松本慎一のレビュー一覧
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## 感想
「勤勉と節倹の徳」
この本をまとめるなら、この言葉になる。
印刷、消防、大学設立、病院建設など、公のために骨を折り、果てはアメリカ独立運動の立役者として、後世に大きな影響を与えたベンジャミン・フランクリン。
「私はいままでの生を初めからそのまま返すことに少しも異存はない。」
そう言い切るフランクリンの人生における成功の秘訣」は、『勤勉と節倹による徳』だと言う。
真面目に働き、無駄なことに時間とお金を使わない。
そうすることで信用を得られ、成功に繋がっていく。
こうした考え方は、以前読んだ渋沢栄一の『論語と算盤』に近いものがあると感じた。
私たちが生きる現代は、フランクリンが生き -
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自伝を初めて読んだ。
こんなに面白いものだったなんて。
まず、決して裕福ではない時代、そして家に生まれたフランクリンですが、
彼が彼自身または書物よって導き出した考えにより、
合理的に誠実に動き、苦難にあいながらもまたそうする事で己の人生を運び成功して行く様がとても感慨深く、感銘を受けました。
中でも有名な十三の徳はとても実行してみたく思ったし、似たような事を自分でもすでにしていたことから自分のやっている事に確信を持ちました。
知る 事に遅いという事は言いたくはないものですが、
やはり知るのが遅い事に悔いてしまう。
それだけ素晴らしい書籍であった。 -
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発熱で寝込んだ時に読み始めた。
もっと説教臭いのかと思っていたが、割と坦々とした内容であった。
時代を感じさせてくれるので面白く読めた。
言うならば、アメリカ開拓時代?の風景が想像されるような時代。
日本で言えば、戦後の昭和40年代から50年代ぐらい?として、勝手に映像化して楽しめた。
偉人伝ではなく、あくまで自伝なので、業績は他をあたった方がいいかもしれない。
幼稚園時代に、ベンジャミンという人が凧揚げをしていた漫画は読んだ覚えがある。伊東四朗とかの流れだったのかも。デンセンマンとか。
ちなみに有名な十三徳もメモしておく。
十三徳
1.節制 飽くほど食うなかれ。酔うまで飲むなか -
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ネタバレ教養的読書。ベンジャミン・フランクリンといえば100ドル札紙幣に描かれているアメリカ合衆国建国に大きく貢献した人物として有名である。フランクリンは決して恵まれた家庭に生まれたとは言えず、植字工など苦労の多い時期を経験している。そこからの立身出世の物語はアメリカンドリームの原型なのだろう。フランクリンは自身で定めた「13の徳」の実践などから、勤労で実直な人物だったことが自伝から窺える。その影響は後にM.ウェーバーがプロ倫で資本主義の源流として言及したほどである。それだけの功績を遺した人物の自伝が現在でも読めることは大きな遺産だと感じる。
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ベンジャミン・フランクリンは、日本ではあまり有名ではないが アメリカではThe Father of All Yankeesと呼ばれ アメリカ建国の父として非常にポピュラーな存在だ。
彼の肩書きは、印刷業者・ジャーナリスト・哲学者・発明家 ・慈善事業家・政治家・外交官・科学者・文学者と多岐に渡っている。
有名なシステム手帳のフランクリンプランナーも彼がルーツであるし 雷が電気である事を凧を使った実験で確認したのも、このフランクリンである。
フランクリンのマルチな活躍ぶりを支えていたのは 彼が一貫して主張している彼の"勤勉さ"である。
フランクリンは25歳の時に -
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「徳」を身につけることの効用を論理的に解明し実践したフランクリン。謙譲な態度は人の信用を得て自分の考えに賛同させるのに効果的である、まずは節制と倹約によって富を築いてこそ誠実の徳を実践できる等々、精神論ではなく処世術としての徳であるところがユニークです。自身もある程度の富を得てからは「この町を(国を)良くしよう」と考えはじめ、街路の清掃などの小さいことから、軍備の増強、「合衆国」システムの基礎を置く、イギリスからの独立に尽力するなど政治の世界で活躍します。
この自伝は前半の方が明らかに熱を入れて書かれていて(途中まで書いたところで多忙になり書く時間と熱意とを失ったもよう)、無一文から処世の基礎 -
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人間の幸福というものは、時たま起こるすばらしい幸運よりも、日々起こって来る些細な便宜から生まれるものである▼相手を説得するために、正論など持ちだしてはいけない。相手にどのような利益があるかを、話すだけでいい▼老いた若者は、若い老人になる。ベンジャミン・フランクリン -1790 政治家・科学者
あなたが転んでしまったことに関心はない。あなたがそこから立ち上がることに関心があるのだ▼もし木を切り倒すのに6時間与えられたら、私は最初の4時間を斧を研ぐのに費やすだろう▼馬の行きたい方向に馬を走らせるには手間も労力も要らない▼欠点のない者は取柄もない。エイブラハム・リンカーン -1865
英に -
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いかにベンジャミンフランクリンが偉大であったかが一読するだけでわかる。さすが意識高い系の元祖だけあってかなり自分に鞭を打ってより良い幸福を得ようとしていた。
また彼があみだした十三徳は素晴らしいものである。
1 節制 頭や体が鈍くなるほど食べないこと。はめをはずすほどお酒を飲まないこと。
2 沈黙 他人あるいは自分に利益にならないことは話さないこと。よけいな無駄話はしないこと。
3 規律 自分の持ち物はすべて置き場所を決めておくこと。仕事は、それぞれ時間を決めて行うこと。
4 決断 なすべきことをやろうと決心すること。決心したことは、必ずやり遂げること。
5 節約 他人や自分に役立つことにの -
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ネタバレフランクリンは、1706年ボストンに生まれ、印刷業で立身、政治活動にも身を置き、アメリカ独立宣言書起草委員会にも名を連ねています。アメリカの駐仏全権公使としてパリに居住し、フランスともゆかりのある人物です。雷の研究や発明でも有名と、多才な人物だったようです。
自伝は長い期間をかけて紡がれていて、その時々の正直な思いが盛り込まれています。栄達のため、というよりはより良い人生を歩むための人生訓を後世に残しては、という周囲の人からの薦めもあった、と書かれています。
有名なのは、フランクリンの13徳、でしょうか。一週間ごとに一つの徳目に集中的に取り組むことを繰り返し、年4回転させ習慣づけることから