窪田啓作のレビュー一覧

  • 異邦人(新潮文庫)

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    最近、太陽の光が思考を狂わせる国に引っ越したので、「太陽の国で異邦人になった今こそ、カミュの異邦人を読むべきでは?」と思い読み始めた。

    主人公の
    「太陽が暑かったから」。

    わかるぞ。アルジェリアは行ったことはないけど、大学生の時隣のチュニジアに行ってアルジェリアとの国境まで行ってみたことがある。
    暑すぎておかしくなりそうだった。
    海が美しかった。

    不条理文学の主人公の敵はやはり神父さんなんでしょうか。
    このメタ的な展開はもしかしてこの小説が始めたの?

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    2026年01月28日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    マリイに愛しているかどうか二度聞かれて二度愛してないと正直に答えるのが一貫してて良い。ここでムルソーがどういう人物かある程度掴めた。その変わっている彼をまとめて理解し、結婚を申し出たマリイは素敵な人だと思った。

    死刑が確定する前と後で、泣きたいという気持ちにさせた私への憎しみが孤独を感じさせないための望みになっているのはすごく自然な流れだと思った。

    最後のムルソーの叫びは胸に刺さるものがあった。特に「私はこのように生きたが、また別な風にも生きられるだろう。私はこれをして、あれをしなかった。こんなことはしなかったが、別なことはした。そして、その後は?私はまるで、あの瞬間、自分の正当さを証明さ

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    2026年01月21日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    私とでは時代も国も違うから理解の及ばない事柄もあったけど、ムルソーはあそこまで責められなければならなかったのかは疑問です。ムルソーもムルソーで困ったヤツなのだけど。
    とても人間臭い物語で、短いながらも読みごたえ抜群でした。
    じりじりと容赦なく照り付ける夏の太陽はとても理不尽で、猛暑のたびにこの作品を思い出しそうです。

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    2026年01月07日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    1. 象徴的なキーワード:「理由のなさ」と「界隈」
    • 「理由がない」ことの衝撃: 世の中や裁判所は「原因と結果」のロジックを求めるが、ムルソーの行動にはそれがない。殺人の動機さえ「太陽のせい」という身体的感覚のみ。この「理由のなさ」こそが、世界の不条理そのものを象徴している。
    • 「界隈」というノリへの違和感: 養老院、裁判所、あるいは友人たちのコミュニティ。それぞれの「界隈」が持つ独自のルールや正解に馴染めないムルソーの浮遊感は、現代社会における孤独やシステムへの違和感と重なる。
    2. 死生観:希望を捨てた先にある確信
    • 司祭との対峙: 「希望を持たず、完全に死ぬと考えて生きているのか」

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    2026年01月06日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ムルソーにかなり深く共感できた。全てを読み取れた気はしないので私の一方的な考えだが、自分の人生が感情に深く入ってこない感覚。
    例えばムルソーは母の葬式で母の顔を見ようともしなかったが、死なない方が良かったと述べている。
    周りのあれこれはこの小説の本質ではないと思う。ムルソー自身も彼の人生に対し執着していなかったし、むしろ彼にとって人生はただそこにあるものでしかなかったから。
    しかし最後にムルソーが自分が正しいと確信し、弁護士や牧師に対し考えを誤魔化さなかった姿勢から、彼の自分自身への忠実さを感じた。

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    2026年01月01日
  • 異邦人(新潮文庫)

    匿名

    購入済み

    カミュの代表作を読めて良かった。ムルソーと同じことがいつ誰に起こるか分からないことを改めて思い知った。

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    2025年12月13日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    読み出してすぐに不安定さを感じる。それは別に冒頭でママンが亡くなったことから話が始まるからではなく、その周辺を淡々と描写していくムルソーの一人称がそう思わせたんだと思う。判決まではどこか他人事のような一人称だけれど、判決後はある種の興奮状態のように思考が鋭くなっていく。判決がでるまで、愛するママンが亡くなったことを受け入れられず、ずっと彷徨っていたのかもしれない。

    ムルソーの人間性は、証人尋問が終わったあとに彼が捉えた街の様子にあるんじゃないかなと思って思わず涙が出てしまった。
    ママンのこともマリイのことも絶対大好きだったよね。言葉で表現されなくても伝わってきたよ。愛する表現が一般的な人と違

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    2025年12月11日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    素晴らしかった。
    最初の方は何も事件も起こらずつまらなかったけれど。
    母親の葬儀で涙を流さない人間は、すべてこの社会で死刑を宣告される恐れがある、という意味は、お芝居をしないと、彼が暮らす社会では、異邦人として扱われるほかはないということである。
    解説より。
    主人公は、こんな世界でも嘘をつかずに生きた。
    その結果、死刑判決を下された。
    私はどう生きたらいいんだろうと考えさせられた。
    嘘をうまくつく人たちが普通の人で、嘘をつかないASD の人が宇宙人と呼ばれるのにも似ているなとか思った。

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    2025年12月05日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    4.5/5.0

    ひたすらムルソーの内省が描かれている小説なのに、全くムルソーの「心」が見えない。
    ハードボイルドで、ある種ロボットのような主人公は、何を思い、人を殺し、その理由を「太陽のせい」だと答えたのか。
    ただ、この上手く言えない、自分でもよく分からない感じが凄く人間の本質を突いているように感じた。
    そして、翻訳の文体がめちゃくちゃかっこいい。(なるほど、中村文則さんの文章は完全にここがルーツだったのか!)

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    2025年05月10日
  • 転落・追放と王国(新潮文庫)

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    ネタバレ

    大学生のときにゼミで扱った短編集。どれも文学的に工夫がこらされた作品ばかり。カミュがこの短編すべてを書ききるのに10年以上かかった。というのも異邦人、ペストでの成功後、自分の才能の枯渇を覚えたからだ。タイトル通り追放から王国までを綴ってある。この後ノーベル賞を受賞し、遺作となる「最初の人間」を書いたまま交通事故で他界してしまう。なんとも哲学的で悲しくも美しい作品集。

    難解だが歴史や哲学を知っていると読み解くことが出来る。「背教者」は、キリスト教の伝道者が未開の地に赴くが、逆にその地にある宗教に暴力によって改宗させられてしまう。伝道師はすっかり心を奪われ次に訪ねてくる伝道者を叩き潰すように待ち

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    2012年12月20日
  • 転落・追放と王国(新潮文庫)

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    ヨナのエピソード。
    solitaire(孤独)とsolidaire(連帯)。
    一人の時間は他者と時間を共有するために
    とても大切なもの。

    カミュは好きな作家です。

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    2010年06月19日
  • 転落・追放と王国(新潮文庫)

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    短編集だけどどれもストーリーが続いてるのかなと思えるところがあって面白い。大して読んでない中カミュで一番好き

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    2010年04月29日
  • 転落・追放と王国(新潮文庫)

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    カミュは短命の作家であり、この短編集は最晩年の作品です。世に不条理を問い続けたノーベル賞作家の唯一の短編集を収録。

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    2009年10月04日
  • 転落・追放と王国(新潮文庫)

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    いやぁ〜びっくりしたね。これ。こんだけ俺と似たような体験をしたひとがいるのかと恐怖さえ感じました。いわゆるいい人の内面が深く描写されてます。スタイルも独特。転落の原因なんて”ささいなこと”である、ってのも俺の哲学と見事に一致。

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    2009年10月04日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    すごい小説だった。
    カミュの処女作。

    文章が非常に読みにくいのが、単純にそういう文章なのか、
    主人公の分裂した思考を表現しているのか気になる。

    後者だったらびっくりする。

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    2026年02月01日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ムルソーと自分には似ているところがあるような、ないような…
    読み終えたあとも、ムルソーはどんな人間なのか?とページをめくりながらぐるぐる考える。

    ママンの埋葬のときの看護婦の言葉を聞き、「逃げ道はないのだ。」と思い、その言葉を獄中でも思い出す。これがムルソーの人生の捉え方なのかな、だから、自分の周辺で起きたらことや自分が起こしてしまったことを淡々と受け入れていて、無関心や無感動な人間に思えるんだろうか。

    カミュを読むのが初めてというのもあってか、とても難しかった…
    他の作品も読んでみたい。

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    2026年01月15日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読後感はあるが、釈然としない。表現は好きだが、何が言いたかったのかうまく掴めなかった。しかし文章からとんでもないパワーを感じた。
    主人公が母を養老院に入れ、年齢を知らず、死に際し涙を流さなかったがために、不本意な殺人事件で死刑になってしまう裁判の不公平性と死刑の確実性を痛烈に批判していることは分かったが、なぜ殺害理由を太陽のせいにし、多くの人に憎悪を持って見送られたいと思ったのかその本意を掴み取ることができなかった。もう一回ゆっくり読みましょう

    1日経って2回目読んだ。
    やはり終盤のムルソーの言葉のパワーは凄まじい。検事の身勝手な推測で理不尽に死刑にされ、人の生に対して何かを悟り、一貫して自

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    2026年01月04日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    人間誰しもが主人公のような所があるんじゃ無いかな。
    倫理、ルール、道徳、宗教、空気感で役割を無意識に演じてるけどピュアな人間って主人公みたいな思考をするのでは無いかな。そのせいで見えてるものが見えなくなってる気がする。
    彼女に愛してるかって聞かれて愛してないと思うと答えるシーンがすごく印象的だった。自分の感情に嘘偽りが無いんだなぁと。自分だったら反射で愛してるって答えちゃうなぁ笑

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    2025年12月06日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    めっちゃすきだった。うむむ。こーゆーことってあるよね
    すべての行動に意味があるわけじゃないんだよね
    言う必要ないことは言わない、これは人らしくないけど人らしいんだよな

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    2025年12月02日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    結構よかった
    太陽が常に眩しいような日常が穏やかでいい。

    死を前にして「ありとある親しい物音を味わう」
    自分目に見えるものをもっと大事にしたい

    23歳で「世界をのぞむ家」に住む

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    2025年11月24日