【感想・ネタバレ】世界のヘンな研究 世界のトンデモ学問19選のレビュー

あらすじ

テーマパークやカジノ、大麻など、日本に住んでいると不思議に思うユニークな授業が、世界にはたくさんある。本書は、サイエンスライターとして世界各国の科学関連のニュースに触れる著者による、「所変われば学びも変わる」異文化事情を伝える1冊。

「所変われば品変わる」は研究の世界でも言えることで、世界は風変わりな学びにあふれている。当事者にとっては生活の当たり前の一部なのに、地域性があまりに強いが故に、外からしてみたらちょっとヘンなものがたくさんある。本書では、世界の各地域で、その地域だからこそ行われている学びの場について紹介する。
学びの中でも、地域ならではの娯楽や生活の中の楽しみに関わるものがある一方で、地域特有の課題を対処し、生き抜いていくために重要なものもある。さらに、その知識を受け継いでいくために、独特な授業で教えることもある。そんな一面にももれなく着目していきたい。
世界は狭いようで広い――本書で登場するのは、世界のヘンなお勉強のほんの一握りのはず。軽くかじるくらいのゆるい気持ちで、お楽しみください。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

紹介されている中に変な研究というというものはひとつも無い。言うなれば地域性のあるマイナーな研究と言ったところ。視野が広がる本なので中高生が読むのに良いのではないか。

ワインの研究について、「研究者が好きなことを研究しているから最新設備の導入も早い」旨の説明は興味深い。

インドの漢方的な「アーユルヴェーダ医療」の研究では、5年半で西洋医療も同時に学ぶ必要があるとか、インドよりむしろ西洋で注目されているのが面白かった。頭ごなしに否定するのではなく、まず調べてみようという姿勢。

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2024年12月17日

Posted by ブクログ

世界の変な研究してる大学について分かりやすくまとめられてた。
パン学部?大麻学部って何に役に立つのか一見しては分からないが、読み進めていくと分かり勉強になった。

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2023年11月20日

Posted by ブクログ

「ヘンな研究」ということで、イグノーベル賞が思い浮かんだが、そんなことはなく、読んでみると真面目に私たちの生活に関係するさまざまな研究が書かれていた。
とても興味深い内容でした。

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2023年05月06日

Posted by ブクログ

世界のことを知りたい。
雑学を知りたい。
世界には様々な研究がある。
特に面白かったのは、インドの医学の研究。
西洋医学だけではなかった。研究がされていないと言う事は、世界を納得させられないと言うこと。しかし、2000年も続いて、みんな聞いているんだからいいだろうと言う考え方はいいと思う。
歴史が証明しているスタイル。
教育はもっと根拠が必要。そのほとんどが突発的かつ記録されない事象である。

世界は様々な学問がある。つまり、洗えることが研究されている。今の自分の悩みも基本的には誰かが研究している。ある程度の解決がされている。書物を頼る。本当に有益なものは自分から取りに行かないと得られない。

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2024年08月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

紹介されている研究内容は"ヘン"ではないが、ニッチな研究が紹介されていて、しかも、それらの多くは地元の産業やニーズとかかわりの深い研究であることが印象的だった。

個人的には、テーマ空間学(テーマパークで働きたくて目指す人が多いらしい)、アーユルヴェーダ医学(今でも教科書はサンスクリット語で書かれている)、ベーカリー科学(大学の学科として存在するのがスゴイ)、忍者・忍術学(三重大に「国際忍者研究センター」あり)等の分野があることに驚いた。
温泉研究や富士山研究などは普通に重要な研究なので、ぜひ継続してほしいと思った。

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2023年07月21日

Posted by ブクログ

世界の特徴的な研究を紹介した本
特に印象的だったのは大麻の研究と小麦粉の研究と忍者の研究
大麻合法州の大学では大麻の成分などをきちんと真面目に学術的に研究してる学部がある。センセーショナルな学部だが大真面目に科学してるので、うえーいって気分で入った学生は叩きのめされるらしい。
小麦粉の研究もこれまたアメリカの学部で行わていて、面白いのは小麦粉を使って失敗作のパンやお菓子を作る授業があること。
失敗作を作り、失敗の理由を考えることで、企業でも即戦力となる知識を得るのだそう。
忍者の研究に至っては自分の出身大学にも関わらずこの研究センターの存在を知らずに卒業してしまっていた…

また本文の内容とは関係ないですが、筆者自身があとがきに書かれていたように、北半球の英語圏の研究が主に紹介されいて、こんなところにも世界レベルの経済格差が見え隠れした…

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2023年04月03日

Posted by ブクログ

<目次>
第1章  世界のどこでも、娯楽に研究は、ほぼ必須
第2章  場所が変われば、研究も変わる
第3章  地域それぞれ、寄り添う研究
第4章  日本にもある!ヘンな研究

<内容>
著者はイグ・ノーベル賞の研究者を追った著書もある。本職は進化生態学あたりらしい。科学研究をわかりやすく読ませてくれるが、今回は海外の話なので(最後に日本もあるが)、その研究がされる背景を説明するのに苦労している。賭博やテーマパークなどから、砂漠農業、水中考古学、大麻の真面目な研究まで、ありとあらゆることが研究テーマになりうることがよくわかる。日本の忍者学や温泉学は「ぽい」よね。

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2023年03月22日

Posted by ブクログ

世界中で行われている研究の内、変わったものを取り上げている。
どういった研究なのか丁寧に説明があり、わかりやすく書いてくれていると思う。

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2024年02月12日

Posted by ブクログ

世界には沢山の研究があるのだと感心しましたが、一番へえ~と思ったのは、あとがきの「地域ならではの研究をやっている人が、地域出身でなかったり、元からやっている研究分野を離れたことで今に至ったりする場合が特に多かった」という一言です。遠いからこそその地域に憧れて行くのか?それとも偶然その地域で働くことになったのか?
なんだか、一人一人の声を聴いてみたくなりました。

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2023年09月06日

Posted by ブクログ

世界各地にはいろいろな研究がありますが、やはりお金が大事ですね。ただ、ケンタッキー州の馬の研究は、ウマがカタカナで書かれているため、どうにもウマ娘のイメージが。

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2023年09月05日

Posted by ブクログ

目次見て面白そうに感じ、読んでみた。

タイトルは変な、とついているが、中身は全然変じゃない。 その国ならではの研究という意味で、海底考古学とか、砂漠農学というのは興味深いし、パンの科学や時計技術は、これ読まないとなかなか触れられなかっただろう。

総じて大変面白く読めた。

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2023年03月06日

Posted by ブクログ

タイトル詐欺である。この本に変な研究は出てこないしトンデモ研究でもない。「世界の特徴的な研究」が相応しいタイトルではないか。表紙を見れば分かるようにサーフィンや富士山、忍者、大麻など取り上げた内容は多岐に渡る。あとがきにもあるように「英語圏の研究ばかり」であるがなかなか楽しめた。

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2023年02月14日

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