あらすじ
スルー能力が高くてストレートな物言い。多様性に富んでいて同調圧力がない。
食を大切にし、困ったらみんなで助け合う。そして社会を動かしているのはおばちゃんだ!
そんな台湾でシングルマザーとして6年働き、台湾人と子連れ再婚・出産をした著者は、
日本で身につけていた「呪縛」からいつしか解き放たれていたことに気づいたのだった。
台湾式の産後ケアや子育て、仕事観や市民活動などにも触れながら、
「細かいことを気にせずやりながら考えよう」、
そんなふうに思わせてくれる、台湾での暮らしを綴ったエッセイ。
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Posted by ブクログ
台湾にけっこう興味がある。オードリー・タンの凄腕ぶりに。
面白い本だった。かの国のいいところがよくわかった。日本人には希薄になった自然に助け合って生きるということが、体に染み付いている。
かつては男尊女卑の強かった国が、いまではアジア1位のジェンダーフリー。それも一歩一歩着実に闘いとった成果だという。夢見るおっさん、もといじじい政治家が偉そうにする日本はいったい何位じゃい。
何もかも先進国からこぼれ落ちて恥ずかしいわ。
Posted by ブクログ
まず読んでみて思った。
「台湾のような環境で子育てできたらどんなによかっただろうか、、、」
私は同調圧力で子育てに失敗した点があると思う。
国や環境のせいにしてはいけないが、紛れもなくそこには大きな相関関係があるのだ、、、
もっと自由に柔軟に子育てできなかった自分のことを考えると、子どもたちにとても申し訳ない気持ちになり、胸が痛む。
Posted by ブクログ
台湾で生活したことがある人にとっては「ああ、こんなことあった」「確かにこんな雰囲気だった」と感じることが書かれているように感じる。
そして、私が台湾に戻ろうか…でも…とモヤモヤしている切りきれない台湾の人の魅力、社会の優しさが言語化されているように思う。
全体的におばちゃんを通して見た台湾という書かれ方をしているけれど、おばちゃんフィルターを外してもきっと同じようにうつると思う。
Posted by ブクログ
「とりあえずやってみる。迷惑かけるのはお互い様。
自分たちの社会は自分たちで作る。」
台湾社会っていいな~。ざっくりした感じとか、子どもや子連れに優しい感じとか。今すぐ移住したいけど、そんな勇気もない私。
いいな~はもちろんあるけれど、今の状況に諦めるのではなく、自分自身も変化への小さな一歩を踏み出したいと思えるような本でした。
今は幸せな家庭生活、充実した職業生活を送っているように見える著者が、大変な時期を乗り越えてきたこと、日々の生活にも小さな違和感のようなものは常にあって、うまくかわしたり、受け止めて考えてみたりをくり返していることに勇気ももらえました。
現在の夫さんとの再婚エピソードには、ほっこりとしてしまい、子連れ再婚について、固定観念をもっていたなと反省。決めつけ、思い込みを手放して、その人を見なくては!と考えさせられもしました。
もともとVoicyで弥生子さんのお話が好きなので、本を読んでいるとさらに弥生子さんを身近に感じ、声が聞こえてくるようで、不思議と元気をもらえました。
Posted by ブクログ
日本の文化や考え方を否定するのではなく、台湾ではこういう制度や考え方があるよという書き方が良かった。
夫婦間でも職場でも、生理ついてフランクに話せる関係性が羨ましいなと思った。
日本ではどこかタブーな雰囲気があって、辛くても「辛いよー」って言えないことが多い。
自分の身体の状況をもっと気楽に話せるような、そんな関係性を職場でも日常でも築きたいなと思った。
Posted by ブクログ
旅行では知ることができないような台湾人や台湾の生活を知ることができる。
周囲の意見や集団としてのまとまりを大事にする日本との違いが様々なエピソードから感じられた。海外に行くときに感じる、日本にいると自分のために自由に生きることが必要以上に優先順位が下がってしまってる感覚が言語化された。
社会全体で子どもを育てていく雰囲気は昔は日本にももっとあったのだろうなぁ。
Posted by ブクログ
台湾のリアル生活。台湾人のおせっかいな優しさに心があたたまる。エモーショナルすぎずさらっとした文体なのもほどよくて、サクサク読めた。
子どもや子連れを排除しない社会は素敵だけどそれでも出生率は世界でも最下位ちかく、理由は給料面の不安などとのこと。子どもを育てるにはお金がかかるから、まずそれを解消しないとやはりどうにもならないのだなあ。
Posted by ブクログ
台湾で「台湾企業に勤める一般社員として、駐在妻として、妊娠・出産を経験した母親として、フリーランスや経営者として、シングルマザーとして、子連れで再婚した日本人として」11年間台湾暮らしをしていらっしゃる近藤弥生子さんのエッセイ。
いろいろな立場を経験されているだけあって、その体験や想いは生活に根ざしていて、広く深いです。
人間味あふれ、パワフルで相手を気にかけて‥そんな台湾のおばちゃんパワーを中心に書かれていてとても楽しく愛がいっぱい。
ますます台湾が好きになってしまいました。
Posted by ブクログ
「自分と人が違って当たり前」
「見切り発車でOK、やりながら考える」
「我慢も無理もしなくていい。休むのが仕事」
「まあ、しょうがないよね。そんな時もあるよ」
心に染みる言葉がたくさんありました。
台湾には、前向きで、でも無理はしない、気持ちに余裕がある人間的に魅力のある人がきっとたくさんいらっしゃるのだなと思いました。