西井開のレビュー一覧

  • 「非モテ」からはじめる男性学

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    H氏からの推薦本。非モテに関する解像度が飛躍的に上がる。
    この本の1番印象深かったのは、非モテをジェンダーの問題として扱わないということ。周縁にいる、緩い排除を受けたひとたちが、その枠組みの中で作られた理想を追い求めさせられているのではという指摘だ。フェミニズムの文脈では出てこない圧倒的な解像感は、西井さんが作っている環境ー非モテ研の人たちの心理的安全性を感じられるーが生み出しているように思うし、常に自分のやり方に批判的な目を向ける姿勢は好感を持った。

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    2025年04月28日
  • 「非モテ」からはじめる男性学

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    男性社会の闘争に、私も知らず知らずの内に巻き込まれている事が、メタ的に理解できた。そして、その闘争から抜け出す事も時に必要だと感じた。

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    2024年02月20日
  • 「非モテ」からはじめる男性学

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    婚活などをやるようになって、頻繁に聞くようになった言葉です。
    やはり意識が変わると入ってくる言葉なども変わりますね。
    内容は男性が非モテになる要因を語っています。
    この本は決して誰かのせいしてないような書き方でまとめてるのがよかった。
    さらに男性が非モテになってしまう悪循環も描かれていて、非常に興味深いです
    モテない事がそんな大事なのかとおもうかもしれないないが、海外ではモテないことによる事件なども起きてる。日本では秋葉原殺傷事件もそうです。
    自己責任の風潮が強い世の中ですが、少しでもこうゆうこと理解する努力が必要でないかと思います。
    (もちろんモテるために努力することも必要です)
    非モテ男性

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    2023年09月20日
  • 「非モテ」からはじめる男性学

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    私は決して非モテではなく、モテてきたし
    いわゆる中心的人物だった。
    のであるが、ドーナツのように虚像に向けて
    男が競争、比較する社会構造や
    非モテを作り出す社会構造についても学べた。
    共感する部分として、
    先回りの恩、とかわかるな
    そこから自己否定や女神化はわからなかったが。
    わからなかったというか、そこまでは行かなかった
    純粋に女性とのつながりが多く、
    女性関係に困ったことはあまりないから。

    問題の外在化、は自分が普段していることだった。
    でもそれが言語化されていると面白い。

    モテや女性を求める、というのは
    単に性欲とか生物的なものではなくとても社会的な
    構造によるものってよくわかるね。

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    2022年08月08日
  • 「非モテ」からはじめる男性学

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    SNSで見かけたことをきっかけに。最近、男性の生きづらさを感じる機会が多かったこともあり、興味深く読みました。

    非モテ研での語りをもとにして、男性が「非モテ」に至るプロセスが説明されています。矛盾なく納得できました。

    私は女性ですが、これまで男性が虚勢を張っている姿をみて(強く見せたり、大げさに言ったり等)、男性の“悲哀”を大いに感じてきました。一方、女性にはそういうタイプの人は少ないように感じています。その“悲哀”の正体が少し分かったような気がしました。
    そして、今まで意識していませんでしたが、私自身にもそのような側面があることに気付きました。

    ざっくりまとめると「ジェンダーの問題は、

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    2021年09月26日
  • 「非モテ」からはじめる男性学

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    二村ヒトシも述べている様に、異性を求める(執着する)その根底にあるものは、異性からの承認に基づく自己受容の欲求である。本書では女神化として記載されていたが、そこに至るまでの過程を研究し、深く掘り下げたという点で非常に興味深く面白く読めた。

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    2021年09月15日
  • 名著でひらく男性学 〈男〉のこれからを考える

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    この本は、名著の解説と対話形式を通して、現代の男性学を学ぶ入門書だ。1990年代に注目された男性学が近年再燃するなか、男性が抱える構造的な加害性と、実存的な生きづらさ(疎外・不安)のねじれに焦点を当てている。

    批評家、研究者、実践者など4人の著者が、それぞれの視点から男性学の「名著」を紹介・解説し、そのテーマについて深く語り合うことで、「男」のこれからを考えるきっかけを提供してくれる1冊である。男性学といっても分野は様々で、それぞれで活躍する男性が名著を持ち寄っていたが、別のフィールドにいるからこそ、多方面から男性学についての語りが展開されていた。

    私が特に興味深かったのは「戦争」に関する

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    2025年12月01日
  • 「非モテ」からはじめる男性学

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    ネタバレ

    秋葉原の殺人事件のように、自身に向けたルッキズムや非モテ意識をこじらせた男は怖いと漠然と思っていたけど、それは「ヤバい個人」なのではなくて、社会的背景が根深くあって、それを分析して言語化し認識していくことは、加害の弁護ではなく加害の予防のために大事だなと思った。
    本当ははっきりとした実体のない「あるべき男性像」に対して、からかいや緩い排除でもって男性社会の中で周縁化された男性たちは、その社会から完全に締め出されないためにいじられ役を引き受けたり、受け流したりしながら微細な傷を蓄積させていく。そんな中で自分を受け入れてくれそうな女性を女神化し、妄想して驀進して受け入れられずに被害者意識を持ったり

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    2024年12月25日
  • 「非モテ」からはじめる男性学

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    女性から相手にされず、残念な感じの男性。
    酷い場合には孤独を拗らせ暴走することもある。
    それが非モテ。
    基本的に社会的には蔑まれる存在になってしまっているのだが、そんな彼らは何を感じ、何を考え、何がそのような状況に追い込んだのか?

    という事を社会的構造の中から明らかにしようという試み。

    全てのモテない男性がそうではないが、本書で扱うのは特に悲惨な状態に陥りやすい状況の人かなと思うものの、各社会的状況や環境が次の事態を引き起こす事が明瞭に説明されているし、構造的に説明できていると思う。

    蔑まれる存在は不可視の存在のようになってしまい、本人はなおの事孤独を深めて苦しむだろう。
    そんな当事者に

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    2023年09月21日
  • 「非モテ」からはじめる男性学

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    非モテであることから生まれる苦しみや孤独だけではなく、社会的に押し付けられるジェンダーロールや、その結果生まれる有害な男らしさなど、再考するのにとても役立った。

    読んでいて思ったのは、結局モテるという淡い幻想を抱きながら、モテない現実のズレでウンウン悩んでることに原因がありそう。
    その苦しみは社会的なジェンダーロールや男らしさという規範によって作られたものでもあるので、男らしさやモテという呪いから降りるという選択が、その人自身の幸せや生き辛さを解消してくれるのではないだろうか。
    また男性の場合は世界的に多くを語りたがらない生き物らしく、女性と比べて孤立しやすい。
    そのため苦しさの原因が、実は

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    2023年08月31日
  • 「非モテ」からはじめる男性学

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    こういう内容がもっと語れる社会になるといいなあとつくづく思った。
    多くの要素や背景を含み、様々な問題と複雑に結びついた「非モテ」という括りに「非モテ」以外の呼び方が無い現状に苦しさを感じる。
    けれど、この問題を考えるには、この問題に関わる当事者から問題提起する研究が絶対に必要だった。そして、筆者と研究グループがここまで取り組み言語化したことに、読後に非常な感銘を受けた。

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    2022年10月02日
  • 「非モテ」からはじめる男性学

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    いわゆる「非モテ」と言われる人たちのお話。

    凄く分かるなぁ〜と唸ってしまうような話もあって、それを研究として行うのはなかなかに面白い。

    かく言う私自身も「非モテ」であって、この研究会に参加したいくらいだ。

    いわゆる、女性学的なものは多いけれど、こうした男性学的なものは少ない。

    これを、学問として学ぶのが凄く面白い。

    同様な本をいくつか見つけたので、読んでいるところ。

    あれね、僕の場合、現実逃避して、逃げてるだけのような感じがするけれど。

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    2022年09月19日
  • 「非モテ」からはじめる男性学

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    大量無差別殺人の犯人たちが自分自身を世の中から捨てられた存在だと認識していることに、社会構造の歪みを感じる人や危機感を持つ人は多いだろう。私もその一人。安倍元総理を殺害した山上容疑者が自分のことを「インセル」だと認識していたという話を聞いて、「インセル」=「非モテ」という概念を知りたくて読んでみた。

    第三章の男性集団内の周縁化作用が興味深かった。
    たしかに、イジリは、TVでの芸人の世界が一般人にまで蔓延している感じがしてた。それを「男性性をめぐる社会問題」として捉えるものだと作者は言う。
    それには、
    「できるだけ権力関係や競争性から距離を置いた男性同士の関係性を築き、再評価していくことが、男

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    2022年09月16日
  • 「非モテ」からはじめる男性学

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    かつて自分が感じていた多くのことをうまく言語化してくれたなって感じです。今はそうでもないですが、反動からかまた違った点で捉われてしまったりするところがあるなと思ったりしてます。

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    2022年06月03日
  • 「非モテ」からはじめる男性学

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    非モテに対してどういうものなのかを当事者目線でまとめる本
    当事者たちと話し合ってきちんと考えて分析している感じがある。一方でモテに対しての話がないので境目がわかりにくくなっている。
    失敗例はあるけど成功への道筋がなく何もしない存在としてどう生きるかくらいになっている。
    同じアプローチで成功している人はたくさんいるのでそことの差分分析が必要ではないか

    非モテ①女性からチヤホヤされない、Hできない②好きな人から恋人として愛されない③モテないこといついて悩み続ける
    集団的関係、個人的関係、ラベリング、自己意識

    自己ラベリング、男性集団でのいじり、男らしさ
    非モテゆえの一発逆転、女神化、ポジティブ

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    2022年04月16日
  • 「非モテ」からはじめる男性学

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    周縁化された「非モテ」男性たちが、女性を「女神化」し、さらには加害に走ってしまう(場合もある)メカニズムがよく理解できた。

    私は女性なので、嫌悪感を禁じえない語りもあり、著者はくり返し「加害行為を免罪するものではない」と書いているものの、加害の背景が語られると「いかなる事情があったとて被害は消えないのだ」という憤りが湧いてきてしまう。しかしそれを前面に出していては建設的な議論はできないし、女性学が女性のためにあるように、男性学は男性のためにあるべきなので、その気持ちは脇へ置いておく努力をしながら読み進めた。

    「非モテ」男性が被ってきた、「からかい」や「緩い排除」は、学校の中でしばしば見受け

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    2021年11月08日
  • 「非モテ」からはじめる男性学

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    ネタバレ

    終章での筆者の誠実性に惹かれた。
    研究者であり当事者である自身の権力性に関する自覚とそれを乗り越えるための当事者達との話し合い。
    分析するという行為自体が持っている権力性の問題について、特にこの男性学というテーマでは、どういう立場で語っているのかという問題が一層際立つ。

    「非モテ」という言葉(スーツケースワードと本書で書かれる)を特に定義せずに使う事で当事者の語りや話の広がりを生み出しているため、呼び水のようなものであり、テーマとは少し違うかもしれない。

    人間の関係性から成り立つ社会を研究するという事は研究者自身も含まれる社会の中で、本人の状況を棚上げにして問題点を指摘するという構図が生ま

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    2021年09月08日
  • 「非モテ」からはじめる男性学

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    この本を読んでなにも感じるものがなかった人は、陽キャと言われる人生を歩んできた人だと思う。
    非モテを知って、モテるようになりましょう。という安易な着地じゃないのが良いけど、それが逆に内容を難しくしていて、読むのに時間がかかってしまった。
    当たり前と言われていることができてない未達の感覚だったり、誰しも意識してから無意識のうちにか、所属内で比較をしあっちゃうものだなあ。
    そして、社会から求められる「男らしさ」があり、それが少なからず非モテ男性の奇行に繋がっているのであれば、女性に焦点を当てても同じような本が書けるのかと興味を持った。

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    2024年03月14日
  • 「非モテ」からはじめる男性学

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    モテる為に読むものではなくモテないことを悩まなくすることがテーマだった。
    非モテの精神構造がケース別に語られており共感する部分が大きい。女性を女神化して理想化してしまう所と男らしさの履き違え、ストーキングなど共感が多かった。
    モテないことにより男社会から周縁化されていくことが課題とされていたが全く別の価値観を持つコミュニティで居場所を見つけるのが得策である。
    土俵から降りる勇気を持つと人生は楽になるのかもしれない。

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    2022年12月04日
  • 「非モテ」からはじめる男性学

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    それぞれが言っていることを
    理解できる気もしたし、読んで興味深かったけど
    そこまで考えが発展してしまうのかと。

    周りからみれば、学生時代に
    面白そうにしていると見えていた
    イジリみたいなことも、されている側の本心は
    めちゃくちゃ傷ついていて、こんなきっかけで
    拗らせていくんだと知った。

    男性にとっては、モテるモテないが
    こんなに人生を左右するのかと。
    女性は容姿や若さで判断されている事が
    圧倒的に多いと感じるけど、
    男性は、学歴とか収入といった
    後から自分で変えられるもので判断される
    割合が多い気もしているのですが。

    男女どうこう、モテるモテないより、
    最終的には人柄。

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    2022年02月12日