窪田啓作のレビュー一覧

  • 異邦人(新潮文庫)

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    夏と、太陽と、砂浜と、海
    不条理って評判だったけど、不愉快にはならなかったし、古い本だけれど読みやすかった
    序盤の気怠い埋葬を終えればサクサク進める

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    2026年06月19日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    当たり前を演じることを強要する社会に対する不条理を訴える作品だと私は捉えた。
    ムルソーは多分、自分を生き続けたのだろう。求められる行動や信仰をせず、その様子は周りからすれば異邦人だったのかもしれない。ただ、皆が死刑囚、死を待つ定めの中で、自分を生きることがどれだけ大切でどれだけ難しいか。そんなことを考えさせられる作品であった。ムルソーの思想とカミュの思想は近しいのだろうが、自分には、それらを言語化する能力がないことが悔やまれる。

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    2026年07月03日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    背表紙に書いてある概要がそのままこの小説の起承転結。
    母の死、殺害、処刑。

    この主人公に私は共感できない。できないけれど、でも、ムルソーが自然から受け取る感動は美しい。太陽と海と光から彼が紡ぐ言葉や感情は代え難い。感受性が豊かで、それを羨ましくさえ思う。
    手を伸ばし愛を求めたら、ぴしゃりと拒否されてしまうとしても。

    異邦人は、
    人間の複雑性を描いている作品なのかと思った。
    もしくはサイコパスと私たちの距離を。
    でもそうではなく、なぜか読後、
    感じてしまうのは、
    社会側の、秩序側の、複雑性、寛容性のなさだった。

    道徳とは?という問いよりも
    人間とは?という問いに帰結する。

    読み終えて、ああ面白かったと、言えるようになるまで、少し時間がかかった。
    でも、ああ面白かったな。

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    2026年06月10日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    2026/09/15
    人間には希望が必要なのだと思う。けれど、ムルソーにとっての希望は、最後には「見物人の憎悪の叫び」を望むという境地にまで行き着いてしまったのだと感じた。

    司祭に対する「大きな憤怒」は、単なる怒りではなく、彼が運命や周囲の価値観への期待をすべて手放し、自由になるための再生の儀式だったのではないか。ブチギレることで何ものにも縛られなくなり、初めて自分の生を受け入れられたように思う。

    2024/10/08 ★★★
    ずっとアランドロンのイメージ。
    死刑判決を受け入れていく論理展開が、面白かった。
    自分が同じ状況に陥ったら、恐い。
    それまでは、無感情気味だったのに、自由が奪われると、いつもの日常が尊いものに思える。思い出の中の自然の描写が綺麗だった。

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    2026年09月15日
  • 転落・追放と王国(新潮文庫)

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    客 が一番すき。
    伝わらない善意、それがどこまで行っても善意でありそれもまた、示し合わせの上にあるということ、そして人間はどこまで行っても人間で、その暴力性や理解しがたさも、’人間'という言葉でひとくくりに、理解しえてしまうこと多義性というよりも、その環境下であらゆるかたちに変化?順応?していく生き物としてのうーん、ずる賢さ?狡猾さ?を、それと意識せず体得している それを上から眺める(便宜上この言葉で表現します)箱庭感、というのか、心情がビシビシに伝わってくる劇、お芝居、舞台をみているようだ

    涙するまで生きるも観た。アンサーと、願望がないまぜになった映画。わたしはとても好き.
    やるせなさのなかに、人生、それでも生きるという強さというか、諦めのような、それでも人を信じる、信じ合いたいという願望や願い、こうだったらよかったなぜこうならない不条理や解決不可能性が、訥々と、紡がれる カミュは良い

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    2023年04月12日
  • 転落・追放と王国(新潮文庫)

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    ネタバレ

    転落とその他短編がいくつか載っているが、転落のみを読む。多分読むのは二回目。

    上流階級にいた人が、人生のむなしさを感じ、自らの意思で浮浪者のような暮らしをする。というのがそもそもの粗筋かな。

    粗筋からして低俗な感じは受けるが、結局それがカミュの魅力なのかもしれない。
    カミュの場合は、人間の暮らしに近いところを書いていて、人間とは何かとか正義とは何かとか、にはあんまり近寄らない。だからこそ、悩んでいるときや青春時代に読むと感動するのではないかと思った。

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    2022年05月21日
  • 転落・追放と王国(新潮文庫)

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    「わたしはあと何年残っているかを数えてみました。()そしてわたしには自分の義務をまっとうするだけの時間がないという考えに悩まされたんです。なんの義務かですって?分かりません。」
    「最後の審判を待つのはおやめなさい。それは毎日行われているんですから」
    カミュの場合、ジュネの場合を考えて、サルトルという人のことを考えてみたりする。サルトルの何を?わかりません。

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    2018年11月24日
  • 転落・追放と王国(新潮文庫)

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    酒飲んだ後に橋を渡るくだりのとこが好き。カミュは基本小難しいので、これくらい適度に断片的な方がいいでしょう。「異邦人」に感動したので、別テイストのこちらに触れられたのも良かったです。ポップ哲学に合掌!

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    2011年05月08日
  • 転落・追放と王国(新潮文庫)

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    中編『転落』と、六つの短編からなる『追放と王国』。
    転落:カミュの作品の中では異質な暗さ。じっとりとしたような。しかしそれでいてスッと入ってくるカミュの思想。
    追放と王国:舞台もそれぞれな話の中、様々な形で描かれている「追放」のさまと「王国」の姿。「王国」が現れるならそれでいい、というわけではもちろんないのだが、それを拠り所にして生に立ち向かうような力強さを感じる。

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    2010年06月06日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    何ごとにも投げやり。自分を見つめることから逃げていて、最後にやっと感情を爆発させて、人間らしさがあったんだって思ってるみたいだけど、なんか殺された人が可哀想で。
    不条理をつけつける話みたいだけど、私には当然の結果としか思えなかった。

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    2026年09月25日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    こんなに書物のタイトルがしっくりくることもない。「異邦人」って、自分自身と? 世間と? 生死と? 神と?
    どうとでも読めるし、どう読んでもいいと思う。

    クライマックス、無機質な主人公の感情があふれ出ている場面で、ぐっときた。

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    2026年09月19日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    父と母の死で涙を流さないことが、死刑になる理由の一因であるなら、私も死刑になるかもしれない。世の中にムルソーは山ほどいる。

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    2026年09月13日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    内面には分厚いものを持っているが、外に出ないと他人には分かってもらえないな、と。悟りなのか、諦めなのかどちらとも取れるような気もした。

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    2026年09月06日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    実際に接している周りの人間からは居心地の良いいいやつとの認識のない主人公が、世間の感覚からは違うといつ一点でどんどん裁判で歪められていく不条理さ。死に直面しながらも自分を曲げず幸福を感じるムルソーを見ると、特に日本人のように空気を読み、世間に迎合し生きていくことが幸せなのかと言う点を考えさせられる。

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    2026年08月30日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    あまり知識のない中読んでしまい、理解し難いところもありました。
    主人公のムルソーは自分の感じたままに生きる素直な男性。だから忖度することのできない性格。犯した罪についても、裁判所におけるやり取りもチグハグとなる。

    今は星3つですが、再読すると星が増えると思います。2度目をこれから読みます❗️

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    2026年08月11日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    自分の本心で他者と関わる難しさ。本音を語って相手を不愉快にさせるのか。嘘をつかずに自分を表現するのか。母親の葬儀で感情的にならないからといって非難されるのもなぁ。私も異邦人かもしれない。

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    2026年08月09日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    難しかったけど、なんとなく人間の本質をあらわしてたのかな、、?という感想。神の話は日本人だからかあまり驚きもしなかった。もし私が一神教の宗教だったら違ったんだろうなと。
    やっぱり和訳の小説は読みにくい。

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    2026年07月28日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    む、難しい…。

    とりあえず、人は人らしく生きないと(人らしいフリをしないと)処刑されるということ…?

    それなら不条理すぎるなあ。

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    2026年07月27日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    主人公の目線から、目の前で起きていることがそのまま書かれている。母の死、恋人との関係、殺人、そして独房や裁判所での情景。死刑を宣告されてからは、本人の気持ちや考えていることが少しずつ描かれていくが、なかなか難しい一冊だった。かなり文学的で、哲学的でもある。
    なぜ弾を追加で撃ったのかも、正直よくわからない。「人はいつか必ず死ぬのだから、今死んでも何十年後に死んでも大きな違いはない」という考え方も、わかるようでわからない。そうした、読んだあとに考える余白を与えてくれる一冊だった。

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    2026年07月22日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    ムルソー視点から見える情景が映像や匂いの感覚としてリアルに感じ取れる…ママンの葬儀、マリィとの海辺での抱擁、ムルソーのアパートでのやり取り…断片的だがはっきりと当時の生活が脳裏に映し出された…凄い…
    ムルソーはアルジェリア出身だし宗教感も違うから犯罪を犯した場合、フランス人とは違う扱い方をされている…
    性格も自分の気持ちに嘘偽りなく正直な発言…でもオブラートに包んだり、場の空気を読んで演出したりしない…いわゆるドライな人物…
    死刑が宣告されても今死ぬのも年老いて死ぬのも同じという考え…で恩赦請求もしない…
    ムルソーにとってフランスは生きづらい国でそれを紛らわせる為現在を騙し騙し生きてただけだったのかと…

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    2026年07月08日