近藤弥生子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
昨今の介護・福祉領域でも、しきりにデジタル化ですとか、介護DXなどと言われている今日この頃。自分でもそういう記事とかを目にする中で、いつか彼の言葉で綴られた本を読んでみたいなーと、ぼんやりと思っていました。
一般的な新書本サイズなので、比較的読みやすいサイズ感だと思っていたのですが、内容がかなり濃く、咀嚼するのに相当時間がかかりました。
デジタル担当大臣としての事柄だけに留まらず、SDGs、環境問題、民主主義についても本著では自身の考えを提言している。
また、自身のことを『オープンソースである』と語り、政策や体制においても透明化『オープンガバメント』を実践している稀有な存在であることを知った。
本書のタイトル通り、彼が描く『まだ誰もみたことのない「未来」』という青写真を、隣国の人間ながら眺めてみたいと思わされるような壮大さが綴られていました。
他の著作も読んでみたいなー。
そして、台湾行ってみたいなー。
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天才デジタル相が現時点で語る、これからの未来のことと、そのために私たちができること
デジタル化、ネットワーク化が進む一方、SDGsのような地球規模の課題がある現在、オードリーさんが考える未来と、それに向けて私たちができることをまとめました。
まったく新しい世の中が訪れようとする今、オードリーさんの言葉は「誰一人取り残さない」世の中のためのメッセージがつまった1冊になっています。
これからの世界を知りたい方、今後の社会で何をすべきかを考えたい方は必見です。 -
Posted by ブクログ
金銭的な欲求や名誉などは、今の若者には不要なのかもしれない。新しい価値観こそ世界を変えると実感する。
だからこそ、そんな声に合わせ、今までのやり方を変える必要があると感じるのだ。
現状のやり方では、もうとっくに限界が来ている。
それは国家の運営しかり、会社の経営しかり。
今の地球環境を考えても、このまま化石燃料に頼って、大量生産、大量廃棄を繰り返していたら、近い将来に限界が来るのは見えている。
この状況であっても、どこか他人事。
「このままで生きていける」と心の底で思っているから、本気で変えようと思わないのではないだろうか。
これは日本経済が停滞していることと関係があるかもしれない。
「変えよう」と本気で思えば、新たなイノベーションが生まれ、経済が上向きに活性化してもおかしくない。
他人任せにせず、現状に危機感を持ち、行動に移す。
そんなシンプルな事を、お近くの台湾が実践しているというのだ。
これは参考にしない手はない。
オードリー・タン氏の活動は、もちろん個人の能力の高さが際立っているが、それだけに留まらない。
我々に真似できるところは、積極的に取り入れていった方がよいだろう。
タン氏は自身の発表や講演、会議の議事などをすべてオープン化しているという。
これらのことは一部日本でも開始されているが、アクセスしやすさや、内容の確認のしやすさはもっと工夫が必要だろうと思う。
単に見やすくするだけでなく、タン氏の場合は市民の意見を吸い上げて、それらを元にして議論したりする「双方向性」がある。
この点、日本の場合はどうしても一方通行になりがちだ。
ここは情報の送り手の意識もそうであるし、受け取る市民側も「積極的に意見を言う」というよりも、あくまでも受動的な姿勢が標準になってしまっている。
台湾の選挙や政治的意見の発信などでは、65歳以上と15歳が活発だという。
これは相当に日本と異なる点だ。
もちろん国家の歴史が異なるのだから、一概に違いを指摘して良し悪しの判断をする訳にはいかない。
しかしながら、少なくとも15歳世代が政治に対して意見を活発に言うというところは心強い。
今後の日本の未来を考えると、今の高齢者よりも若者世代の声をもっと積極的に聞くべきだ。
ここはまずは「対話する姿勢」だという。
これも、実は単純であるが奥深い指摘だ。
我々世代は若者の意見を聞いているだろうか。
そういう機会を設けているだろうか。
確かにデジタル化などツールをもっと活用して、対話するハードルそのものを下げるという手もある。
ここがタン氏の上手いところであり、日本が全然遅れている所なのだ。
コミュニケーションツールを積極的に使うことで、まずは相手の価値観がどういう部分にあり、自分の価値観と何が異なるのかを共有できる。
様々な価値観を排除するのではなく、相手の話を聞く姿勢がこれらデジタルツールを活用すれば、出来る可能性があるのだ。
そう考えると、スマホをもっと便利に使いたい。
老人にはまだまだスマホを使うハードルが高いだろう。
そういう点も改良しつつ、対話をしていこうと前に向かうことが何よりも大切だと感じる。
コロナ対応では、タン氏の声がけのお陰で一気にデジタルツールが構築された。
これによって、マスクの在庫状況が分かったり、コロナ対応の様々な施策が進んだという。
しかし、コロナ問い合わせの電話対応は人間が行ったという。
スマホを使いきれない老人などを、切り捨てないためにどうするかを試行錯誤したという。
要はバランスなのであるが、みんなにとって居心地がいい世界というのは、明確な唯一の正解がある世界ではない。
みんなの価値観をすり合わせながら、その時のみんなの居心地のよさそうなポイントを見つけていく。
人によっては我慢が強いられるかもしれない。
人によっては、金銭的負担が多かったりするのかもしれない。
タン氏は「ソーシャルイノベーション」と言っているが、対話を繰り返せば必ずその時の最適解が導き出せるはずなのだ。
大事なのは、自分の欲を出さないこと。
「社会にとって一番よい方法は何なのか?」
その問いに応えるべく対話を繰り返すということ。
そのためにデジタルの力を積極的に活用しようということなのだ。
我々はこれらツールを使いこなせるように、確実に賢くなっているはずだ。
課題を解決すべく、デジタルの力でチーム力で突破できればと思っている。
そういうチームを作り上げていきたい。
(2023/5/31) -
Posted by ブクログ
ネタバレ本書にて通算4冊目、しかも2020.9.30、2020.11.29、2021.2.18(本書)、2021.4.19と約1年半の間に発売された4冊を読み終えました。
彼女の半生、それはもちろん4冊全て同じですし、「最年少のデジタル担当大臣」「マスクマップ」おそらくこの2つが彼女の存在を日本に広め、私自身がオードリー・タンに興味を持つきっかけであり、日本で彼女の書籍が注目を集めるようになった理由だと思います。
小学校時代のイジメ、転校、中学を中退、ドイツ留学...そんな幼少期の記述、g0v(ガウ・ゼロ)、ひまわり学生運動などもどの書籍にも共通してくる内容で、何冊か手にしてきたからこそ少しずつではあるが理解が深まってきたように思います。
彼女を通じて学ぶことはまだまだたくさんある。
本書の感想を締めくくるのに、巻末に記された言葉以上に相応しい言葉は見つからない。
「一人の天才を生むことは難しいが、一人一人の心に小さなオードリー・タンを宿そう」
説明
内容紹介
オードリー・タン公認本! 台湾在住10年のノンフィクションライターによる、独占インタビュー。日本では、「IQ180の天才IT大臣」という惹句で紹介されることの多いオードリー氏。しかし、彼女の思考は、到底それだけで量れるものではない。本書では、オードリー氏が今、台湾政府の中で推進している「ソーシャル・イノベーション」を軸に仕事のしかた、コロナ対策、アイディアを行動に移す方法、人との繋がり方、おすすめのデジタルツール、これからの社会を良くするために何ができるか――?等々を縦横無尽に、時にはユーモアを織り交ぜながら語っている。台湾在住の著者である近藤弥生子氏は、オードリー氏の言葉を一言一言、丁寧に掬い上げて取材。台湾と日本の垣根を超えて、アフターコロナに私たち一人一人がどう社会と関わっていけばより良い未来を作れるのか、多くのヒントを示唆してくれる内容となった。
著者について
近藤弥生子(こんどう・やえこ)
台湾在住の編集・ノンフィクションライター。1980年福岡生まれ・茨城育ち。東京の出版社で雑誌やウェブ媒体の編集に携わったのち、2011年2月に駐在員との結婚がきっかけで台湾へ移住。現地デジタルマーケティング企業で約6年間、日系企業の台湾進出をサポートする。台湾での妊娠出産、離婚、6年間のシングルマザー生活を経て、台湾人と再婚。独立して2019年に日本語・繁体字中国語でのコンテンツ制作を行う草月藤編集有限公司を設立。
雑誌『&Premium』、『Pen』で台湾について連載中。ブログ「心跳台湾」にも、台湾での暮らし、流行、子育て、仕事のことなど台湾の「いま」がわかる情報を執筆している。 -
Posted by ブクログ
ハッカーの意味合いが違った。
=コンピューターや電子回路に詳しく、技術的な課題をクリアする人
自分の思いついたことをオープンにして、他のひとに役立ててもらう
。。。。。。。。。。
反復性が高い仕事はITや機械に任す。
人間はお互いのコミュニケーションに注力していこう!
台湾の「デジタル民主主義」
ハッカーの心得
①この世界には面白いものが待っている
②自分の思いついた問題解決の方法をシェアしよう
(ほかの人が時間を無駄にしないように)
③単調でつまらないことは機械を使って自動化しよう!
④わたしたちは自由とオープンデータを追求する。どんな権威主義にも抵抗する。
⑤たえず学習する。
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Posted by ブクログ
まだ誰も見たことのない未来の話をしよう
語り:オードリータン
まとめ:近藤弥生子
未来の話と言っても台湾の政府として
オードリーが過去にやってきた事をベースにした話である
いかに直接民主主義をデジタルを駆使して
実現できるかと言う擬態的な話だ
しかし可能性を語るもので
鵜呑みにできる話ではないだろう
システムの前に
人間としての広い視野を身につけながらの
本気度がなければ始まらない事だろう
その上で権力による宛てがい扶持でなく
一般国民が自主的に主導しなければ
透明度が下がり利権へと流されてしまうだろう
台湾における成り行きを待つことにしよう -
Posted by ブクログ
台湾のIT大臣ことオードリー・タンの考え方について書かれた一冊です!
まず,オードリー・タンとは一体どんな人物か。
それは「幼少期から疑問をぶつけ続けた人」です。
とにかく,疑問に思ったことをぶつけ,周りから反感を買ったりしています。
不登校の時期もありましたが,共感者によって,徐々に良好な環境で,
台湾を変える人となります。
私がびっくりしたのは,その考え方です。
非常に頭がクリアな人で,物事を全体でとらえ,ITによって何ができるのか,
頭脳明晰に考えていきます。
特に,お気に入りの考え方は「オープンソース」的思考です。
これは,ほとんどのことを公にすることで,透明性を担保するものです。
これによって,明らかにおかしいものは議論となり,いいものは支持される形になります。
会議の議事録は,信頼できる人にとってもらい,すべてをオープンにする。
これによって,歪曲した情報が出ないようにしたのです。
また,ほかに好きな考えとして「自分に制限をかけない」ことです。
自分にあったテーマを探し,楽しいと思ったことをやり続けることが,
人生を豊かにすると述べています。(最高な考えだ)
他にも書ききれないくらい,マネしたい思考が載っているので
ぜひ読んでみてください! -
Posted by ブクログ
ネタバレ台湾のデジタル大臣、オードリー・タンの思考について、そういう思考の持ち主になった背景として、彼女の幼少き頃の様子も含めて書かれている。
オードリー自身はIQが高いだけではなく、非常にオープンマインドでEQが高い人。そして、彼女の行動原理は、「自分が面白いと思うことしかしない」ということ。なぜなら、面白いと思いながら何かに携われる場合、その過程で新しい学びを得ることができ、それをシェアすることで、さらに活動が広がるから。
また、誰かから意見が出されたとき、「すぐに相手の考えに反応する」のではなく、きちんと説明できるようにするために大切なのは、「心の中にゆとりを保てるスペースを持っておく」ことだというのも参考になった。
台湾自体も、WHOへの加盟が認められていない状況ながら、「台湾に敵はいない、いるのは友人だけだ」という台湾の姿勢を知り、改めて、台湾の懐の深さに敬服する。 -
Posted by ブクログ
星野博美氏の著書に『転がる香港に苔は生えない』があるが、台湾もまた、苔は生えないのだろうと思いました。現状の問題点を見つけたら、力を合わせて乗り越えようとする姿に、羨望を覚えます。
帯にあるように、一人の天才を生み出すのは難しいけど、その天才のスピリットをできるだけ多くの人が心に宿し、力を寄せ合うことができれば、難局を乗り越えることがきっと出来る。そういう希望を持つことができました。
逆に、IQや血筋や肩書きに重きを置いて、ヒエラルキーを重視し、人の上に立ちたがり、手柄は自分のものにしたがり、失策は誰かに押し付けたがる日本の多くの政治家のみなさんには、絶望しか感じません。
政治とは誰のものなのか?
国とは誰のものなのか?
みんなが幸せになるためにやるべきことは?
改めていろいろ考えさせられました。
誰も置き去りにしない社会を。
私も心に小鳳を宿せるように頑張ります。 -
Posted by ブクログ
台湾のIT大臣であるオードリー・タンの生い立ち、仕事と考え方についてまとめた本。
コロナ禍でマスクマップを作り、確実に国民にマスクを配布できる様にした事を知り非常に興味を持ち、読んでみた。幼少期から飛び抜けた才能を持つことで苦労した事、それを乗り越え今に至る事を知り、やはり結果を出せる人はすごいと思う。
最後の章でオードリーが大事だと思うことがいくつも挙げられているが、自分が面白いと思うことだけをする、ポモドーロテクニックを活用するなど、自分の大事にしている事と共通の項目があった事が少し嬉しかったりする。
まあ何にせよ、今後の台湾の発展のために更なるご活躍をされる事を祈ります。