川田弓子のレビュー一覧
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ネタバレ著者は野中郁次郎氏、野間幹晴氏、川田弓子氏。
感想。難しい。
備忘録。
・二項動態経営とは、「あれかこれか」の二項対立ではなく、「あれもこれも」を追求する二項動態的な取組を通じて、葛藤を超えて、より善いを目指し、新たな価値創造への道を他者と共に切り拓くこと。
・対立項のどちらかを切り捨てる取り組みからは、新たな意味や価値は生まれてこない。両極端で相反するように見える二項は、相互補完的であり、実は地続きで繋がっている。
・究極の善を目指すことは現実的には無理(アリストテレス)。その都度の最善=より善いを目指す。状況や文脈に応じて適切な行動をとる、それが「実践知」である(これもアリストテレ -
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二項対立ではなく、二つを追求する。
どちらか、ではなく、どちらも。
両利きの経営の実践についてとく。
二項をたんに両立させるのではく、
高度に統合することが二項動態とする。
二項動態を目指すには、
顧客と対話することで自社の価値を再度見出す。
それを物語りとして整理する。
従業員との対話を繰り返し、多くの人が腹落ちしている状態を目指す。
これを知的コンバットと呼ぶ。
価値は変遷しており、これまで目的だったことが
変化する顧客ニーズを満たすための一つの手段に変わっていることに気がつくことが大事である。
例えばP126清水建設による、超建設
そのためには、顧客と過ごす時間を増やす。
例えばp -
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“野性”とは。
定常的な業務ではなく不確実性の高い状況において、計画や分析は役に立たない。そんな時に目的意識や情熱、肌感覚、意志力などで決断するスタイルを言う。
事例として、タイの麻薬地帯を楽園に変えたクンチャイのリーダーシップが語られています。
ビジネスではプロジェクトを進めるにあたって「まわりを巻き込め」のように言われますが、本書では主観である「一人称」から対話を通した「二人称」を経て組織としての「三人称」にしていくステップがわかりやすく書かれていました。
全体的に読みやすい本でしたが、「野性」というパワーワードと本文の内容にどうしても矛盾を感じてしまい、⭐️4つ。
果たして野性的な -
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バンダイナムコでは、常日頃から、頻繁に組織改編を行っている。しかも業績のよい部署ほどその対象になるというから興味深い。組織を進化させるには、組織を絶えず不均衡にしておく必要がある。ゆらぎといってもよいだろう。そうしたゆらぎがあるからこそ、二項が動いて変容が生じ、新たな道が見つかる可能性が広がる。
しかも、バンダイナムコの組織変革は、グループ全体としての動的変革 (transformation) プロセスを通じて行われている。これは、二項動態経営そのものである。意図的に組織にゆらぎを起こすことにより、知的コンバットの場で異質が組み合わさって、無意識的な発想の飛躍を集合的に触発するのである。