こういう設定の大体の作品が、貴族とは思えないような台詞や言葉遣いだったり、設定の粗が気になってしまったりするんだけど、この作品はとても良いです。貴族らしい気品があるし、台詞や言葉遣いはもちろん、ヒロインの考え方なんかも控えめでありながら聡明さが感じられます。公爵様も凛としてますし、ヒロインを虐げてきた叔父達の言い分がまたいい。よくある薄っぺらいものじゃなく、何とも人間らしいというか、自分に都合良くなるよう最もらしい言い分でヒロインを縛って、人間の欲深さ業の深さを感じます。
公爵様がヒロイン本人を想ってますように…。