久生夕貴のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレタロットと紅茶という個人的に推すしかない組み合わせだったので。
タロットカードは一時期嵌ったんですけど、作者さまが後書きで書かれていた通り「未来を占う以上の意味を見出せず」離れたタイプ。
でもこの作品を読んだおかげで、もう一度タロットやりたくなってきました。
今ならもう少し掘り下げて読み解けそうな気がします。
雨の日かつ人生に悩んでいる人にしか辿り着けないタロットカフェの物語。
辿り着くお客様はおにぎり店の店主の女性や彼女の友人を中心に、彼女たちの関係者ばかり。
連作の物語ゆえに関係者から関係者へ繋がっていくのは致し方ない。
世界は狭いかもしれないが、狭いからこそ次は誰がカフェに辿り着くのだろうと予想しながら読むのも楽しかった。
最終的には辿り着くお客様の年齢層も悩みもバラバラで興味深かった。
タウン情報誌記者の彼女には最初イライラさせられたけども、事情を知れば、これも致し方ないなと納得もしたし。
タロットカードに背中を押される形で「自分で未来を選んだ」彼らは少しずつ、でも確実に人生の迷子からは抜け出せた模様。
読んでいるこちらも未来がひらける感覚がして、読んでいてスッキリしました。
驚いたのは「カコちゃん」の話。
カコちゃんって君のことだったのか!とびっくりして、そして切ない恋模様がどうなるのか気になって、一番応援したキャラでした。
結末はぜひ本編にて。
最後の「♾️」の話と相俟って本当にいい話なのです。
巻末の参考文献、今回ほどありがたく思ったことはないかもというほどタロット熱が再燃しそう。
まずは手放したタロットカードを買うところからになりそうですが。
自分もこのタロットカフェに導かれた一人になるのかもしれません。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ咲たち東平家を見守る精霊は楠だし、確かに町の名物は咲かなくなったとはいえ大きな桜。
タイトルの意味とはと思っていたところに、終盤明らかにされた真実。
確かに「桜守の君へ」捧ぐ物語だった。
少し想定とは違ったけれども。
(タイトルとしては、主人公やや置いてけぼりなので)
咲が精霊たちの頼みごとをこなしながら、人と植物、そして人と人との様々な縁に触れて成長していく物語。
最初は失恋やら何やらで後ろ向きな部分も多かったが、途中に出会った西橋さんの支えもあって、咲は立ち直っていく。
個性的な精霊たちも魅力的だし、咲のバイト先の先生も素敵な人。
彼女を取り巻く世界は、とても優しい。
槐と金木犀の話は特に胸にくるものがあって泣けた。
金木犀の精霊は抜群に個性的だったのもあって、強く印象に残った。
オネエにカピバラって……(しかもカピバラの件は、壮大な伏線でもある)
伏線といえば、色々な設定に細やかな伏線が用意されていたように思う。
丁寧に練られた物語だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ初手から番(パートナー)に男装がバレる展開が起こると明かされるので、そういう意味のハラハラ感はなく気軽に読めた。
陰陽師の士官学校という特殊な状況ながら、中身は割と賑やかでわちゃわちゃした学園ものな印象。
陰陽師関係のことを現実世界の授業に置き換えたら、そのまま普通の学園ものとしても楽しめそう。
いや、御曹司たちが多いので、セレブな方の学園ものか。
ただお兄さんのことはどうなったのとか、恋愛面では一応の決着はついたものの親への説得はどうするんだろうとか、解決していない件がちらほらあって気になった。
もう少し踏み込んだエンディングが欲しかったかも。