五十嵐杏南のレビュー一覧
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ネタバレ人々を笑わせ、考えさせた研究に対して送られるイグ・ノーベル賞を受賞した研究の内容と、研究者の人となりを紹介する、気軽に読める科学の本。
イグ・ノーベル賞と言えば「不名誉な賞」「ふざけている」といった印象を持つ人も多いようだが、この本を読むと、受賞者たちは実は思いのほか真剣に、科学の進歩と人類の発展のために本気で研究をしていて、その結果として「面白くて興味深い成果が出た」ということでイグ・ノーベル賞を授与されていることが分かる。科学の世界において、本気と悪ふざけは紙一重、ということか。
中には、一部の人にとってまさに天啓ともなるような研究成果もあったりして侮れない。
全体的に語調としては緩め -
Posted by ブクログ
世界のことを知りたい。
雑学を知りたい。
世界には様々な研究がある。
特に面白かったのは、インドの医学の研究。
西洋医学だけではなかった。研究がされていないと言う事は、世界を納得させられないと言うこと。しかし、2000年も続いて、みんな聞いているんだからいいだろうと言う考え方はいいと思う。
歴史が証明しているスタイル。
教育はもっと根拠が必要。そのほとんどが突発的かつ記録されない事象である。
世界は様々な学問がある。つまり、洗えることが研究されている。今の自分の悩みも基本的には誰かが研究している。ある程度の解決がされている。書物を頼る。本当に有益なものは自分から取りに行かないと得られない。 -
Posted by ブクログ
すぐに役立つわけじゃないけど
「○○だと△△なんだって」
みたいな都市伝説な情報を真面目に
研究しているところがすばらしい!
ジェットコースターで尿路結石が通る
とか
いびきを改善する楽器がある
とか、
いつか役に立つような気がする。
なかなか衝撃だったのは
研究のために自らを実験台に蜂や他の
昆虫83種にひたすら刺された研究者
その痛みに対するコメントが秀逸
・オオベッコウバチ:0.5~1センチメートルくらいのごつい針を持つ。「盲目的、凶暴、感電並みのショック感。バブルバスの中にスイッチの入ったヘアドライヤーが落ちたようだ。天罰の一撃。横になって、叫べ。」
頭がいいのか悪いのか…
息 -
Posted by ブクログ
世界の特徴的な研究を紹介した本
特に印象的だったのは大麻の研究と小麦粉の研究と忍者の研究
大麻合法州の大学では大麻の成分などをきちんと真面目に学術的に研究してる学部がある。センセーショナルな学部だが大真面目に科学してるので、うえーいって気分で入った学生は叩きのめされるらしい。
小麦粉の研究もこれまたアメリカの学部で行わていて、面白いのは小麦粉を使って失敗作のパンやお菓子を作る授業があること。
失敗作を作り、失敗の理由を考えることで、企業でも即戦力となる知識を得るのだそう。
忍者の研究に至っては自分の出身大学にも関わらずこの研究センターの存在を知らずに卒業してしまっていた…
また本文の内容とは -
Posted by ブクログ
<目次>
第1章 世界のどこでも、娯楽に研究は、ほぼ必須
第2章 場所が変われば、研究も変わる
第3章 地域それぞれ、寄り添う研究
第4章 日本にもある!ヘンな研究
<内容>
著者はイグ・ノーベル賞の研究者を追った著書もある。本職は進化生態学あたりらしい。科学研究をわかりやすく読ませてくれるが、今回は海外の話なので(最後に日本もあるが)、その研究がされる背景を説明するのに苦労している。賭博やテーマパークなどから、砂漠農業、水中考古学、大麻の真面目な研究まで、ありとあらゆることが研究テーマになりうることがよくわかる。日本の忍者学や温泉学は「ぽい」よね。 -
Posted by ブクログ
サイエンスライターがイグノーベル賞について書いた本。たまにイグノーベル賞関係の本を読みたくなり、手に取ってみましたが、知っているネタもあるものの、それなりに面白かった。トリカヘチャタテがオスメスの性器が、全く逆転するまで進化していること、哺乳類がおしっこにかける時間は、ほぼ同じ(平均21秒)、バナナの皮を踏むとすべるのか、が個人的に好き。
バナナ皮の研究した馬淵先生の講演を、医学系学会の特別講演で拝聴したこともあり、本の内容は全て既知だったが、その講演を思い出し、思わず微笑みました。
難しいことを考えず、誰がこんな研究をしたんだ、なんで思いついたんだ、そして、最後に、小さい声で「へぇ~」となる