【感想・ネタバレ】まだ誰も見たことのない「未来」の話をしようのレビュー

あらすじ

●天才デジタル相が現時点で語る、これからの未来のことと、そのために私たちができること

・デジタル化、ネットワーク化が進む一方、SDGsのような地球規模の課題がある現在、オードリーさんが考える未来と、それに向けて私たちができることをまとめました。

・まったく新しい世の中が訪れようとする今、オードリーさんの言葉は「誰一人取り残さない」世の中のためのメッセージがつまった1冊になっています。

・これからの世界を知りたい方、今後の社会で何をすべきかを考えたい方は必見です。

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オードリータンは、中華人民共和国と台湾は地理的には近くても正反対の価値観を持つとし、中国が社会信用システムやインターネットを民衆の監視および制御に利用しているのに対し、台湾はインターネットに政府を監督する役割を求める開かれた社会を築いているとして、台湾の民主主義を損なうフェイクニュースを防止する技術開発などに取り組んでいる。

唐 鳳(とう ほう、タン・フォン、オードリー・タン、英: Audrey Tang、1981年〈民国70年〉4月18日 - )は、中華民国(台湾)の政治家(無任所大使[1])、プログラマー。旧名・唐 宗漢(とう そうかん、タン・ツォンハン、オートリジュス・タン、英: Autrijus Tang)。 2005年、外見と自己意識を一致させるために、名前を変更するなどの女性への性別移行を始めた[9]。英語の名前は、男女どちらにも使えてニュートラルという理由で、オードリーに変更した。その後、日本の友人より鳳は日本語で「おおとり」と読み、オードリーの日本語発音と似てると教えてくれたこと、また中国語でも使われている文字であることから、漢字名を鳳に変更した[10]。性別移行を開始した後、唐はブログで「私の脳は私が女性であると認識しているのに、社会的にはそうでないことが要求されるので、私は長年に亘って現実世界を遮断し、ネット上で生活をしてきました」と述べている[9]。東森電視のニュースチャンネルは、唐のIQが180以上であると報じた[3]。2019年1月、アメリカの外交専門誌『フォーリン・ポリシー』の2019年のグローバル思想家100人に選出された[5]。唐は独学[11]、非暴力[12]と個人主義的無政府主義[7]の支持者である。唐は、中華人民共和国と台湾は地理的には近くても正反対の価値観を持つとし、中国が社会信用システムやインターネットを民衆の監視および制御に利用しているのに対し、台湾はインターネットに政府を監督する役割を求める開かれた社会を築いているとして、台湾の民主主義を損なうフェイクニュースを防止する技術開発などに取り組んでいる[20][21]。


「デジタルのある世界では、誰もがメディアの一員  デジタルによって「人と人とのつながり」が変わっていくとしたら、どんな変化が起こるのでしょうか。まずは、「個人」の変化についてです。  世界にデジタルが登場してから起こった変化の一つに、「誰もが、自分の視点で世界に貢献できるようになった」ということがあります。  これがどういうことか、説明しますね。  メディアは何かを報道する時、その切り口によって受け手に「この出来事はあなたとこんな関係がありますよ」と伝えます。けれど、その共通認識が受け手との間にしっかり築けていないと、その報道がスルーされてしまうことだってあり得ます。  ですが、デジタルが普及した今では、たとえ SNSのフォロワー数が少なかったとしても、あなたの視点が誰かと共鳴を引き起こすことさえできれば、インターネット上で拡散されていきます。翻訳されて海外に届くこともあるでしょう。あなたの経験が、他の人から「確かにそうだ。これまで考えたことはなかったけど、このことは私とも関係がある!」と思ってもらうきっかけになります。誰もがメディアの一員になったということですね。」

—『まだ誰も見たことのない「未来」の話をしよう (SB新書)』オードリー・タン, 近藤 弥生子

「もう一つ、デジタルの未来で大きく注目されているのが A I( Artificial Intelligence、人工知能)です。私は中学生の頃に A Iについて研究した結果を「電脳哲学家」というタイトルで台湾のコンクールに応募し、グランプリを獲ったことがあります。 1995年のことでした。私にとって A Iとはそれくらい前から関心事の一つでした。 「AIが私たちの仕事を奪い去ってしまうのでしょうか?」というのは、日本からも台湾からも、非常によく聞かれる質問です。そこで私がいつも答えているのは、私にとって A Iとは「 Assistive Intelligence(補助的知能)」であり、「理想の A Iはドラえもん」だということです。完全に人類に取って替わるものではありません。」

—『まだ誰も見たことのない「未来」の話をしよう (SB新書)』オードリー・タン, 近藤 弥生子著

「 ただ、台湾は多様性に富んだ社会です。政府に認められただけでも 16の「先住民(台湾原住民族* 1)」がいますし、客家語や台湾語など、それぞれのエスニシティによってメインで使われている言語が異なります。今の台湾で主流となっている中国語(台湾華語)がネイティブまたは第一言語ではない人々は、決して少なくありません。」

—『まだ誰も見たことのない「未来」の話をしよう (SB新書)』オードリー・タン, 近藤 弥生子著


「  A Iは学習能力を備えているので、たくさんのデータがたまればたまるほど精度が上がります。それは言い換えると、データがたまるまでに時間がかかるため、この A I翻訳のように、その間は人の手で補う必要があるということです。  たとえば A Iにとって、記者会見でいつも聞いている陳時中部長の話はデータもたまっており、比較的正確に字幕を書くことができますが、まだデータが少ないメディアの記者たちの話はよく間違えてしまいます。そこで、記者会見の後で改めて A Iに間違った箇所を教え、学習させる必要があります。」

—『まだ誰も見たことのない「未来」の話をしよう (SB新書)』オードリー・タン, 近藤 弥生子著

「 これを私はどう感じているか?  私はよく、「イノベーションとは新しい創造によって生まれる(創新、是由創而新)」と言っています。これは、衝突があってこそ新しいものが生まれるという意味でもあります。  私たちが次々と新しいものを生み出すことができるのは、どの世代であっても、自分が経験したことがないものを見た時に皆が〝ちょっと試してみよう〟と思えるからですよね。この好奇心はとても重要で、それぞれの世代が社会の新しいやり方に好奇心を持つだけで、最終的にはいつも皆のことをカバーした方法を見つけることができます。」

—『まだ誰も見たことのない「未来」の話をしよう (SB新書)』オードリー・タン, 近藤 弥生子著

「それはつまり、〝現実では人と人が知り合って協業するまでには時間がかかるのに対し、インターネット上では面識のない人々とでも共通の価値を見つけてともに実践することができる〟ということです。「協業すること」については、 9歳でプログラミングを学び始め、コラボレーションツールを開発してきましたから、これらは本当に長きにわたる私の専門だといってもよいでしょう。「価値観から相手を知る」という、私の好きな言葉があります。英語だと "I' d like to know you by your values, not by your types, classes or roles."ですね。新しく誰かと知り合う際、相手が心の中で大切にしていることを通して、相手の価値観を知る。性別や階級、役割などは環境とともに変わっていきますが、相手が何に対して貢献しているのかを大切にするという考えは、とても尊いと思います。」

—『まだ誰も見たことのない「未来」の話をしよう (SB新書)』オードリー・タン, 近藤 弥生子著

「それに、二人のレズビアンが生物学的に子どもを持つことは、必ずしも不可能ではなくなるかもしれません。生殖医療はどんどん進歩していて、将来的にはどのような人間の皮膚細胞からでも、精子や卵子を作ることができるようになります。ですから、こうした心配は次第に必要なくなっていくでしょう。どのようなパートナーを持つ人であっても、子どもを持ちたいと思う人も、持ちたくないと思う人もいて、同性愛者だからといってその比率が多いとか少ないといったことはないのではないでしょうか。」

—『まだ誰も見たことのない「未来」の話をしよう (SB新書)』オードリー・タン, 近藤 弥生子著

オードリー・タン『まだ誰も見たことのない「未来」の話をしよう』。

8時間以上眠ると起きたときにクリエイティブな閃きが訪れるとのこと。分かる。自分も寝起きが一番良いアイデアが浮かぶ。

オードリー・タン氏の「まだ誰も見たことのない『未来』の話をしよう」を出張移動の機内で拝読。
価値観の崇高さに驚き、大きな刺激をくれた。そう、デジタルは人と人とを繋ぐもんだよな。デジタルだけじゃ何も生まれぬ。

“相手には私が見えていないものが見えているかもしれないし、相手の考えのほうが道理にかなっているかもしれない。私は、いつも自分が間違っているかもしれないという感覚を持ちながら話を聞いています。”(まだ誰も見たことのない「未来」の話をしようより)

まじでこれ、コミュニケーションを秒で解決

「また、誰のことも犠牲にしないような政治を目指すのであれば、まず「オープンガバメント」以外に方法はないといえるでしょう。  私が入閣した 2016年に自分のミッションの一つを「オープンガバメント」に設定したのは、当時地方政府が「オープンガバメント」を推進していたのを、全国規模でしようとしたにほかなりません。実際のところ、世界各国の「オープンガバメント」も同様で、皆最初は小さいエリアで実践していたものが徐々に都市レベルに広がり、最後に全国規模に拡大しているケースが多いのです。  その中でも、台湾は比較的速いスピードで「オープンガバメント」を全国規模に広げることに成功しています。成功の大きな理由の一つは、それまでに地方政府が「オープンガバメント」を推進する際、オンラインでのライブ配信やオンラインコミュニティの運営など、デジタルを見事に活用しており、皆がはっきりと効果を感じられていたからです。」

—『まだ誰も見たことのない「未来」の話をしよう (SB新書)』オードリー・タン, 近藤 弥生子著

「たとえるなら、オリンピック競技の馬術のように年齢を重ねても非常によい結果を残せるスポーツもあれば、卓球のように一定の年齢になるとコーチになるなど多くの人がキャリアチェンジをする種目もあるように、身体には独自のリズムがあり、それぞれに適した時間というものがあるのです。その時間が過ぎた後は、熱意や衝動に突き動かされるというより、純粋に楽しむために続けてもよいのではないでしょうか。  もちろん、囲碁のように歳を重ねれば重ねるほど経験値が上がるようなものもありますから、今の身体や心の状態に合わせて適したものを見つけていくことが、達成感を感じるための秘訣なのかもしれません。」

—『まだ誰も見たことのない「未来」の話をしよう (SB新書)』オードリー・タン, 近藤 弥生子著

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2026年02月22日

Posted by ブクログ

台湾のデジタル環境大臣、オードリー・タンさんのインタビューを一冊にまとめたもの。(環境問題、SDGS、デジタル化が進む社会)で私たちが未来のためにできることを、現在、氏が取り組んでいる施作の具体例がたくさん挙げられています。

p.108 協業すること。「価値観から相手を知る」

p.116 価値観の共有だけでなく、事実を共有すること。

p.119 難易度の高い議題についての投票だけでなく、簡単な議題も用意することで、皆が参加しやすいようにハードルをさげることも大切。頻繁に自らの票を投じるような習慣を作る事。

p.124 台湾では5Gの通信基地の設置を山岳地帯や離島から行っている(リモートによる医療や教育がより必要とされているため)

p.168 公共サービス手続きのデジタル化よりも政策決定への参加が大切(達成感、満足度を感じるため)

p.189 氏の、好きなレナード・コーエンの歌詞

「 まだ鳴ることのできる鐘を鳴らそう
 完璧さを求めるのは忘れよう
 すべてのものには裂け目がある
 裂け目があるからこそ、そこから光が差し込む      
 ことができる」

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2025年09月20日

Posted by ブクログ

「世の中に良くなってほしいけど、何から始めればいいのか分からない」――そんなモヤモヤを抱える人に、この本は静かに、でも確かな道筋を示してくれます。

著者は、台湾のデジタル担当大臣として世界的に注目されたオードリー・タン氏。本書では、AIやオープンデータといったデジタル技術の話から、民主主義や教育、社会参加の在り方までを、驚くほどやさしい言葉で語ってくれます。未来をつくる話というと遠い話に思えるかもしれませんが、この本はどこまでも“自分ごと”として語られます。

驚かされたのは、「オープンデータ」を活用することで、行政の仕事が単に効率化されるだけでなく、そこから市民の創造性や自発的な取り組みが生まれていくという視点。たとえば、公務員が毎回同じ問い合わせに対応する代わりに、必要な情報を公開しておけば、その時間をもっと価値ある仕事に使える。そして市民はその情報をもとに、新たなサービスや仕組みを考えられる。つまり、“情報を開くこと”が、官民の自然な協働を生み出すんです。

公務員になりたい人が減っている昨今、国の行政を担う仕事が創造的になり、なりたい仕事に返り咲くことを期待せずにはいられません。

さらにタン氏は、AIを“人工知能”ではなく“補助知能(Assistive Intelligence)”と呼びます。人間の判断や感性をサポートする存在としてAIを捉えることで、「人間が人間らしくあれる社会」の設計図が見えてくるのです。(ターミネーターではなく、ドラえもん的世界観)

終盤に引用されるレナード・コーエンの詩「There is a crack in everything / That’s how the light gets in(すべてのものには裂け目がある。そこから光が差し込む)」は、完璧じゃない自分にも希望をもたらしてくれるようでした。

読後、「社会は変わらないもの」ではなく、「変えていいもの」なんだと前向きになれます。未来は誰かが決めるのではなく、私たち一人ひとりが参加して、共につくっていくもの。その出発点に立たせてくれる一冊です。

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2025年05月31日

Posted by ブクログ

IT革命は、人類の幸福を広げる力になる。

理由は、人と人のつながりが一気に増えるからだ。
距離や年齢をこえて、誰とでもつながれる。
つなぎ目のない社会は、より自由で流動的になる。

人は、だれかとつながっているときに幸せを感じる。
何歳になっても同じだ。
だからこそ、自分をオープンにすることが大切だ。
オープンソースのように、誰とでも学び合える状態にする。

この考え方は、行政にも必要だ。
情報を開き、市民とつながる。
それだけで、暮らしはもっと豊かになる。

「少し難しそう」「でも面白そう」
その一歩を超えること。
小さな挑戦の積み重ねが、イノベーションになる。

多くの人に否定されたこと。
そこに種がある。
批判されたらやめるのではない。
磨き続ける。

自分も常にアップデートする。
柔らかく、しなやかに。
それが、これからの進化だ。

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2026年02月16日

Posted by ブクログ

オードリー・タン氏の理想のAIもドラえもんというのが面白い。その道の最前線を行く人たちには共通イメージがあるのかな。

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2026年02月11日

Posted by ブクログ

未来のために何かできそうな気がしました。しかし、台湾と日本ではだいぶ状況が違うのかなぁ、とも思いました。

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2025年09月27日

Posted by ブクログ

筆者の柔和な人柄が伝わってくる文章で、好感が持てました。同時に今まで興味すらもってなかった台湾という国に大いに興味が湧き、いつか訪れてみたいと思いました。1エンジニアとして参加できることにはすぐにでもアクセスして飛び込んでみようと思います。

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2025年09月17日

Posted by ブクログ

55冊目『まだ誰も見たことのない「未来」の話をしよう』(オードリー・タン 語り、近藤弥生子 執筆、2022年3月、SBクリエイティブ)
35歳という若さで蔡英文政権のデジタル担当大臣に就任した天才プログラマーが、自身の考える「未来」のヴィジョンについて語った教養新書。
古い考えに固執せず台湾のデジタル民主主義を推し進めた氏から学ぶことは多い。

〈私が思うITの強みとは、“新しく何かが発明された時、それをとても簡単に、ほとんどコストを必要とせず、他の場所にいる人に使ってもらうことができる“ということです〉

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2025年07月16日

Posted by ブクログ

2020年代の思想のひとつとして読みました。

理想論すぎるところはあるかもしれませんが、コロナ前とは色々なことが変わった世の中で、生き方や考え方のヒントをいただけたように思います。

SDGsへの向き合い方、とても腑に落ちました。

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2024年12月31日

Posted by ブクログ

昨今の介護・福祉領域でも、しきりにデジタル化ですとか、介護DXなどと言われている今日この頃。自分でもそういう記事とかを目にする中で、いつか彼の言葉で綴られた本を読んでみたいなーと、ぼんやりと思っていました。

一般的な新書本サイズなので、比較的読みやすいサイズ感だと思っていたのですが、内容がかなり濃く、咀嚼するのに相当時間がかかりました。
デジタル担当大臣としての事柄だけに留まらず、SDGs、環境問題、民主主義についても本著では自身の考えを提言している。
また、自身のことを『オープンソースである』と語り、政策や体制においても透明化『オープンガバメント』を実践している稀有な存在であることを知った。

本書のタイトル通り、彼が描く『まだ誰もみたことのない「未来」』という青写真を、隣国の人間ながら眺めてみたいと思わされるような壮大さが綴られていました。

他の著作も読んでみたいなー。
そして、台湾行ってみたいなー。





天才デジタル相が現時点で語る、これからの未来のことと、そのために私たちができること

デジタル化、ネットワーク化が進む一方、SDGsのような地球規模の課題がある現在、オードリーさんが考える未来と、それに向けて私たちができることをまとめました。

まったく新しい世の中が訪れようとする今、オードリーさんの言葉は「誰一人取り残さない」世の中のためのメッセージがつまった1冊になっています。

これからの世界を知りたい方、今後の社会で何をすべきかを考えたい方は必見です。

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2024年04月07日

Posted by ブクログ

台湾の天才、お馴染みオードリー・タンの日本向け新書。
考え方が分かって面白い。

勿論本人名義で、自分の良いように書かれているが、何故台湾でできて、日本でこれができないのだとは思う。

まあ、やはり中国に対する喫緊の緊張感、それにより優秀な人を上に付けようという発想があるからなんだろうなとは思う。

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2024年02月23日

Posted by ブクログ

台湾のデジタル担当政務委員のタン氏の著書
技術、政策などをオープンし共有することで、デジタルトランスフォーメーションさせ、国や世の中を発展させる。誰も見たことのない未来をよきものにしようとする思いが読み取れる。

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2023年11月23日

Posted by ブクログ

金銭的な欲求や名誉などは、今の若者には不要なのかもしれない。新しい価値観こそ世界を変えると実感する。
だからこそ、そんな声に合わせ、今までのやり方を変える必要があると感じるのだ。
現状のやり方では、もうとっくに限界が来ている。
それは国家の運営しかり、会社の経営しかり。
今の地球環境を考えても、このまま化石燃料に頼って、大量生産、大量廃棄を繰り返していたら、近い将来に限界が来るのは見えている。
この状況であっても、どこか他人事。
「このままで生きていける」と心の底で思っているから、本気で変えようと思わないのではないだろうか。
これは日本経済が停滞していることと関係があるかもしれない。
「変えよう」と本気で思えば、新たなイノベーションが生まれ、経済が上向きに活性化してもおかしくない。
他人任せにせず、現状に危機感を持ち、行動に移す。
そんなシンプルな事を、お近くの台湾が実践しているというのだ。
これは参考にしない手はない。
オードリー・タン氏の活動は、もちろん個人の能力の高さが際立っているが、それだけに留まらない。
我々に真似できるところは、積極的に取り入れていった方がよいだろう。
タン氏は自身の発表や講演、会議の議事などをすべてオープン化しているという。
これらのことは一部日本でも開始されているが、アクセスしやすさや、内容の確認のしやすさはもっと工夫が必要だろうと思う。
単に見やすくするだけでなく、タン氏の場合は市民の意見を吸い上げて、それらを元にして議論したりする「双方向性」がある。
この点、日本の場合はどうしても一方通行になりがちだ。
ここは情報の送り手の意識もそうであるし、受け取る市民側も「積極的に意見を言う」というよりも、あくまでも受動的な姿勢が標準になってしまっている。
台湾の選挙や政治的意見の発信などでは、65歳以上と15歳が活発だという。
これは相当に日本と異なる点だ。
もちろん国家の歴史が異なるのだから、一概に違いを指摘して良し悪しの判断をする訳にはいかない。
しかしながら、少なくとも15歳世代が政治に対して意見を活発に言うというところは心強い。
今後の日本の未来を考えると、今の高齢者よりも若者世代の声をもっと積極的に聞くべきだ。
ここはまずは「対話する姿勢」だという。
これも、実は単純であるが奥深い指摘だ。
我々世代は若者の意見を聞いているだろうか。
そういう機会を設けているだろうか。
確かにデジタル化などツールをもっと活用して、対話するハードルそのものを下げるという手もある。
ここがタン氏の上手いところであり、日本が全然遅れている所なのだ。
コミュニケーションツールを積極的に使うことで、まずは相手の価値観がどういう部分にあり、自分の価値観と何が異なるのかを共有できる。
様々な価値観を排除するのではなく、相手の話を聞く姿勢がこれらデジタルツールを活用すれば、出来る可能性があるのだ。
そう考えると、スマホをもっと便利に使いたい。
老人にはまだまだスマホを使うハードルが高いだろう。
そういう点も改良しつつ、対話をしていこうと前に向かうことが何よりも大切だと感じる。
コロナ対応では、タン氏の声がけのお陰で一気にデジタルツールが構築された。
これによって、マスクの在庫状況が分かったり、コロナ対応の様々な施策が進んだという。
しかし、コロナ問い合わせの電話対応は人間が行ったという。
スマホを使いきれない老人などを、切り捨てないためにどうするかを試行錯誤したという。
要はバランスなのであるが、みんなにとって居心地がいい世界というのは、明確な唯一の正解がある世界ではない。
みんなの価値観をすり合わせながら、その時のみんなの居心地のよさそうなポイントを見つけていく。
人によっては我慢が強いられるかもしれない。
人によっては、金銭的負担が多かったりするのかもしれない。
タン氏は「ソーシャルイノベーション」と言っているが、対話を繰り返せば必ずその時の最適解が導き出せるはずなのだ。
大事なのは、自分の欲を出さないこと。
「社会にとって一番よい方法は何なのか?」
その問いに応えるべく対話を繰り返すということ。
そのためにデジタルの力を積極的に活用しようということなのだ。
我々はこれらツールを使いこなせるように、確実に賢くなっているはずだ。
課題を解決すべく、デジタルの力でチーム力で突破できればと思っている。
そういうチームを作り上げていきたい。
(2023/5/31)

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2023年07月02日

Posted by ブクログ

オードリータン氏が描く「未来」が来るのかどうか?
民主主義が危機を迎える現在、「理想の社会」への道のりは非常に難しいようにも感じます。
タン氏が語るように、重要なのは「参加すること」であり、無関心な傍観者では自分はならないように心掛けたいと思います。
リベラリズムの実現には大きな政府が必要だと思っていましたが、タン氏の描く社内には「なるべく小さな政府」を目指しているように思えて、今後も注目していきたいと思います。

日本にもタン氏のようなリーダーが必要ですね。

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2023年01月03日

Posted by ブクログ

ハッカーの意味合いが違った。
=コンピューターや電子回路に詳しく、技術的な課題をクリアする人

自分の思いついたことをオープンにして、他のひとに役立ててもらう

。。。。。。。。。。

反復性が高い仕事はITや機械に任す。
人間はお互いのコミュニケーションに注力していこう!

台湾の「デジタル民主主義」

ハッカーの心得
①この世界には面白いものが待っている
②自分の思いついた問題解決の方法をシェアしよう
(ほかの人が時間を無駄にしないように)
③単調でつまらないことは機械を使って自動化しよう!
④わたしたちは自由とオープンデータを追求する。どんな権威主義にも抵抗する。
⑤たえず学習する。

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2022年09月04日

Posted by ブクログ

感想
地球規模の問題。個人では考えも能力も差がある。だからこそ全員でリソースを合わせられる仕組みが必要。多様な視点のためにみんなで未来へ進む。

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2022年08月29日

Posted by ブクログ

まだ誰も見たことのない未来の話をしよう
語り:オードリータン
まとめ:近藤弥生子
未来の話と言っても台湾の政府として
オードリーが過去にやってきた事をベースにした話である
いかに直接民主主義をデジタルを駆使して
実現できるかと言う擬態的な話だ
しかし可能性を語るもので
鵜呑みにできる話ではないだろう
システムの前に
人間としての広い視野を身につけながらの
本気度がなければ始まらない事だろう
その上で権力による宛てがい扶持でなく
一般国民が自主的に主導しなければ
透明度が下がり利権へと流されてしまうだろう
台湾における成り行きを待つことにしよう

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2022年06月05日

Posted by ブクログ

何もかも新しい時代、という感じでとても良かった。

こんなに風通しが良くて思い遣りに満ちた未来。
例え小さなことでも、自分に何か出来るのではないかと思えた。

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2022年05月07日

Posted by ブクログ

臺灣でのコロナ対策の一環としてマスク在庫管理システム等、デジタル制作担当委員として活躍されているオードリー・タンさん。感情を表に出して我武者羅に業務をこなしていくというよりかは、常に一歩引いて物事を俯瞰しながら適切に対処していくという感じがしました。
日本と比べ、既得権益やしがらみが少ない臺灣だからスピーディにIT化が促進された事が否めないと思うのですが、オードリー・タンさんの、「自分はメディアであり、プラットフォームである」という言葉に、オードリー・タン自身が「世界を良くしていく」というの強い意志を感じました。

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2022年04月22日

Posted by ブクログ

最後のQAは必読です。「自分で考えたら?」と思うような問い、具体的には社畜、未来•現状維持•高齢者社会への不安などなのですが、これに対して真摯に回答しているオードリーの人の良さが出ています。

テクノロジーの発展に伴って、限界費用が0になるともいう。そんな社会が理想ですね。

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2022年04月05日

Posted by ブクログ

social innovation, 3つのFなど、一個人がどう社会に貢献できるかを示唆し励ましてくれる良著

インクルーシブで、どんなときにも想いやりにあふれるオードリーさんの人柄がにじみ出ています。元気が出ました!

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2022年03月28日

Posted by ブクログ

日本にもオードリー・タンさんみたいな人がいたらなぁー。といってる場合じゃない!政治と行政に国民が置いてけぼりの日本。国民、特に若者の政治参加は台湾にも増して重要だと思います。

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2022年06月13日

Posted by ブクログ

電子書籍で読みました。

すこし、ページをめくると……
著作権で保護されてるから、
勝手に使わないで!
→そうだよね。と同感。

さらにページをめくると……
Aタンは、
著作権フリーだからどんどん使って!
→えっ!!!となりました。

出版社と作者の意識の違いが面白いです。

デジタル技術を理解して使うと
「こんな明るい未来もありますよ」
と教えてくれた一冊です。

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2022年10月05日

Posted by ブクログ

今までの本を読んでいればいいかな。

以下参考になったこと。
オードリーはデジタルが世界を便利にする、幸せにすると考えている。
aiの理想はドラえもん。
台湾は田舎から通信の最新設備を整える。
台湾では市民の意見が集まれば国会で討論される仕組みがある。
オードリーの議事録は全部公開されている

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2022年04月19日

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