平尾昌宏のレビュー一覧
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人生はゲームだ。
仕事はゲームだ。
巷ではこういう切り口の本が売られています。
そこで感じた違和感は、「いや、人生/仕事はゲームみたいに単純じゃないだろ」
じゃあ、人生/仕事でうまくいっていない自分は、ゲームみたいな単純なものを攻略し損なっているダメ人間なのか。そう、言われているような気さえしてきます。
本書では、ゲーム(ビデオゲーム以外も含む)の定義を挙げ、人生そして受験や恋愛などがゲームであるか、比較し論証していく形式をとっています。
結論はここでは言いませんが、普段私たちが頭でものごとを考えるときには、数秒で答えがでるような浅い考え方をしがちです。
本書では、論理的に筋道立てて -
Posted by ブクログ
「です・ます体」で執筆した論文の掲載を拒否された著者が、日本語における「である体」と「です・ます体」のちがいについて哲学的な考察を展開している本です。
論文では客観的な書きかたである「である体」を用いることが望ましく、敬意をふくむ「です・ます体」はふさわしくないという、ひろくいきわたっている理解を、著者は批判的に検討し、その誤りを指摘します。そのうえで、「です・ます体」は、たとえ明示されていなくても、二人称との関係のなかで成立する書きかたであり、これに対して「である体」が二人称との関係を消し去るような語りかただということが指摘されます。さらに著者は、こうした書きかたにもとづく認証的世界の構造 -
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今頃こんな中高生の本を読んでいるのは小中学時代野球とTV、ゲームに明け暮れ、ほとんど読書に取り組んでこなかった。
というより歳をとって成長したからわかるようになっておもしろがって読めるようになった。
ということだと思う。
ゲームが大好きな人に考え方を教える本。
大好きだったら面倒なことも少しは考えられる。いろんな前提や根拠を示すってとても面倒。だけど人に説明するには必要。
結局ゲームの定義が何かに尽きる。
ゲームを[1]プレイヤーが目指すべき終わりが定められていて、かつ、[2]プレイヤーにできること・できないことが定められている人間の活動である。[3]「人の役に立つから」という理由も「自分の -
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「人生はゲーム」というフレーズは、自分にとっては「スローなブギにしてくれ」が最も印象的かな。そしてなかなか印象的なフレーズだ。本当にそうなのかなという意味でも。
そんな積年のほわっとした疑問の答えを求めてこの本を読んでみた。何となく「人生はゲームなのだろうか」という命題について考えを巡らせていく感じかと思いきや、サクッと哲学的な理屈でわりと前半で「ゲームじゃない」ってことになっちゃう。ゲームの条件は「ルールやマニュアル」と「目的、終わり」という必須条件があるけど、人生はそれを満たさない……らしい。……というか、このへんあまりよくわからないまま読んでしまった気がする(読めたことになってないけど) -
Posted by ブクログ
ネタバレ人生はゲームだと思う人?とアンケートを取ると、6:4ぐらいでゲームじゃない派が多い。
まずは、そもそもゲームとは何か、人生とは何かを定義する必要がある。
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我々はそうした隠れた前提みたいなのがあることを忘れがちです。あるいは「常識」と思って言わなかったりする。これこれ! これが曲者なんですよ。だって、こっちが「そんなの常識だろう」って思っていても、相手がそれを分かってくれなかったり、逆に、予想もしてなかったことを「こんなの常識でしょう? 知らないの?!」と責められたりすることもよくあるからです。
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まずは概念を取り出す。
ゲームの概念、ゲームにとって何が大事なのか