あらすじ
あるトラウマが原因で教室内では声が出せない“場面(ばめん)緘黙症(かんもくしょう)”を患っている高2の柚(ゆず)葵(き)。透明人間のように過ごしていたある日、クールな陸上部のエース・成瀬(なるせ)がなぜか度々柚葵を助けてくれるように。まるで、彼に自分の声が聞こえているようだと不思議に思っていると、成瀬から突然『人の心が読めるんだ』と告白される。少しずつふたりは距離を縮め惹かれ合っていくけれど、成瀬と柚葵の間には、ある切なすぎる過去が隠されていた…。“消えたい”と“生きたい”の間で葛藤するふたりが向き合うとき、未来が動き出す――。
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Posted by ブクログ
自分も話したいと思うことを上手く言葉に出来ない事が多くて、心を読んでもらえたらいいのにってすごく思っていたから、この作品に出会ってすごく感動した。こんな青春したいなって心から思った。好きな人を思いやるのってどこまでがその人の為でどこからがエゴなんだろうと思った。
青春×感動の読みやすい小説だった。
匿名
存在を消したい
小学生の時にいじめにあった事がトラウマとなり声が出なくなり保健室登校をしていたが放課後は美術部員として1人美術室で絵を描いて過ごしていた。唯一の楽しみは校庭で風を切る様に走る彼をスケッチして密かに憧れていた、クラスの人気者の彼は相手の心からの声が聞こえてらと言う不思議な能力を隠して生きて来た。家族からも距離を取られていた。そんな2人の出会いは過去の出来事も含め色々変わっていくきっかけとなる。