窪田啓作のレビュー一覧

  • 異邦人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    死刑を宣告された直後のムルソーがとても印象的。
    昔父親が死刑執行を見に行き、胃の内容物を吐いたことを思い出すムルソー。そして彼は死刑執行場面をたくさん見てら、吐きたいと考える。そうできることを想像し、喜悦の波に飲まれる。

    彼は母親の葬儀で泣かなかった。このことからムルソーは、一般的な感情が欠けた異質な存在と捉えられてしまった。でも彼に感情がないわけではないと思う。何度かママンの言葉を思い出したりもしてるし。
    私にはムルソーが、「一般人」たちの共感性や迎合性、演技のできるさまを羨ましがっているように見えた。
    だから「人と同じように死刑執行を見て吐きたい」と思ったのかもしれない。

    ぼんやりとし

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    2026年08月23日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    名作にはやはり、名作と言われる所以がある。

    いや〜〜〜思ったよりも全然読みやすくて、
    そして嫌いじゃない。むしろ好き。
    なんだろう………
    苦しい&暗い気持ちにならない名作って
    意外にも少ないんだよなぁと改めて感じつつ、
    この作品はなんでだかかなり前向きな気持ちになる。
    勿論、ムルソーの考えや動機の全てを受け入れるという訳ではないけれど、少なくとも納得や共感する部分があって、
    さっぱりしたというか…そんな感じの気持ち。

    カミュの『ペスト』をずっといつ読むか…
    と思いながらなかなか踏み出せずに、
    短めな今作を読んでみたけれど、
    より他の作品も読んでみたい!!と思った!

    ちなみに、ワン

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    2026年08月16日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    おもしろかった!!2日で読んだ
    不条理文学ってなんだって思っていたけど、なんとなーーくわかった気がする。

    夏の描写が多くて、夏にぴったりだった。主人公の裁判のときに、人間性まで見られるの不思議〜

    サルトルも、読んでみたいな

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    2026年08月14日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    自分と主人公を同一化して読んでしまった

    どこまでも自分の内心に自由であろうとすることは罪なんだろうか

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    2026年07月13日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    サイコパスというか不条理なんだなぁ
    主人公の目を通しての情景描写がめっちゃ綺麗
    ちょっと難しい物語でした

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    2026年07月03日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    不条理とは理屈の通らない不運、不幸。それは幸せとは真反対の現象である……そんな考えが覆される小説だった。
    人間は生まれてから死ぬまで等しく不条理の支配する世界で生きている。それはある意味で平等な幸せなのではないか?ムルソーの顛末を読み、そんな思いを抱いた。
    ムルソーは罪人なのか。殺人を犯した罪はある。だが、死刑を受けるほどの罪人ではない。善良で平凡な男だ。では何故、死刑判決を受けたのか?彼が自分自身、そして他者に真摯で誠実だったからだ。
    母の死に涙を流さず、悲しむ振りもせず、神を信じないと言う。アラビア人を殺した理由は「太陽のせい」。
    ムルソー以外の人間はどうか?皆、大なり小なりの嘘をつく。演

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    2026年06月06日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    ネタバレ

     何度か読んだことがある作品だけど、シーシュポスの神話を読んで改めて異邦人を読み直した。シーシュポスが繰り返し岩を持ち上げるように不条理を生きるという姿がここではどのように描かれているのかという視点を持って。

     主人公ムルソーは太陽、自然、夕暮れ、女、世界の色々な物事の美しさを感じ取る能力はある。しかし物事へのこだわりは極度に薄い。ほとんど全てのものが彼にとってはどうでも良いことだ。母の死すら彼の心に大きな感動を与えることはない。その感情の薄さや、「太陽のせい」で人を殺す論理の通らなさは、字義的には「不条理」という言葉に沿った人物のようにも見える。しかしカミュのいう不条理は単なる意味の通らな

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    2026年05月17日
  • 異邦人(新潮文庫)

    匿名

    購入済み

    カミュの代表作を読めて良かった。ムルソーと同じことがいつ誰に起こるか分からないことを改めて思い知った。

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    2025年12月13日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    高校生の時の課題図書。当時は全く良さがわからなかったので、いつか再読してみたいと思っていたら高校生の息子が課題図書として持っていたので再読。

    当時意味のわからなかった主人公。日々の安らかな生活や欲望に忠実な人間らしさを備えている普通の人間にもかかわらず、母の死に対する悲しみや人への興味や愛情を対外的に示さなかっただけで、偶然の正当防衛とも言える殺人に対しても極刑をうけてしまう。誰しもが自分の感情や欲求を素直に現して生きることは難しく、人の目線や評判を気にして自己を曲げている中で、誰よりも自分に正直な主人公が裁かれることは、我々がいかに不条理な世界に生きているかを痛感させてくれる。SNSが盛ん

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    2026年05月31日
  • 転落・追放と王国(新潮文庫)

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    大学生のときにゼミで扱った短編集。どれも文学的に工夫がこらされた作品ばかり。カミュがこの短編すべてを書ききるのに10年以上かかった。というのも異邦人、ペストでの成功後、自分の才能の枯渇を覚えたからだ。タイトル通り追放から王国までを綴ってある。この後ノーベル賞を受賞し、遺作となる「最初の人間」を書いたまま交通事故で他界してしまう。なんとも哲学的で悲しくも美しい作品集。

    難解だが歴史や哲学を知っていると読み解くことが出来る。「背教者」は、キリスト教の伝道者が未開の地に赴くが、逆にその地にある宗教に暴力によって改宗させられてしまう。伝道師はすっかり心を奪われ次に訪ねてくる伝道者を叩き潰すように待ち

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    2012年12月20日
  • 転落・追放と王国(新潮文庫)

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    ヨナのエピソード。
    solitaire(孤独)とsolidaire(連帯)。
    一人の時間は他者と時間を共有するために
    とても大切なもの。

    カミュは好きな作家です。

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    2010年06月19日
  • 転落・追放と王国(新潮文庫)

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    短編集だけどどれもストーリーが続いてるのかなと思えるところがあって面白い。大して読んでない中カミュで一番好き

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    2010年04月29日
  • 転落・追放と王国(新潮文庫)

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    カミュは短命の作家であり、この短編集は最晩年の作品です。世に不条理を問い続けたノーベル賞作家の唯一の短編集を収録。

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    2009年10月04日
  • 転落・追放と王国(新潮文庫)

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    いやぁ〜びっくりしたね。これ。こんだけ俺と似たような体験をしたひとがいるのかと恐怖さえ感じました。いわゆるいい人の内面が深く描写されてます。スタイルも独特。転落の原因なんて”ささいなこと”である、ってのも俺の哲学と見事に一致。

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    2009年10月04日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    L'Étrangerは異邦人でなくよそ者とも略せるらしい。物語のサマリーを読んだときの主人公ムルソーに対して持った感想はちょうどよそ者というか、社会の通常の感覚から逸脱した男性という感じだった。他の読者の感想を読んでいると、読み終わっても物語の結末は不条理とは呼べず、ただ単に殺人鬼が処刑されただけだと受け取る人もいるようだ。
    しかし、読み終わった後わたしがムルソーに抱いた印象は「素直」だった。検察官の主張する「この男の不感無覚を前にして感ずる恐ろしさ」は本当に死刑に値するものだったのだろうか。ムルソーが死刑執行までの残された時間でママンの教え、養老院での暮らしに思いを巡らすシーンがあ

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    2026年08月13日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    面白かった。不条理と言うより、人と人との認知の歪み、感覚の違いで起こる問題を表してるのかな?
    その点でいえば、カフカとは違った不条理

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    2026年08月11日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    難しい…。この世界の何ごとにも意味はないとして、自分に関するすべてを宙吊りにして流れに委ねるような、世界から距離をとるようなムルソーの生き方はペシミズムのように思える。でも最後、ムルソーは他の誰よりも自分を信じていて、自分に根付いているみたいだった。死に近づいて初めて感じる解放。世界の優しい無関心。

    ママンの埋葬の日やアラビア人を殺害した浜辺での太陽の光の強さはなにかのメタファーなのかな。最近とっても暑いから、小説世界の暑さがよく想像できた。暑くて眩しくて、木陰の泉の安寧を求めていき、それを邪魔するアラビア人を銃殺した。人間世界の怨みのようなものはムルソーにはなくて、ただ自然の光と暑さが目に

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    2026年08月08日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    さすがに名作か。
    時代のイメージがつかなくて読みにくいところもあるけど
    ムルソーの内省みたいなところは
    わかりやすいので読める。おもしろかった。

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    2026年07月27日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    なぜ傑作と言われるか。
    それは本の中でも珍しい、自分を省みることができる機会に巡り会えるから。

    人からの見られ方や言動に揺るがず、欲望と思考に嘘をつかないでいられることの難しさ。
    私は彼を愚かだとは思わない、むしろ英雄にすら感じる。

    自分に嘘をつくならば、死をも受け入れよう。

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    2026年07月15日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    古い訳で読みにくいのするする読めるのは内容がおもしろいからだろう。

    感想を見ると割とムルソーに共感を覚えている人が多いようだが、私はあまり共感できなかった。
    ムルソーは無感情、無感覚なサイコパスという印象。何かを深く感じたり考えたりするというより、その場その場の感覚の積み重ねで生きている感じが動物的だと思った。そんな自分とは違うムルソーが面白いと思える物語。最後に自分はいつも正しかったと司祭を罵倒する場面はとても怖くてよかった。

    マリイに愛しているかと聞かれて必ず、愛していないと思うと正直に答えるところがおもしろかった。正直すぎる。

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    2026年06月25日