窪田啓作のレビュー一覧

  • 異邦人(新潮文庫)

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    サイコパスというか不条理なんだなぁ
    主人公の目を通しての情景描写がめっちゃ綺麗
    ちょっと難しい物語でした

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    2026年07月03日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    不条理とは理屈の通らない不運、不幸。それは幸せとは真反対の現象である……そんな考えが覆される小説だった。
    人間は生まれてから死ぬまで等しく不条理の支配する世界で生きている。それはある意味で平等な幸せなのではないか?ムルソーの顛末を読み、そんな思いを抱いた。
    ムルソーは罪人なのか。殺人を犯した罪はある。だが、死刑を受けるほどの罪人ではない。善良で平凡な男だ。では何故、死刑判決を受けたのか?彼が自分自身、そして他者に真摯で誠実だったからだ。
    母の死に涙を流さず、悲しむ振りもせず、神を信じないと言う。アラビア人を殺した理由は「太陽のせい」。
    ムルソー以外の人間はどうか?皆、大なり小なりの嘘をつく。演

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    2026年06月06日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    ネタバレ

     何度か読んだことがある作品だけど、シーシュポスの神話を読んで改めて異邦人を読み直した。シーシュポスが繰り返し岩を持ち上げるように不条理を生きるという姿がここではどのように描かれているのかという視点を持って。

     主人公ムルソーは太陽、自然、夕暮れ、女、世界の色々な物事の美しさを感じ取る能力はある。しかし物事へのこだわりは極度に薄い。ほとんど全てのものが彼にとってはどうでも良いことだ。母の死すら彼の心に大きな感動を与えることはない。その感情の薄さや、「太陽のせい」で人を殺す論理の通らなさは、字義的には「不条理」という言葉に沿った人物のようにも見える。しかしカミュのいう不条理は単なる意味の通らな

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    2026年05月17日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    文章表現は少し難しかったが、ここまで人生観を考えされられる作品を初めて読んだ。日本の集団主義的な文化や昨今のSNS普及により同調圧力がより高まっていると感じる。

    田舎のような閉塞的なコミュニティでは、「正解」は周囲が決めるものだったが、大学時代から都市部での生活に変わり、良い意味で他人の関与がなくなり、自身の価値観で成り立つようになった。今まで気づかなかっただけで、不条理を感じていたのかもしれない…

    これから豊かな人生を送るために、
    自身の本音に従って正直に生きたいと思った。


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    2026年04月24日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    「Il faut imaginer Sisyphe heureux」と彼が「シーシュポスの神話」にて述べたように、世界の捉え方は一切、その捉える主体であるその個人の意思によって定められるのだと自身は感じるのである。死という有限、別れ。それら事情に涙が付随するのはそこに我々主体が悲しみをもたらす意味を付随するからであり、その付随する行為は無意識的に思われるようで極めて能動的な営みなのかもしれない。すなわち彼が「慣れ」という言葉を多用するように、世界に溢れる制約=不条理は決してその事象そのものが不条理たるわけではなく、むしろ不条理と捉える我々主体の上に成り立つ概念であり、したがって慣れてしまえば、

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    2026年04月12日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    君は死人のような生き方をしているから、自分が生きているということにさえ、自信がない。私はといえば、両手はからっぽのようだ。しかし、私は自信を持っている。自分について、すべてについて、君より強く、また、私の人生について、来たるべきあの死について。そうだ、私にはこれだけしかない。しかし、少なくとも、この真理が私を捕えていると同じだけ、私はこの真理をしっかり捕えている。

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    2026年04月11日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    僕は言葉の上では絶望したがりなので浅はかにもカフカが好きなんだと思っていたけれど、もしかするとカミュのほうがよっぽど性に合っているのかもしれない。"どうしてこんな悲しいことが起きているのに自分は泣けないのだろうか"と考えた夜があったけれど、あの日の僕が少しだけ慰められた気がした。言葉にすることは、自分を取捨選択するというよりも、自分を言葉のとおりにすることなのかもしれない。だからこそ、ムルソーの極度な誠実主義は彼に黙ることを最善とさせたのだろう。

    僕は極度に自己を中心とした世界に生きている。そのおかげか、所謂倫理観というものを人並みほどは持ち合わせていないらしく(友人に指

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    2026年04月04日
  • 異邦人(新潮文庫)

    匿名

    購入済み

    カミュの代表作を読めて良かった。ムルソーと同じことがいつ誰に起こるか分からないことを改めて思い知った。

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    2025年12月13日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    高校生の時の課題図書。当時は全く良さがわからなかったので、いつか再読してみたいと思っていたら高校生の息子が課題図書として持っていたので再読。

    当時意味のわからなかった主人公。日々の安らかな生活や欲望に忠実な人間らしさを備えている普通の人間にもかかわらず、母の死に対する悲しみや人への興味や愛情を対外的に示さなかっただけで、偶然の正当防衛とも言える殺人に対しても極刑をうけてしまう。誰しもが自分の感情や欲求を素直に現して生きることは難しく、人の目線や評判を気にして自己を曲げている中で、誰よりも自分に正直な主人公が裁かれることは、我々がいかに不条理な世界に生きているかを痛感させてくれる。SNSが盛ん

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    2026年05月31日
  • 転落・追放と王国(新潮文庫)

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    ネタバレ

    大学生のときにゼミで扱った短編集。どれも文学的に工夫がこらされた作品ばかり。カミュがこの短編すべてを書ききるのに10年以上かかった。というのも異邦人、ペストでの成功後、自分の才能の枯渇を覚えたからだ。タイトル通り追放から王国までを綴ってある。この後ノーベル賞を受賞し、遺作となる「最初の人間」を書いたまま交通事故で他界してしまう。なんとも哲学的で悲しくも美しい作品集。

    難解だが歴史や哲学を知っていると読み解くことが出来る。「背教者」は、キリスト教の伝道者が未開の地に赴くが、逆にその地にある宗教に暴力によって改宗させられてしまう。伝道師はすっかり心を奪われ次に訪ねてくる伝道者を叩き潰すように待ち

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    2012年12月20日
  • 転落・追放と王国(新潮文庫)

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    ヨナのエピソード。
    solitaire(孤独)とsolidaire(連帯)。
    一人の時間は他者と時間を共有するために
    とても大切なもの。

    カミュは好きな作家です。

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    2010年06月19日
  • 転落・追放と王国(新潮文庫)

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    短編集だけどどれもストーリーが続いてるのかなと思えるところがあって面白い。大して読んでない中カミュで一番好き

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    2010年04月29日
  • 転落・追放と王国(新潮文庫)

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    カミュは短命の作家であり、この短編集は最晩年の作品です。世に不条理を問い続けたノーベル賞作家の唯一の短編集を収録。

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    2009年10月04日
  • 転落・追放と王国(新潮文庫)

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    いやぁ〜びっくりしたね。これ。こんだけ俺と似たような体験をしたひとがいるのかと恐怖さえ感じました。いわゆるいい人の内面が深く描写されてます。スタイルも独特。転落の原因なんて”ささいなこと”である、ってのも俺の哲学と見事に一致。

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    2009年10月04日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    古い訳で読みにくいのするする読めるのは内容がおもしろいからだろう。

    感想を見ると割とムルソーに共感を覚えている人が多いようだが、私はあまり共感できなかった。
    ムルソーは無感情、無感覚なサイコパスという印象。何かを深く感じたり考えたりするというより、その場その場の感覚の積み重ねで生きている感じが動物的だと思った。そんな自分とは違うムルソーが面白いと思える物語。最後に自分はいつも正しかったと司祭を罵倒する場面はとても怖くてよかった。

    マリイに愛しているかと聞かれて必ず、愛していないと思うと正直に答えるところがおもしろかった。正直すぎる。

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    2026年06月25日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    夏と、太陽と、砂浜と、海
    不条理って評判だったけど、不愉快にはならなかったし、古い本だけれど読みやすかった
    序盤の気怠い埋葬を終えればサクサク進める

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    2026年06月19日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    主人公にはある種の魅力があるが、現実的な結果に目を向ける大切さを学んだ。主人公を通して自分を客観視できた。〈矛盾〉の中に生きる〈実直〉な主人公が描かれる。

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    2026年06月07日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    母の死にも動じず社会の常識に無関心な青年ムルソーは、ある日アラビア人を射殺する。裁判で問われたのは犯行理由ではなく、母の葬儀での冷淡さなど「人間性の欠如」だった。世間の理不尽な論理で死刑宣告を受けた彼は世界の不条理を受け入れ、最期を迎える。

    ムルソーは建前や嘘を嫌い自分に正直に生きる一方で、他者の痛みに無関心な冷酷さゆえの孤独や、社会の枠組みを無視することによる制裁を突きつけられます。彼の生き様が孕む矛盾を通して、社会に調和しながらも自分らしく生きることの難しさを問われる一冊でした。

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    2026年05月24日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    特に何の違和感もなく淡々と読み進めてしまいましたが、それは母の死よりコーヒーが美味しいことに関心が向いてしまうこと、その後女性と海水浴など楽しんでしまうこと、など普通の人であれば違和感を持つことに違和感を持てない、私もまた異邦人側の人間だからだと気付きました。。

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    2026年05月15日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    読みづらさは感じなかった。
    ペストは挫折しちゃったけど。

    怖かった。自分の考えが人と違って、誰もそれを聞いてくれなくてどんどん先に進んでいっちゃって。
    比喩的表現とか根本的なテーマとかは全く分からないけど、単純に面白かった。

    人として生きていくには、人にならないとダメなんだ。
    人のフリをしていないと。
    そうじゃない人は異邦人として扱われ、阻害されちゃうのかな。多分そうだと思う。
    けど、ある程度集団でやっていくには仕方ないって思う。
    私も親が死んだ翌日映画を見れちゃう気がするけど、私は人をするのが上手いと思う。

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    2026年05月09日