まかろんKのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
すべて知りたいことは絵のなかにある──。
まかろんKさんの絵との出会いはSNSに流れてきた、あるイラストでした。
男性と女性がテーブルに向かいあって座っているシチュエーション。過去と現在の対比を表しているイラストだったので、どうしてこうなったんだろうと思い、じっくり眺めていました。2人の表情から様々な過去を汲み取って想像したりしました。
たった1枚の絵から時間をかけて読み込んだのは初めての経験だったので、とても衝撃を受け今でも鮮明に覚えています。
まかろんKさんが描くイラストは人の心を自在に動かしてくれるよう。感動したり、共感したり、笑ったり、苦しくなったり、泣きたくなったりと…鷲 -
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Posted by ブクログ
休まないといけはい時がある。
かつてわたしも立派な社畜として生きていたことがあって(若干今も名残あるけど)、あのときは休んではいられない、つねにフルスロットルでいなければ!と思っていた。
でも、それってちがうんだよねえ。
ゆっくり休む時間が絶対に必要なタイミングがあって、しかもそれは各々のタイミングがあるんだよな。
学生時代かもしれないし、社会人になってからかもしれないし、人の親になってからかもしれない。
休んだらダメだなんて思わずに、ゆっくりと座って丁寧に淹れたお茶を飲む。そんな時間を自分の贈ってあげることも必要だよね。
動き続けてたら見逃してしまうものも、ゆっくり座ってたらちゃんと -
Posted by ブクログ
ネタバレ最初はお互いがお互いのことを苦手だったがその二人が文化祭を通して成長していく物語。自分は題名の続きに「君だから」というのをつけたしたいと思った。他人から見えている自分と中身との違いや自分を相手に合わせて作っているなどの悩みが主人公と一致していてとても共感できた。また、最後のシーンがとても好きだった。まだまだ特殊と考えられてしまわれがちなlgbtの存在を青春の1ページと共に描いてくれてくださっているところが印象的だった。文化祭という1つのイベントや同じ空間、時間でも人によって視点が違ってこの本は特に登場人物の描き方がリアルで本の世界に入り込めた!
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Posted by ブクログ
読み終えて、むしょうに高校時代の写真が見たくなりました。(残念ながらわたしの高校時代の写真はそう簡単に見れないアナログ時代の産物ですが)
イベントの時って、互いへの理解が増してなんだか妙に距離が近くなるものだよね。
そういえば、後夜祭の時ってやたらと告白されたものでした(遠い目
ああ、あの喜怒哀楽がジェットコースターの目まぐるしい日々に戻ってもう一度青春したい!!
(でもやっぱり疲れるかも? 喧嘩したりベタベタしたり傷ついたり傷つけたり泣いたり喚いたりほんとにめちゃくちゃな日々だったしな笑)
彩も渉も、互いに『赤でもなく青でもない』存在が必要な時期だったんだろうな。
誰に恋をしようが自由 -
Posted by ブクログ
あらすじ
ある冬の朝、灯台から海を眺めていた僕はクラスの人気者、秋永音子に出会う。その日から毎朝、彼女から呼び出されるように。夜明け前、2人だけの特別な時間を過ごしていくうちに、音子の秘密、そして“死”への強い気持ちを知ることに。一方、僕にも双子の兄弟との壮絶な後悔があり、音子と2人で逃避行に出ることになったのだが――。同じ時間を過ごし、音子と生きたいと思うようになっていき「君が勇気をくれたから、今度は僕が君の生きる理由になる」と決意する。傷だらけの2人の青春恋愛物語。
明るい人気者のヒロインと双子の兄弟の一人が、夜明けの灯台で出会ったのを機に、教室だけでなく、2人だけの特別な時間を過ご -
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ネタバレ多様性が認められつつあると言っても、自分が「正しい」と思ったこと以外を認められない人もいる訳で。
その「正しさ」を他者に押し付ける、もしくは他者から押し付けられることもよくある話で。
その結果、一方的な「正しさ」のレールからはみ出してしまう人たちもいる。
この話は、そんなレールからはみ出してしまった(と周囲のせいで思い込まされてしまった)人たちが集うシェアハウスの物語。
年齢も性別も様々。
皆、このシェアハウスで少しずつ少しずつ今の自分と、これから先どう周りと向き合っていくかの答えを探っていく。
例えば、精神的に追い込まれて休職を余儀なくされた彼女は、仕事を続けるのか、それもと新しい仕事を探 -
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辛い経験をした人は、他の人に手を差し伸べることができる。
シェアハウスの住人たちを見ていると、そのことがひしひしと伝わってくる。
まだ辛い出来事の渦中にいるはずの彼らが、他の人の支えになることで、自信や生き甲斐を取り戻しているような気がする。
みんなのお母さん的な存在である春枝さんにも、家族の確執に悩んでいる。それでも困っている人の助けになりたいと行動できるのはすごい。こんな大人になりたい。
そして、こんな立派で完全無敵に見える人でも、失敗や後悔してしまうことがあるのだと思うと、少し安心してしまうのだ。
今いる環境で動けなくて苦しい思いをしている人に、読んでほしい。きっと心が軽くなる。 -
匿名
ネタバレ 購入済み存在を消したい
小学生の時にいじめにあった事がトラウマとなり声が出なくなり保健室登校をしていたが放課後は美術部員として1人美術室で絵を描いて過ごしていた。唯一の楽しみは校庭で風を切る様に走る彼をスケッチして密かに憧れていた、クラスの人気者の彼は相手の心からの声が聞こえてらと言う不思議な能力を隠して生きて来た。家族からも距離を取られていた。そんな2人の出会いは過去の出来事も含め色々変わっていくきっかけとなる。