近藤弥生子のレビュー一覧
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まだ誰も見たことのない未来の話をしよう
語り:オードリータン
まとめ:近藤弥生子
未来の話と言っても台湾の政府として
オードリーが過去にやってきた事をベースにした話である
いかに直接民主主義をデジタルを駆使して
実現できるかと言う擬態的な話だ
しかし可能性を語るもので
鵜呑みにできる話ではないだろう
システムの前に
人間としての広い視野を身につけながらの
本気度がなければ始まらない事だろう
その上で権力による宛てがい扶持でなく
一般国民が自主的に主導しなければ
透明度が下がり利権へと流されてしまうだろう
台湾における成り行きを待つことにしよう -
Posted by ブクログ
台湾のIT大臣ことオードリー・タンの考え方について書かれた一冊です!
まず,オードリー・タンとは一体どんな人物か。
それは「幼少期から疑問をぶつけ続けた人」です。
とにかく,疑問に思ったことをぶつけ,周りから反感を買ったりしています。
不登校の時期もありましたが,共感者によって,徐々に良好な環境で,
台湾を変える人となります。
私がびっくりしたのは,その考え方です。
非常に頭がクリアな人で,物事を全体でとらえ,ITによって何ができるのか,
頭脳明晰に考えていきます。
特に,お気に入りの考え方は「オープンソース」的思考です。
これは,ほとんどのことを公にすることで,透明性を担保するもので -
Posted by ブクログ
ネタバレ台湾のデジタル大臣、オードリー・タンの思考について、そういう思考の持ち主になった背景として、彼女の幼少き頃の様子も含めて書かれている。
オードリー自身はIQが高いだけではなく、非常にオープンマインドでEQが高い人。そして、彼女の行動原理は、「自分が面白いと思うことしかしない」ということ。なぜなら、面白いと思いながら何かに携われる場合、その過程で新しい学びを得ることができ、それをシェアすることで、さらに活動が広がるから。
また、誰かから意見が出されたとき、「すぐに相手の考えに反応する」のではなく、きちんと説明できるようにするために大切なのは、「心の中にゆとりを保てるスペースを持っておく」ことだ -
Posted by ブクログ
星野博美氏の著書に『転がる香港に苔は生えない』があるが、台湾もまた、苔は生えないのだろうと思いました。現状の問題点を見つけたら、力を合わせて乗り越えようとする姿に、羨望を覚えます。
帯にあるように、一人の天才を生み出すのは難しいけど、その天才のスピリットをできるだけ多くの人が心に宿し、力を寄せ合うことができれば、難局を乗り越えることがきっと出来る。そういう希望を持つことができました。
逆に、IQや血筋や肩書きに重きを置いて、ヒエラルキーを重視し、人の上に立ちたがり、手柄は自分のものにしたがり、失策は誰かに押し付けたがる日本の多くの政治家のみなさんには、絶望しか感じません。
政治とは誰のもの -
Posted by ブクログ
台湾のIT大臣であるオードリー・タンの生い立ち、仕事と考え方についてまとめた本。
コロナ禍でマスクマップを作り、確実に国民にマスクを配布できる様にした事を知り非常に興味を持ち、読んでみた。幼少期から飛び抜けた才能を持つことで苦労した事、それを乗り越え今に至る事を知り、やはり結果を出せる人はすごいと思う。
最後の章でオードリーが大事だと思うことがいくつも挙げられているが、自分が面白いと思うことだけをする、ポモドーロテクニックを活用するなど、自分の大事にしている事と共通の項目があった事が少し嬉しかったりする。
まあ何にせよ、今後の台湾の発展のために更なるご活躍をされる事を祈ります。