中村ユミのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
埼玉県にある進学校、霧森学院高等部。そこに通う兎川雛太と鷹宮絵愛はボランティア部の部長である渡亜蓮に誘われ、夏休みを使って、保護猫団体のNPO法人が運営に関わる『猫に会えるキャンプ場』を訪ねることに。そこで出会った他の学校の生徒たちと楽しく猫と戯れるはずが、参加メンバー間の小競り合い、さらに殺人事件まで起こってしまう。第一発見者となった雛太は、被害者と直前にトラブルがあったこともあって、疑いの目を向けられることに――。
というのが本書の導入。シリーズの二作目ということを知らずに読んでしまったのですが、内容自体は独立していたので問題はなさそうです(ただ随所に前作の情報と思わしき記述があるので、先に読んでおけば良かったなとちょっと後悔)。派手に複数の事件が立て続くのではなく、ひとつの事件を丁寧に理詰めで推理していくのが、すごく心地の良い一冊でした。謎についてひとつひとつ検討していくうちに、登場人物たちの何気ないやり取りに意味がもたらされて、美しい結末へと着地します。