古舘恒介のレビュー一覧
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雨の日が続き、雷も多いこの時期。なぜ雷の光を「稲妻」と呼ぶのでしょうか?
それは、雷によって空気中の窒素が酸化され、それが雨に溶け込んで植物の栄養になることで稲の成長を助けるからだそうです。雷が多い年は豊作だと古くから言われていたそう。
世の中の大抵のことは、エネルギーの切り口で考えてみれば分かりやすく整理でき、腑に落ちるようになる。
この導入に惹かれ、本書を手に取りました。
特に印象に残っているのが以下です。
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あなたが今この瞬間に保持している炭素原子のなかには、1200年前に空海の身体を構成していた炭素原子が含まれているかもしれませんし、100年後の世界でテニスのウィンブルドン -
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小学生の頃、はじめて宇宙というものを知ったときに似た感動を覚えた。未来にワクワクすることは簡単だが、人類が辿ってきた過去に遡ってワクワクできることもあるんだな。そしてその進化スピードの変化が起きている理由についても自分なりに整理することができた。
量・知・心の3つに分けてエネルギーを追求し、最後にその旅の目的地について総括する構成となっている。
エネルギーはかたちを変えながら循環しているし、その循環を更に活発にしたり一部を支配したりして、その過程で発生する副産物を応用しながら人類は成長してきた。
すごいなあ。
トウモロコシが農産物から工業製品と化していることは恥ずかしながら知らなかった。ハ -
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非常に面白かった。
人類史をエネルギーという切り口から読み解く。火の利用に始まる広い意味での5つのエネルギー革命に着目し、それが実現した背景を考察している。
以下印象に残っていることの箇条書き。
・火の利用の人類進化への貢献。
野菜や肉など、食べ物は焼くことで栄養を吸収しやすくなり、胃腸の消化にかかるエネルギー消費量を軽減する。それによって比較的短い胃腸が実現し、余ったエネルギーで身体に対して大きい脳の活動を賄っている。
・省エネ技術の落とし穴。
省エネ技術が発展する領域は、まだ普及しきっていない領域で起こることが多い。(例えば、エアコンか。) そういった領域で起こることは、
「もっと必 -
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どんな物事でもそうなのですが、わたしは物事を単純な善悪二元論に帰結してしまうような癖があります。(みんなそうか、、、)
エネルギー問題も同様に、なんとなく石炭がすでに時代にそぐわない悪者で、再生エネルギーが良い、ただし太陽光発電は森林伐採や処分の難しさからあまり適さず風力や地熱等がよりよい、という印象を持っていました。
実際のところはそんな簡単な話ではなく、何をするにしても、有限の何かしらのエネルギーを消費していってしまうことに変わりはなく、バランスやグラデーションの問題なのだと思いました。
人間の本能と資本主義の概念は非常に相性が良いものの、限りあるエネルギーを加速度的に消費してしまうた -
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【感想】
わたしたち人類が直面している最も困難な課題は「エネルギー問題」である。現在喫緊の課題である環境問題も、もとをたどれば、ヒトが増殖と発展のために際限なくエネルギーを求め続け、そのしわ寄せが地球に向かった結果生じている。また、途上国と先進国の格差問題も、細かく見れば「エネルギーの不平等」問題に近い。地場産業の弱い国が海外資本に経済を支配され、汚職によって政治が不安定になり、貧困が深刻化する。まともなエネルギー(安定した住環境)を得られない国民が、移民となってエネルギー富裕国に押し寄せ、受け入れ先の国で衝突を招く。
国家の成立、技術革新、戦争。過去から現在までを俯瞰して見れば、人類とエネ -
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エネルギー問題について、文明史や環境史、産業革命と資本主義、熱力学の法則といった様々な視点から捉えることができる良書だった。
1865年、クラウジウスは熱エネルギーから運動エネルギーへの変換におけるエネルギー損失を説明するエントロピーという概念を考えた。高温槽から取り出される熱エネルギーの量と、運動エネルギーへ変換できずに低温槽へと捨てられる熱エネルギーの量は、両者をそれぞれの槽の温度で割った時、低温槽の数値の方が高温槽の数値より常に大きい値を取ることを示した。熱エネルギーの持つ不可逆性を数値化して明示的に示し、熱力学の第二法則として完成させた。
現在人類が耕作地として利用している土地面積 -
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面白く、「なるほど」と言う内容が豊富。
著者は日本石油から現在(2021年)JX石油開発(株)の技術管理部長と言うサラリーマン。
自身の経験では、本を書くと言う二足のわらじを履くことは、全く想像も出来ないことだが、著者の経験と読書が好きで、色々知識もあったので、このような本が書けたのだろう。
「エネルギーをめぐる旅」、副題が「文明の歴史と私たちの未来」にもあるように、エネルギーに関する地球の歴史、人類が生み出した(古代では偶然だったのだろうが)エネルギーに関係した知恵と発明のこと、そして締めくくりは、地球温暖化対策として重要だと考えることが書かれている。
歴史、物理、化学、そして哲学の分 -
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人間社会の発展はエネルギー革命にある。
産業革命が生まれるまで、人間は森林資源を浪費して、燃やしたり、建築したりして地球環境を悪化させてきた。
産業革命により、熱エネルギーを運動エネルギーに変換する蒸気機関を生み出して、爆発的にエネルギーを得ることができた。
そのおかげで、空気から窒素を取り出し化学肥料を無尽蔵に作り出し、トウモロコシと言う機械化した炭水化物を無尽蔵に生産させて、牛肉や卵を膨大に作り出すことができた。現代人が手軽に卵や牛肉、牛乳を使い捨てのように食べれるのは全てはエネルギー革命のおかげ。
しかし石炭石油による化石エネルギーの増大は気候温暖化をもたらし地球環境をさらに悪化させた。 -
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すごい!人間は!エネルギーを効率的に消費循環させるために存在する装置だったんだ!!
(なんかたぶん違う)
観念的に見ていた「エネルギー」というものの捉え方がガラリと変わる感覚がある良書。
冒頭の、火に関する話だけでも一読の価値がある。
火って、太古から地球上にあるように思うけれど、そんなことはない。
火が存在できる条件は案外厳しく、それは生命が地上に現れてから見られるようになった現象だ。
すなわち火は、我々生き物が燃えることで発生している。
火は、生命を燃やすものであり、多くの生き物にとっての厄災であった。
しかし100万年から150万年前、人類の祖先は火を道具として使うようになった。 -
Posted by ブクログ
昔、胃腸は脳同じぐらいエネルギーを必要としていたが、火が使えるようになり、胃を小さくしてもエネルギーを効率よく吸収できるようになって脳が発達した。
特定のエネルギー源が他を圧倒し駆逐した歴史はない。
ライデン瓶。ボルタ電池。
肥料のの主な構成要素は窒素リンカリウム。
生物は炭素酸素水素窒素リン。
窒素は安定していて固定化されずらい。だから空気中にいっぱいある。雷が落ちると、その大きなエネルギーで窒素の結合がとかれ、地上に降り注ぎ、植物の生育を催促する。
アンモニアがあれば窒素の結合がとける。
熱力学の第1法則 エネルギーは減らないし増えない
熱力学の第2法則 エネルギーは自然に散逸
エアコン