作品一覧

  • 人間関係ってどういう関係?
    4.0
    1巻880円 (税込)
    「本当の友だちだと思ってたのに」「ただの知り合いです」「恋人と友人って何が違うの?」「親子はこうでなければならない」……身近な関係に悩むのはなぜ? 家族、恋人、友人――いちばんすぐそばにあり、実はいちばんつかみどころのない「身近な関係」。切り捨てることも、手放しに肯定することも難しいその関係は私たちをいつだって悩ませる……。人と人のつながりをいちから捉えなおすことで、息苦しさとさみしさの狭間に立ち位置を見つける本。 【目次】まえがき/序章 まえがき その二/第1章 身近な関係とはどんなものか/第2章 身近な関係はどんなものでないか/第3章 タテとヨコ/第4章 共同と相補/第5章 パターンをかけあわせる/第6章 身近な関係のウチとソト/第7章 あらためて、身近な関係は必要か/結びに代えて――人は変わる、関係も変わる/あとがき
  • 日本語からの哲学
    3.5
    1巻1,980円 (税込)
    最大10%還元 本のまとめ買いキャンペーン 〈です・ます〉体で書き上げた論文が却下された著者が抱いた疑問。「なぜ〈です・ます〉で論文を書いてはならないのか?」 〈である〉と〈です・ます〉、二つの文末辞の違いを掘り下げていった末にたどり着いたのは、全く異なった二つの世界像=哲学原理だった。 国語学、日本語学の成果をふまえ、日本語で哲学することの可能性を追求した画期的な論考。〈である〉と〈です・ます〉それぞれが表す哲学原理とは? 愛、正義、ケアの概念は〈である〉で語るべきか、それとも〈です・ます〉で語るべきか? 世界には〈です・ます〉でしか描けないものがある。スケールの大きな思考実験にして、唯一無二の哲学入門。 「本書は(自分でも驚くのだが)日本語の「です・ます」と「である」について、ただそれだけを論じた本である。だが、その結果として(これも驚いたことに)、全く異なった二つの世界像に到達する。この二つの世界像がそれぞれどのようなものか、それらにどんな意味があるか、それを今ここで示すのは難しい。その意味、というより、それらに何らかの意味があることを明らかにするためだけに、これだけの分量が必要だったと言うしかない。もしその内実に関心があるという奇特な方がいらっしゃったら、後は本文を読んで貰うしかない。」(「まえがき」より) 【目次】 まえがき ■第1部 問題編 第1章 なぜこんな問題を考えるか 第2章 なぜ論文を〈です・ます〉で書いてはならないのか 第3章 〈です・ます〉肯定論 ■第2部 日本語学・国語学編 第4章 「女子ども向き」説 [ノート1]〈です・ます〉とケア 第5章 「話し言葉」説 第6章 「敬語」説 [ノート2]人称詞と敬語 第7章 モダリティ [ノート3]言語と主観性 第8章 待遇表現論 第9章 文体論 ■第3部 日本語からの哲学編 第10章 〈です・ます体〉から〈である体〉へ [ノート4]〈だ体〉の問題 第11章 〈である体〉の人称的構造 第12章 〈です・ます体〉の人称的構造 [ノート5]文体、ジャンル、混用 第13章 文体から原理へ、学問経由 [ノート6]〈である原理〉と正義 第14章 〈です・ます世界〉と〈である世界〉 第15章 世界内の構成要素 ■第4部 異論と展開編 第16章 文体と原理 第17章 二分法を超えて 第18章 我と汝、我とそれ 第19章 生成 第20章 制度と間 [ノート7]愛とケア 結びに代えて あとがき 付録1 日本語と哲学、従来の研究 付録2 「ですゲーム」、あるいは哲学者たちの文体
  • 人生はゲームなのだろうか? ――〈答えのなさそうな問題〉に答える哲学
    4.2
    「人生は神ゲーだ」「クソゲーだ」「人生はゲームじゃない」――人生について考えるのは難しい。人それぞれに意見は違う。「答え」がなさそうだから生きるのはつらい――でも、「答え」は出せる! わけの分からない人生を生き抜くために、思考の「根拠」や「理由」をひとつひとつ自分で掴みとる練習を始めよう。

ユーザーレビュー

  • 人生はゲームなのだろうか? ――〈答えのなさそうな問題〉に答える哲学

    Posted by ブクログ

    タイトルの「人生はゲームなのだろうか?」という問いを出発点として、哲学のやり方をなぞっていく本です。

    本書の構成はパートⅠ~Ⅳに分かれます。
    パートⅠ:「ゲーム」の分析(必要条件の検討)とその条件への「人生」の当てはめ
    パートⅡ:「ゲーム」の分析のブラッシュアップ(十分条件の検討)
    パートⅢ:「人生」の分析
    パートⅣ:不確定で見通せない「人生」をどう変えるか(宗教、金、教育、恋愛)

    タイトルの問いに対する答えはパートⅠで一応出ます。
    ただし、内容的なテーマとしては、「ゲーム」よりも「人生」の問題の方に重心があります。
    また、別角度から言うと、本書を読むことで、哲学のやり方を読者に体験させる

    0
    2025年08月24日
  • 人間関係ってどういう関係?

    Posted by ブクログ

    友人と恋人って何が違うの。男女の友情は成り立たないって本当?この本によれば、「身近な関係は感情だけでは成り立たない」。どこか腑に落ちた。好きという感情だけでメールをしまくっても、相手にとっては辛い束縛かもしれない。友達だから、恋人だから、これが普通と考えるのは少し危ない。人間関係は変化するし、人も変化するのは当たり前。関係は思うようにいかないからこそ意味があり、関係によって自分が作られる。曖昧な名前のない関係性を大事にしたいと思った。ひとつひとつの関係がかけがえのない存在だから。

    0
    2025年05月04日
  • 人生はゲームなのだろうか? ――〈答えのなさそうな問題〉に答える哲学

    Posted by ブクログ

    人生はゲームかを明らかにするための考え方を示した本。まず前提を定めそれに当てはまるかどうかで結論を導き出す考え方は他にも活かせそう。本書でも受験、掃除、戦争、宗教、恋愛など取り上げて分かりやすい。先生に教えてもらっているのに、一緒に考えているような「我々はこう考えました」と言う語り口の文章で読みやすいです。巻末に読書案内として掲載された参考文献も読んでみたい。

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    2024年10月27日
  • 人生はゲームなのだろうか? ――〈答えのなさそうな問題〉に答える哲学

    Posted by ブクログ

    明晰かつ判明に人生はゲームなのかについて哲学している本。
    独特な語り口のおかげなのか内容が頭に入ってきやすい。

    以下、印象に残った部分をまとめる。
    ・対話は討論とは違う。意見をぶつけ合わせ勝敗を決めるのが討論、対話は意見を言い合い、案をより良いものにしていくこと。
    ・人生の中で自分が得意なゲームを見つける。無理に自分のしたくないゲーム、苦手なゲームに参加する必要はない。

    0
    2022年11月02日
  • 人生はゲームなのだろうか? ――〈答えのなさそうな問題〉に答える哲学

    Posted by ブクログ

    本書はまさにタイトルのとおり、「人生はゲームなのだろうか」という問いに答えていく作品である。

    問いに対して前提を立てて整理したり、問いの要素を別の要素に変えた時に新たにわかることをきっかけに見解が深まっていく様子が読んでいて非常に楽しいし、議論の過程でなんとなく感じるモヤモヤが言語化されていくのは快感だった。

    また、案外意見の影に隠れた前提が潜んでいるということも改めて学ぶことができた。

    タイムリーなことに私は直前にちきりんさんの「自分の意見で生きていこう」を読んでいた。

    それと絡めると本書では根拠や理由のない意見には意味がないともっともな指摘がされており、より強固な意見にするための思

    0
    2022年03月11日

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