小路啓之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タマ皮(玉ネギの皮)めくるみたいな展開のインスタント消費に、『電気羊』を追想する。
放浪する彼女の半死シーンとか「15分だぞ 迎えに来いよ」のシーンとか、かなりカッコイイし震えるんだけど、運び方が結構ゴーインで、だけどそのゴーインさ、インスタントさがひとつの味になっている。マジメに積み上げず、ナナメからの切り口で王道をやる。
最終話のラスト1コマだってホントはそれだけで18ページ作れそうなのに。だけどそこがイイんだ。そういうアイデアの無節操な浪費感に惹かれてしまう。
ゴーインな感じで★は-2だけど、やっぱり好きだ、小路啓之。
《そして とても長い15分が始まろうとしていた……》 -
Posted by ブクログ
ちょっと、一昔前のサブカルチャーなSFみたいなノリっていうかセンスなんですけど。逆に新鮮です、現代ライズされてますし。
『人に認識されない』っていう特徴を生かして、暗殺したりスパイしたりなんですけど、逆に悩みが。
ところでルソルソはあっさり死んでしまったのですが、あー、死ぬんだ。これ、誰も救われてないんですけど……病んでるなぁ。ちょっと歪んだ感情を持った人しかいない。その、救われないっぷりがもやもやするんですが。
ところでバーズ、廃刊する廃刊するって大騒ぎしてますけど、発行部数も1000くらいしかないみたいですし、売ってる所も見かけません。なくなっちゃったら悲しいなぁ。