窪田啓作のレビュー一覧
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主人公は結婚、罪、死、愛情など多くの一般的な人が心を動かされるもの、意味付けをするものに、意味を見出さない。
それは周りから見たら無感情で冷酷で残酷な人間に見えるのだろう。けれど主人公は意味を見出さないだけで、その時に「面白い」「可哀想」「抱きしめたい」などの感情や欲求はあるように見える。そして共感性は無いに等しい。
裁判の場面ではひたすら主人公が亡くなった母親に対して薄情であった、感情のない残酷な男だということが主張されていた。
彼が犯した「殺人」ということより、感情の無いこと、冷酷な人間であることが繰り返し主張され、その部分を糾弾されていた。
人々はその主張を聞いて、また彼のありのままの -
Posted by ブクログ
友人に突然プレゼントされて、事前情報なしに読んだ。
全編にわたってムルソーの独白で進行していくので、読みながらムルソーの人物像を把握しようとしたけど、妙に違和感を抱いたり道理に合わないことを言っているような気がしていて、読み違えているのかな...?と思ったりしたけど、元々そういう人物として描かれていたというわけで。
主体性に欠けるというか、自身に関することを自分事として捉えられず(客観的に捉えることしかできず)、そしてあまりにも純真すぎる(ので「太陽が眩しかったから」という、嘘偽りのない事実だけれどもそのままでは理屈に合わない供述をする?)、ということぐらいしか掴めなかった...
タイト -
Posted by ブクログ
ネタバレ背表紙に書いてある概要がそのままこの小説の起承転結。
母の死、殺害、処刑。
この主人公に私は共感できない。できないけれど、でも、ムルソーが自然から受け取る感動は美しい。太陽と海と光から彼が紡ぐ言葉や感情は代え難い。感受性が豊かで、それを羨ましくさえ思う。
手を伸ばし愛を求めたら、ぴしゃりと拒否されてしまうとしても。
異邦人は、
人間の複雑性を描いている作品なのかと思った。
もしくはサイコパスと私たちの距離を。
でもそうではなく、なぜか読後、
感じてしまうのは、
社会側の、秩序側の、複雑性、寛容性のなさだった。
道徳とは?という問いよりも
人間とは?という問いに帰結する。
読み終えて、あ -
Posted by ブクログ
客 が一番すき。
伝わらない善意、それがどこまで行っても善意でありそれもまた、示し合わせの上にあるということ、そして人間はどこまで行っても人間で、その暴力性や理解しがたさも、’人間'という言葉でひとくくりに、理解しえてしまうこと多義性というよりも、その環境下であらゆるかたちに変化?順応?していく生き物としてのうーん、ずる賢さ?狡猾さ?を、それと意識せず体得している それを上から眺める(便宜上この言葉で表現します)箱庭感、というのか、心情がビシビシに伝わってくる劇、お芝居、舞台をみているようだ
涙するまで生きるも観た。アンサーと、願望がないまぜになった映画。わたしはとても好き.
やる -
Posted by ブクログ
ムルソー視点から見える情景が映像や匂いの感覚としてリアルに感じ取れる…ママンの葬儀、マリィとの海辺での抱擁、ムルソーのアパートでのやり取り…断片的だがはっきりと当時の生活が脳裏に映し出された…凄い…
ムルソーはアルジェリア出身だし宗教感も違うから犯罪を犯した場合、フランス人とは違う扱い方をされている…
性格も自分の気持ちに嘘偽りなく正直な発言…でもオブラートに包んだり、場の空気を読んで演出したりしない…いわゆるドライな人物…
死刑が宣告されても今死ぬのも年老いて死ぬのも同じという考え…で恩赦請求もしない…
ムルソーにとってフランスは生きづらい国でそれを紛らわせる為現在を騙し騙し生きてただけだっ