平尾昌宏のレビュー一覧

  • 人生はゲームなのだろうか? ――〈答えのなさそうな問題〉に答える哲学

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    タイトルの「人生はゲームなのだろうか?」という問いを出発点として、哲学のやり方をなぞっていく本です。

    本書の構成はパートⅠ~Ⅳに分かれます。
    パートⅠ:「ゲーム」の分析(必要条件の検討)とその条件への「人生」の当てはめ
    パートⅡ:「ゲーム」の分析のブラッシュアップ(十分条件の検討)
    パートⅢ:「人生」の分析
    パートⅣ:不確定で見通せない「人生」をどう変えるか(宗教、金、教育、恋愛)

    タイトルの問いに対する答えはパートⅠで一応出ます。
    ただし、内容的なテーマとしては、「ゲーム」よりも「人生」の問題の方に重心があります。
    また、別角度から言うと、本書を読むことで、哲学のやり方を読者に体験させる

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    2025年08月24日
  • 人間関係ってどういう関係?

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    友人と恋人って何が違うの。男女の友情は成り立たないって本当?この本によれば、「身近な関係は感情だけでは成り立たない」。どこか腑に落ちた。好きという感情だけでメールをしまくっても、相手にとっては辛い束縛かもしれない。友達だから、恋人だから、これが普通と考えるのは少し危ない。人間関係は変化するし、人も変化するのは当たり前。関係は思うようにいかないからこそ意味があり、関係によって自分が作られる。曖昧な名前のない関係性を大事にしたいと思った。ひとつひとつの関係がかけがえのない存在だから。

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    2025年05月04日
  • 人生はゲームなのだろうか? ――〈答えのなさそうな問題〉に答える哲学

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    人生はゲームかを明らかにするための考え方を示した本。まず前提を定めそれに当てはまるかどうかで結論を導き出す考え方は他にも活かせそう。本書でも受験、掃除、戦争、宗教、恋愛など取り上げて分かりやすい。先生に教えてもらっているのに、一緒に考えているような「我々はこう考えました」と言う語り口の文章で読みやすいです。巻末に読書案内として掲載された参考文献も読んでみたい。

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    2024年10月27日
  • 人生はゲームなのだろうか? ――〈答えのなさそうな問題〉に答える哲学

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    明晰かつ判明に人生はゲームなのかについて哲学している本。
    独特な語り口のおかげなのか内容が頭に入ってきやすい。

    以下、印象に残った部分をまとめる。
    ・対話は討論とは違う。意見をぶつけ合わせ勝敗を決めるのが討論、対話は意見を言い合い、案をより良いものにしていくこと。
    ・人生の中で自分が得意なゲームを見つける。無理に自分のしたくないゲーム、苦手なゲームに参加する必要はない。

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    2022年11月02日
  • 人生はゲームなのだろうか? ――〈答えのなさそうな問題〉に答える哲学

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    本書はまさにタイトルのとおり、「人生はゲームなのだろうか」という問いに答えていく作品である。

    問いに対して前提を立てて整理したり、問いの要素を別の要素に変えた時に新たにわかることをきっかけに見解が深まっていく様子が読んでいて非常に楽しいし、議論の過程でなんとなく感じるモヤモヤが言語化されていくのは快感だった。

    また、案外意見の影に隠れた前提が潜んでいるということも改めて学ぶことができた。

    タイムリーなことに私は直前にちきりんさんの「自分の意見で生きていこう」を読んでいた。

    それと絡めると本書では根拠や理由のない意見には意味がないともっともな指摘がされており、より強固な意見にするための思

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    2022年03月11日
  • 人生はゲームなのだろうか? ――〈答えのなさそうな問題〉に答える哲学

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    立命館大学などで教える思想史・倫理学研究者の平尾昌弘による口語体の新書。著者の専門はスピノザやシェリングや贈与論とのことだが、『なぜ論文を〈です・ます〉で書いてはならないのか : 日本語からの哲学』といった論文や、本書『人生はゲームなのだろうか?』のような身の回りの疑問に答えるような著作も多く持っているようだ。本書の内容は、「人生はゲームか」という問いに対し、哲学的に答えを出していく道筋を読者にデモンストレーションするものである。つまり、①ゲームとは何かの定義付け、②人生はゲームの定義に当てはまるかの検討、③様々な反論に答えながら定義を修正、④前段のステップを踏むことで本論とは関係ないところで

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    2022年03月07日
  • 人生はゲームなのだろうか? ――〈答えのなさそうな問題〉に答える哲学

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    哲学とはそもそも何か。
    思想家の考え方を学び、分類するのが哲学ではない。哲学とは、自分で考え「続ける」ことなのだ。

    その題材として、取り上げられているのが、「人生とはゲームか?」というものであり、本書では、そのテーマに対して、一冊まるごと取り組む、という意味で面白い。

    では、「人生はゲームなのか」と問われたときに、まずは単語を分解しなければならない。

    私たちは、普段、言葉を無意識のうちに使っているけれども、こうした命題に対しては、そもそもの定義が曖昧だと、それに対する答えというものは大きく変わってしまう。ゲームがいわゆる「テレビゲーム」なのか、それともスポーツで言うところの「ゲーム」なの

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    2022年02月25日
  • 人生はゲームなのだろうか? ――〈答えのなさそうな問題〉に答える哲学

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    これまでの著者の作風と同様、「哲学を学ぶ」のではなく、自分たちで「哲学する」ために、「人生はゲームといえるか?」という命題について著者とともに考えていくという作品です。

    一つずつ丁寧に思考を重ねていき、後半になるほど、人生について深い考察を展開していくことになります。

    宗教、マネーゲーム、教育、恋愛なども考察対象に取り上げながら、それらと関連させて多角的に人生の本質に迫っていく流れは巧みです。

    高校生や大学生には是非一度読んでほしいですし、生きていることに息苦しさや窮屈さを感じている社会人にも読んでみてほしいですね。

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    2022年02月20日
  • 人間関係ってどういう関係?

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    中高生向けであるためか、やや冗長。後半から面白い。人間関係は4つに種類分けすることが出来る。ヨコorタテ、相補or共同。

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    2025年08月07日
  • 人生はゲームなのだろうか? ――〈答えのなさそうな問題〉に答える哲学

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    ネオ高等遊民さんのYouTube(5000円5冊で始める哲学入門)で紹介されていたので読んでみた一冊(5冊紹介されていたので、一冊目)。
    哲学書はあまり読んだことが無かったのですが、予想通り一冊を通じて考え続ける内容でした。タイトルになってる事を考えていく内容なのですが、深く、広く物事をみていく、考えて行くもので、普段使わない頭を使います。
    ゲームとは何かの条件定義し、人生にそれを当てはめて終わりではなく、その他の事柄にも当てはめる、その過程で条件を再考する、といった流れで書かれています。読みやすくはありますが、少し流すとわからなくなります。

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    2025年04月06日
  • 人間関係ってどういう関係?

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    とても分かり易かった。親子や恋人の関係を整理して説明してくれた。同じ恋人や親子でもそれぞれ違う部分はあると思う。そこは自分たちで考えていくところかな。

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    2025年02月08日
  • 人間関係ってどういう関係?

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    身近な関係に慣れ親しんでる人は勿論、そういうものから離れた人も「普通の人」の人間関係やその実態を知るのに良いと思う

    素晴らしかった
    「身近な関係」から、それをそれたらしめる因子を抽出してきて、2つの軸を設定してマトリックスを作る
    そうやって、曖昧な「身近な関係」を高精細に分析していく過程で目から鱗が落ちた

    端から「理想の関係」だけ目指すのではなく、変化するものだと受け止めて接していくのが大切なのかなと思った
    昨今の人をモノとして操作/所有しようとする悪弊にメスを入れ、改めて「関係」そのものの在り方を問い直す名著

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    2025年01月02日
  • 人間関係ってどういう関係?

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    身近な人間関係を「タテ↔ヨコ」、「共同性↔相補性」2軸に分けて展開。
    「身近な関係性は必要か?」と言われると、共同性によって結ばれている関係は必ずしも必要ではないと結論づけられる。しかし人間は必要なものだけで生きているわけでなく、身近な関係には必要というよりも幸せにかかわるものがあると考えることが大切。

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    2024年11月02日
  • 人生はゲームなのだろうか? ――〈答えのなさそうな問題〉に答える哲学

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    「哲学する」方法を具体的にやってみせた、哲学的考え方のお手本のような本。「哲学する」ことに興味がある人にはおすすめの入門書。

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    2024年10月16日
  • 人間関係ってどういう関係?

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    素朴な疑問だからこそ、この本を通して、考えるよい機会になりました。

    図で当てはめて解読する部分はとても分かりやすかったです。

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    2024年06月30日
  • 人生はゲームなのだろうか? ――〈答えのなさそうな問題〉に答える哲学

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    本書は「人生とは何か?」という基本的だが普段あまり考えない問いについて、人生をゲームにたとえ、考察することを提案している。

    各問に対する自分の考えは下記の通り。
    人生とは何か?という問いに明確に回答できる人は少ないと思う。自分もそう。何から考えていけば分からず、思考停止してしまう。ただ、ゲームに置き換えれば、とっつきやすくなる。
    人生というゲームのルールはなにか?
    →与えられた身体、仕事、お金でどれだけ自分、そして他人を幸せにできるというゲーム。きっと法律的に禁止されていることはあるが、それも時と場合によるだろう。このルールは人によって違うもの。そしてそのことすら考えずに生きている人の方が多

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    2024年06月21日
  • 人間関係ってどういう関係?

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    もしあなたがこの本のキャッチコピーを書くとしたらなんと書く?(質問はアプリのガイドによるものです。)
    「本当に人間関係について知りたい人だけ読んでください」

    ベタかもしれないけど、私にはこのキャッチコピーが一番しっくりきています。
    人間関係に悩んでいる人やあるいはこれからの人間関係をどうするか考えたい人がそのヒントをもらう本ではありません。

    でも論理的かつ哲学的に人間関係を読み解いていくことで自身の人間関係の問題点や解決法につながる可能性はあります。

    印象的なのは何度も何度も前提を覆すような記述をし、元も子もないようなことまで丁寧に書かれていることです。
    少々読むのに疲れた部分もありまし

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    2024年04月15日
  • 人間関係ってどういう関係?

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    友達、親子、カップル、師弟……、そういった人間関係が、何によって成り立っているのかを原理的に考える本。「こうすると友達関係はうまくいく」とか、「現代の親子関係はこんな風になっている」とか分かりやすい答えを示してくれるわけではない。そもそも、自分の身の周りに人間関係は、どうなっていて、どうして上手くいったり、いかなかったりしているのだろうか? それを考えるための道具をくれる本である。
    内容もそうだけれども、本当にこれは言い切っていいのかなあ……、でもここの部分は間違いないなあ、という迷いのある文体に、すごく親近感が湧いた。

    議論の組み立て方は、とても哲学的。そもそも、人間には、「個人」「社会」

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    2024年04月13日
  • 人間関係ってどういう関係?

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    読み始めてから「ふだんづかいの倫理学」に書かれていたことと似ているな、と思ったら、作者が同じであることに気がついた。共同性と相補性、この二つを頭に入れながら、今の人間関係を考えていきたい。

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    2024年04月05日
  • 日本語からの哲学

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    敬体と常体の違いにあらためて意識を向け直すことができたが、何かに利用できるかどうかは微妙なところだ。

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    2023年08月17日