こちらではどうやら紅茶好きな方が結構いらっしゃるようでうれしい限りだ
残念ながら私の周りにはあまりおらず、圧倒的にコーヒー派が多い
もちろん?私は完全な紅茶派
が、最初からそうだったわけでもない
喫茶店(カフェではない…)によく行く大人になった頃(世代がバレますが…)
さて、何を飲みましょうか…
困ったことにコーヒーは体質的に受け付けず、甘い飲み物は苦手、ミルクは少々乳糖不耐症のためパス
というわけで消去法により特に好きとかではなく飲み始めた紅茶
しかしながら飲むうちに紅茶の奥深さを知り、しっかり毎日4~5杯以上飲むように
休日はきちんとリーフから、冬場はチャイを煮出すまでに
自然の紅茶の深み、甘み…(うーんまるで芳醇なワインのよう…)
寒い時はホッコリし、暑い夏でもリラックス感を得られる
好きなのはアッサム、セイロン全般(ウバ、ヌワラエリア、ディンブラ、ルフナ等)、キームン
※ちなみにセイロン紅茶とよく聞くが、スリランカで生産される紅茶の総称を指し、かつ「セイロン」はスリランカ国の紅茶の登録商標
(さらにいうと1972年までスリランカはセイロンという国名であった)
そしてここからは完全に個人的な見解であり、一般的な意見ではないのでご注意ください
アッサムはフルボディのワインのイメージ
ダージリンはどちらかというと烏龍茶に近く、カフェインがきつく感じ苦手
セイロンはデイリー向きで飽きのこないフレッシュで爽やかなイメージ
キームンは上品でスペシャル感がある
…とこのように自分の好みはわかるようになったものの、知識として教養としての紅茶はまだまだまだまだ
というわけで好きなものにちょっと知識と教養を足してみたいなと思った次第
いつもの如く、個人的な備忘録です
紅茶もウーロン茶も緑茶も同じ「チャの木」だ
このチャの木は、
・ツバキ科ツバキ属
・永年性常緑樹
・学名:カメリア・シネンシス
とのこと
カメリア・シネンシスが配合されていないものは厳密に茶に属さない
茶外茶、代用茶となるらしい
そして品種を大別すると2種に分かれる
■中国種…アミノ酸多く、水色(すいしょく・お茶の抽出液の色)が薄くてデリケートな風味、緑茶向き
■アッサム種…タンニンの含有量が多く、水色が濃く濃厚な風味、紅茶向き
ただしどちらの品種からも紅茶、烏龍茶、緑茶すべてのお茶を作ることができる
(ここをもっと深堀して欲しかったなぁ…)
先ほどの紅茶、ウーロン茶、緑茶は発酵で分類される
・紅茶…全発酵茶
・烏龍茶…半発酵茶
・緑茶…不発酵茶
発酵は生葉に含まれる酸化酵素の働きによって成分変化を促した発酵
実に興味深い統計は以下
■国別生産量トップ3
1位:中国、2位:インド、3位:ケニア
ちなみに日本は10位
(ケニアは意外であったが、こう見ると赤道に近い地域ということがわかる)
■一人当たりの茶消費量
1位:トルコ、2位:リビア、3位:アイルランド
日本はなんと圏外
(トルコは「チャイ」で納得、リビアとアイルランドはさっぱりわからない 何を飲んでいるのかしらん?)
Q:生産量も一人当たりの消費量もベスト3に入らないイギリスが紅茶の国と言われるのか
A:アフタヌーンティーに代表される華やかな紅茶文化を築き上げ、それを世界中に広めたから
補足すると、もともと中国によるお茶市場の独占を打破したく英国が始めたプロジェクト
それが「中国からチャの木を盗み出せ!」と茶のスパイを潜伏
そのスパイがロバート・フォーチュン(もうおわかりですね!)
紆余曲折を重ね、中国種の茶樹をゲット(問題にならなかったのかなぁ)、さらに植民地インドで自生していたアッサム種の栽培と育成に成功
ここから大規模なプランテーションによる紅茶生産に乗り出し発展する
さらには産業革命により、アルコール中毒者の蔓延
絶対禁酒運動が始まる
「お酒の代わりに紅茶を!」ヴィクトリア女王の呼びかけも大きな効果を
そしてアフタヌーンティーの創始者アンナ・マリア
名前は知らなくともこの方のお顔は日本人なら大抵知っている
そう、キリンビバレッジ「午後の紅茶」のあの女性だ
この方はさる政治家の妻
彼女が始めたアフタヌーンティーは社交の時間へ発展
各国のお茶事情も面白い
・ロシア…こちらも寒さが厳しくアルコール中毒者が蔓延し、お酒の代わりにお茶を飲む習慣が奨励された(イギリスとよく似ている)
小ぶりの砂糖を口に入れ、サモワールで濃いめに抽出した紅茶と愉しむ
・フランス…フレーバーティーが中心
・トルコ…チャイ(暑い時に飲むガラスに入った熱いチャイ、各砂糖を入れて現地で飲むと病みつきに!)
・モロッコ…ミントティー(激苦激甘茶らしい)
・チベット…バター茶(ヤギのミルク)
こうしてみると何となく人間というのはアルコールかカフェインのように何かリラックスと刺激を得られるものに依存してしまう性質があるのだろうなぁ
それだけストレスも多いのかな…
そして各地で適材適所的に変化しているのも興味深い
紅茶に合うのは軟水か硬水か(使い分けがよい)
コク深いアッサムをミルクティーで→硬水
ダージリンの繊細な風味を味わう→軟水
紅茶マナー
カップは右手で持つ
ハンドルに指を通さず親指、人差し指、中指でつまむように持つ(これ私できません)
スコーンの食べ方など(紅茶とスコーンの組み合わせって最高ですね!)
他にも紅茶だけではなく、お茶全般の歴史からお茶の効能効果、マナーなど幅広く紹介されている
画像なども多いため、盛りだくさんだが飽きさせない工夫がしてあり、一気に読めます
何気なく、しかし毎日飲んでいるモノのことを知らないのもなんだか失礼な話
多少なりとも知識が増えて満足
広く浅くの入門編かな
ちょっと物足りないけどそこは別の書籍で…