渡辺浩平のレビュー一覧

  • 第七師団と戦争の時代:帝国日本の北の記憶

    Posted by ブクログ

    ロシア、北方からの脅威から自らを守る北鎮部隊であった第七師団を主人公として、あらゆる資料から史実を紐解く物語。この物語を読みながら、「坂の上の雲」の読み返しを始めた。知ろうとしない限り、知らないまま、知らないで済む歴史。ウクライナ侵攻と相まって、自分の中でいろんなものがつながって夢中になっている。

    0
    2022年06月20日
  • 吉田満 戦艦大和学徒兵の五十六年

    Posted by ブクログ

     著者は博報堂勤務を経て研究者に転じたメディア論の専門家。日銀関係者に加え、吉田が長い間コミットを続けた教会関係者への取材を重ねることで、吉田の書き手としての側面と職業生活・信仰生活との関わりをバランスよく描き出している。

     宮城支店長時代の吉田を知る牧師は、吉田を「真向き」=戦艦大和の学徒兵としての顔、「横顔」=日銀行員としての顔、「うしろ姿」=クリスチャンとしての顔の三つを持っていた、と語ったという。「真向き」が社会生活の中心としての日銀ではなかったことがポイントなので、それだけ彼が「大和」の記憶にとらわれ、その経験を思考の起点とし続けてきたことが伝わってくる。
 全体としてエピソード中

    0
    2024年09月04日
  • 第七師団と戦争の時代:帝国日本の北の記憶

    Posted by ブクログ

    対ロシアの北鎮として作られた第七師団。日露戦争から太平洋戦争まで、いかに戦い、そして負けたのか。丹念な取材に基づいた力作。

    0
    2023年02月11日
  • 第七師団と戦争の時代:帝国日本の北の記憶

    Posted by ブクログ

    第7師団の生業を多くの資料、文献に基づき纏められた大作。日新製糖、日ロ戦争、満州事変、シベリア出兵、ノモンハン事件、その後の大戦やソビエトの参戦。あまり取り上げられないが、占守島や樺太での戦いが、日本を分断から守ったのではないか、という点や今も続く北方領土問題等色々と勉強になり、また考えさせられました。

    0
    2022年01月10日