松本慎一のレビュー一覧
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ベンジャミン・フランクリン(1706~90年)は、米国独立運動の中心人物として活躍し、米国建国の父の一人といわれるが、本書は、概ね50歳台までを自ら描いた半生記である。
フランクリンは、政治家としてのほかに、外交官、実業家、著述家、物理学者、気象学者として幅広い業績を残した万能人であったが、本自伝で語られる勤勉性、探究心の強さ、合理主義、社会貢献は、まさに建国直後の米国の理想的人間像を象徴しており、本自伝は米国のロング&ベストセラーの一つとなっている。米ドルの100ドル札の肖像が、ワシントンでもリンカーンでもなく、フランクリンであることからも、米国人にとっての存在の大きさがわかる。
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「何か恩恵を受けると、その重荷を自分の肩からはずして、天なる神に押しつけようとするのがお坊さん連中のやり口だと知っているもので、それで君はあくまで地上においておくように工夫したというわけだね。」
ベンジャミンフランクリンの自伝。この本を読むと、彼がいかに自信家だったかわかる。はじめの少年時代が面白かった。他にも、周囲の人を巻き込んだ企画を考えた際には、自分が発案者だと隠し勧誘したほうがうまくいったという話が良かった。また、新聞への寄稿は乗合馬車とは違い、人を選ぶという話、寄付を募る場合には世間でそれを話題にしてから行うのが良いとする話も参考になった。 -
Posted by ブクログ
たまに、特異なジャンルの本を読んでいると
知人から「マツモットはいったい何を目指しているのか」と聞かれる事がある。
そんな時は、こう答えるようにしている。
「そうだね~ まあ色々と野望はあるけど
最終的にはお札の顔ぐらいには、なってやろうかと思ってるね。」
で、今回はアメリカ100$札の顔、ベンジャミン・フランクリンの自伝。
ベンジャミン・フランクリンは、日本ではあまり有名ではないが
アメリカではThe Father of All Yankeesと呼ばれ
アメリカ建国の父として非常にポピュラーな存在だ。
彼の肩書きは、印刷業者・ジャーナリスト・哲学者・発明家
慈善 -
Posted by ブクログ
デール・カーネギーの『人を動かす』に記述のあったアメリカ資本主義のキーパーソンであるフランクリン自伝を手に取ってみた。恐らく原文ではとても素晴らしいことを書いてあるのだろうと思うも、自分には直訳風の日本語訳が合わずしっくりいかない。原文を読めるような語学力がないのが残念。中でも有名らしい十三得を記す。毎日自問しこれを習慣化していくべしとの事。
いきなり食べ過ぎなワタクシである。
≪十三得≫
第一 節制…飽くほど食うな、酔うほど飲むな
第二 沈黙…駄弁を弄するな
第三 規律…物は場所を決め、仕事は時間を定めよ
第四 決断…なすべきことをなさんと決心しべし
第五 節約…浪費するな
第六