山内一也のレビュー一覧

  • ウイルスの意味論――生命の定義を超えた存在

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    多田富雄さんの「免疫の意味論」という名著があって、まあ、書名はパクリなんだろうけれど、素人でそのあたり、分子生物学とか、愛好家の目には遜色ないと感じさせているのがエライ。「みすず」の連載で見かけた文章だと思うけれど、ウイルスみたいなものを、網羅的に説明して、飽きさせない文章力は、理系の人とは思えない。編集者も偉いのかな?

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    2019年03月07日
  • 新版 ウイルスと人間

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    ウイルスは呼吸器、性器、蚊による直接注入で体に侵入
    細胞を乗っ取って自らを増殖する。細胞がやられて組織がダメになったり、それに対する免疫が組織を壊してしまう。

    エイズが免疫不全を起こすのはウイルスが免疫で重要なリンパ組織に居着いちゃうため 

    ウイルスへの対抗手段:物理的か科学的か、感染直後か、感染後(獲得免疫)か
    ワクチンは獲得免疫を人為的に作るもの

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    2021年01月03日
  • ウイルスの意味論――生命の定義を超えた存在

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    難しかったけど面白かった。コロナをきっかけに、ウイルスとは?というものについて学ぶことができた。人類にとっては悪だとしても、ウイルスは人類よりも遥か昔から存在をしているし、共存している生物もいるわけで(それにはもちろん人類も含まれる)、いろいろと考えるきっかけになった。しかし根絶が宣言されているウイルスの数には非常に驚いた。やはり自然発生しているものは、科学技術ではまだまだ届かないことを改めて感じる。

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    2020年08月09日
  • ガンより怖い薬剤耐性菌

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    コロナの後は耐性菌が来る?

    COVID-19騒ぎでかすんでしまっていますが、これまで感染症の最大のリスクと言われ続けていたのは薬剤耐性菌です。人類がペニシリン、ストレプトマイシンに始まる抗菌薬のおかげで感染症死から免れるようになって70年ですが、最近になって「抗菌薬」が効かない「薬剤耐性菌」が蔓延し死亡者数が増加しているのです。

    「薬剤耐性菌の2050年問題」を知ってますか? 2014年にイギリスのキャメロン首相(当時)が立ち上げた研究グループによればこのまま対策がとられなければ2050年には耐性菌感染症による世界の年間死亡者は1000万人に達するとのことです。2015年にはオバマ大統領

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    2022年08月19日
  • エボラ出血熱とエマージングウイルス

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    最後の結びは日本にありながら検査を禁じられているレベル4実験室についてだった。
    ジビエの流行も世界的な伝播に影響があるようなことも書かれてあり、何でも食べてみるのも怖いものだ。
    似たような本に比べると若干読み物としては面白さに欠けたが、興味深かった。

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    2015年03月22日