平尾昌宏のレビュー一覧
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明晰かつ判明に人生はゲームなのかについて哲学している本。
独特な語り口のおかげなのか内容が頭に入ってきやすい。
以下、印象に残った部分をまとめる。
・対話は討論とは違う。意見をぶつけ合わせ勝敗を決めるのが討論、対話は意見を言い合い、案をより良いものにしていくこと。
・人生の中で自分が得意なゲームを...続きを読むPosted by ブクログ -
本書はまさにタイトルのとおり、「人生はゲームなのだろうか」という問いに答えていく作品である。
問いに対して前提を立てて整理したり、問いの要素を別の要素に変えた時に新たにわかることをきっかけに見解が深まっていく様子が読んでいて非常に楽しいし、議論の過程でなんとなく感じるモヤモヤが言語化されていくのは...続きを読むPosted by ブクログ -
立命館大学などで教える思想史・倫理学研究者の平尾昌弘による口語体の新書。著者の専門はスピノザやシェリングや贈与論とのことだが、『なぜ論文を〈です・ます〉で書いてはならないのか : 日本語からの哲学』といった論文や、本書『人生はゲームなのだろうか?』のような身の回りの疑問に答えるような著作も多く持って...続きを読むPosted by ブクログ
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哲学とはそもそも何か。
思想家の考え方を学び、分類するのが哲学ではない。哲学とは、自分で考え「続ける」ことなのだ。
その題材として、取り上げられているのが、「人生とはゲームか?」というものであり、本書では、そのテーマに対して、一冊まるごと取り組む、という意味で面白い。
では、「人生はゲームなのか...続きを読むPosted by ブクログ -
これまでの著者の作風と同様、「哲学を学ぶ」のではなく、自分たちで「哲学する」ために、「人生はゲームといえるか?」という命題について著者とともに考えていくという作品です。
一つずつ丁寧に思考を重ねていき、後半になるほど、人生について深い考察を展開していくことになります。
宗教、マネーゲーム、教育、...続きを読むPosted by ブクログ -
もしあなたがこの本のキャッチコピーを書くとしたらなんと書く?(質問はアプリのガイドによるものです。)
「本当に人間関係について知りたい人だけ読んでください」
ベタかもしれないけど、私にはこのキャッチコピーが一番しっくりきています。
人間関係に悩んでいる人やあるいはこれからの人間関係をどうするか考え...続きを読むPosted by ブクログ -
友達、親子、カップル、師弟……、そういった人間関係が、何によって成り立っているのかを原理的に考える本。「こうすると友達関係はうまくいく」とか、「現代の親子関係はこんな風になっている」とか分かりやすい答えを示してくれるわけではない。そもそも、自分の身の周りに人間関係は、どうなっていて、どうして上手くい...続きを読むPosted by ブクログ
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読み始めてから「ふだんづかいの倫理学」に書かれていたことと似ているな、と思ったら、作者が同じであることに気がついた。共同性と相補性、この二つを頭に入れながら、今の人間関係を考えていきたい。Posted by ブクログ
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「人生はゲームかどうか」というタイトルと切り口で、人生論の話かと思ったら哲学の話だった。
そもそもゲームって何?人生って何?とそれぞれを成り立たせる要素を抜き出して定義をはっきりさせ、それに当てはまるか当てはまらないかで考えを進めていく…という手順を読み進めるのが楽しかった。
人生は中も外も始ま...続きを読むPosted by ブクログ -
人生はゲームだ。
仕事はゲームだ。
巷ではこういう切り口の本が売られています。
そこで感じた違和感は、「いや、人生/仕事はゲームみたいに単純じゃないだろ」
じゃあ、人生/仕事でうまくいっていない自分は、ゲームみたいな単純なものを攻略し損なっているダメ人間なのか。そう、言われているような気さえし...続きを読むPosted by ブクログ -
「人生はゲーム」というフレーズは、自分にとっては「スローなブギにしてくれ」が最も印象的かな。そしてなかなか印象的なフレーズだ。本当にそうなのかなという意味でも。
そんな積年のほわっとした疑問の答えを求めてこの本を読んでみた。何となく「人生はゲームなのだろうか」という命題について考えを巡らせていく感じ...続きを読むPosted by ブクログ -
面白いところもあるが、ややくどいと感じる。
こういうジャンルの本に馴染みがなければもっと楽しめたかも。Posted by ブクログ -
人生はゲームだと思う人?とアンケートを取ると、6:4ぐらいでゲームじゃない派が多い。
まずは、そもそもゲームとは何か、人生とは何かを定義する必要がある。
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我々はそうした隠れた前提みたいなのがあることを忘れがちです。あるいは「常識」と思って言わなかったりする。これこれ! これが曲者な...続きを読むPosted by ブクログ