古舘恒介のレビュー一覧

  • エネルギーをめぐる旅――文明の歴史と私たちの未来

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    ネタバレ

    文系の私にとっては全く未知のエネルギー、でも近年課題も多く、身近で知らなければならないものということで聴き始めたところ、歴史を辿りながら、科学などを知らない人にもわかりやすく多面的にエネルギーにまつわる話が描かれているのでとにかく面白い。そして自分が考えてたより遥かに、エネルギーというものはこの世界の全てで、自分に身近(というか自分自身もそう)ということを実感した。

    後半の熱力学やエントロピーなどといった具体的な発明についての話は、やはり専門外すぎてさっぱり頭に入ってこず聴き進めるのが滞ってしまったが、最後の章では自分たちの未来のためにどう考えていくべきか、どんなことをすべきかといったわかり

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    2024年02月05日
  • エネルギーをめぐる旅――文明の歴史と私たちの未来

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    火の発明が全てのエネルギー活動の始まりだった。しかし、それはあらゆる環境の条件が揃わなければ起こらないことだった。
    火からあらゆる革命が続き今の環境問題を引き起こしている。自分たちが発明したものから今度は自分たちが苦しめられている。ここから、得られる教訓は、地球には一つの循環がありそこを壊せば自分たちも生きられないということであり、だからこそ、共生という道を選択し開拓して行かなければならない。大量消費型の資本主義ではなく、有限化された資本主義または循環型の資本主義を目指さなければならない。

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    2024年01月21日
  • エネルギーをめぐる旅――文明の歴史と私たちの未来

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    抽象的で流動的そして普遍的なエネルギー。
    日々の生活でエネルギーと無関係なものはゼロに等しいのにその実態はなんとも掴み難い。
    そんな不思議な存在であるエネルギーを「歴史」「科学」「思想」の観点から読み解き、そこから見えてきたエネルギーの姿をもとに、現在から未来における人類とエネルギーのあるべき関係性が語られている。

    本書内でも語られているように、エネルギーと言われてもぼんやりとしたイメージしか湧かなかったが、読後には多少は理解度が深まったように感じる。

    個人的に一番刺さったのは、熱力学第二法則(散逸/エントロピー増大)のアナロジーが適応できる幅広さ。これから何を見ても、この法則が適応できる

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    2024年01月13日
  • エネルギーをめぐる旅――文明の歴史と私たちの未来

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    エネルギーを大局から見る眼が養われて良かった。哲学的な部分は個人的にイマイチあわなかったけど、良書でした。

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    2024年01月10日
  • エネルギーをめぐる旅――文明の歴史と私たちの未来

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    エネルギーの使われ方と技術の歴史、エネルギーに対する哲学的な思索を経て、人類が進むべき道が提案されます。

    歴史では産業革命などの革命に加えて、農耕の開始や森林伐採についても太陽光という観点からエネルギー革命に分類している点が面白かったです。

    ゾッとしたのがトウモロコシの話でした。完全に工業化されて大量生産され、家畜の餌やコーンスターチの原料になり、もはやトウモロコシなしでは我々の食事は成立しないというのが意外でした。麦や米だけではないと。

    本書はいろいろと新しい観点をくれる本でした。エントロピーの話では、文化もエントロピーを必要とするという観点が目から鱗でした。確かに文化の情勢には散逸構

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    2023年11月25日
  • エネルギーをめぐる旅――文明の歴史と私たちの未来

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    エネルギー史を俯瞰するにはわかりやすくお勧めできる。
    また、環境問題を巡る直近できる対策や展望についても整理されていて良かった。
    哲学的な部分や対策の部分で「粋」の話が出てきたりするのはまあ著者の意見ということで…好みはかなり分かれると思う。
    俯瞰の話から急激に個人のレベルに話がズームしていくのは少々説得力に欠けるとは思う。

    気になったのは、取るべき対策関連で1番重要と思われる各国政府や地方自治体、企業といったステークホルダーに関する記述が薄かった点だが、ここはまた別分野に等しい知見が必要になる気がするので、ここを考えたい時は別の書を探す必要があったということなのでしょう。

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    2023年10月28日
  • エネルギーをめぐる旅――文明の歴史と私たちの未来

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    人類の歴史を辿りながらいくつかの変革期にフィーチャーする構成が、とても勉強になります。
    終盤の方の筆者の意見が色濃くなって来た頃から脳が飽和状態であまり頭に入って来ませんでしたが、各々がもっと前のめりに考えるべき問題だと言うことに気づかされ、万人にオススメしたい本です。

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    2023年01月03日
  • エネルギーをめぐる旅――文明の歴史と私たちの未来

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     エネルギーは動力としての役割だけではない。太陽から届く光は植物を育て命を支えるカロリーを生む。私たちの体内で消費されるそのカロリーもまたエネルギーの循環の一部だ。地球規模で見れば風や水の動き、動植物の活動すべてがエネルギーの配置と移動によって成り立つ。
     こうした現象を地理学的に捉えた研究が人類の活動と自然の調和を新たな視点で考え直す助けとなるだろう。
     エネルギーは地球を駆け巡る生命の息吹だ。それを知り循環の中で独占しない、共存する術を学ぶことは私たちの未来をより豊かにのではないだろうか。

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    2025年01月15日
  • エネルギーをめぐる旅――文明の歴史と私たちの未来

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    まず、火、農耕、蒸気機関、電気、人工肥料と5次のエネルギー革命を経て人類が元々の限界を解放してエネルギーの消費と拡大をしてきた様を描く。そして次に熱力学の法則を通して、我々のエネルギー消費は高品質から低品質のエネルギー転換という不可逆的な変化を速いスピードで行っていると述べる。最後に人類の抱えるエネルギー問題の将来や対策について議論を展開。
    本書は、著者の広範な知的バックグラウンドに支えられている著書だと思った。気候変動問題についてもエビデンスに支えられたバランスの取れた議論を行なっている。
    ただ、惜しいのは、著者は市井の研究者ということもあり全体的にどうしても独自研究的な雰囲気がしてしまった

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    2023年04月18日
  • エネルギーをめぐる旅――文明の歴史と私たちの未来

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    ところどころ面白い記述があって楽しめた。ただ全体としてはサラッとしてるし、エネルギーの記載を絞ってまで生き方とか哲学的な記述は書く必要ないと思った

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    2023年04月14日