【感想・ネタバレ】「非モテ」からはじめる男性学のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年02月20日

男性社会の闘争に、私も知らず知らずの内に巻き込まれている事が、メタ的に理解できた。そして、その闘争から抜け出す事も時に必要だと感じた。

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Posted by ブクログ 2023年09月20日

婚活などをやるようになって、頻繁に聞くようになった言葉です。
やはり意識が変わると入ってくる言葉なども変わりますね。
内容は男性が非モテになる要因を語っています。
この本は決して誰かのせいしてないような書き方でまとめてるのがよかった。
さらに男性が非モテになってしまう悪循環も描かれていて、非常に興味...続きを読む深いです
モテない事がそんな大事なのかとおもうかもしれないないが、海外ではモテないことによる事件なども起きてる。日本では秋葉原殺傷事件もそうです。
自己責任の風潮が強い世の中ですが、少しでもこうゆうこと理解する努力が必要でないかと思います。
(もちろんモテるために努力することも必要です)
非モテ男性に対する理解が結局は女性の理解にもつながる部分もあるかと思います。
考えずに自己責任という言葉のせいにせず、男女、年代問わず、双方が歩み寄れるように理解しなくてはと思います。
ぜひ、婚活やっている方や恋愛アドバイザーやってる方などは読んでほしいです。
きっと考え変わると思います。

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Posted by ブクログ 2022年08月08日

私は決して非モテではなく、モテてきたし
いわゆる中心的人物だった。
のであるが、ドーナツのように虚像に向けて
男が競争、比較する社会構造や
非モテを作り出す社会構造についても学べた。
共感する部分として、
先回りの恩、とかわかるな
そこから自己否定や女神化はわからなかったが。
わからなかったというか...続きを読む、そこまでは行かなかった
純粋に女性とのつながりが多く、
女性関係に困ったことはあまりないから。

問題の外在化、は自分が普段していることだった。
でもそれが言語化されていると面白い。

モテや女性を求める、というのは
単に性欲とか生物的なものではなくとても社会的な
構造によるものってよくわかるね。

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Posted by ブクログ 2021年09月26日

SNSで見かけたことをきっかけに。最近、男性の生きづらさを感じる機会が多かったこともあり、興味深く読みました。

非モテ研での語りをもとにして、男性が「非モテ」に至るプロセスが説明されています。矛盾なく納得できました。

私は女性ですが、これまで男性が虚勢を張っている姿をみて(強く見せたり、大げさに...続きを読む言ったり等)、男性の“悲哀”を大いに感じてきました。一方、女性にはそういうタイプの人は少ないように感じています。その“悲哀”の正体が少し分かったような気がしました。
そして、今まで意識していませんでしたが、私自身にもそのような側面があることに気付きました。

ざっくりまとめると「ジェンダーの問題は、社会的につくられてきた『男性像・女性像』に起因している」といったところかと。
性別とわず、生きづらさを感じずに生きていける社会がいいですね。

疑問点は、コミュニティの中心人物と周縁化されてしまう人物のあいだにはどのような差があるのか。どうすれば周縁化されないのか。
また、どうすれば「非モテ」から脱却できるのかといった対応策をより充実させていけたらよいと思います。

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Posted by ブクログ 2021年09月15日

二村ヒトシも述べている様に、異性を求める(執着する)その根底にあるものは、異性からの承認に基づく自己受容の欲求である。本書では女神化として記載されていたが、そこに至るまでの過程を研究し、深く掘り下げたという点で非常に興味深く面白く読めた。

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Posted by ブクログ 2023年09月21日

女性から相手にされず、残念な感じの男性。
酷い場合には孤独を拗らせ暴走することもある。
それが非モテ。
基本的に社会的には蔑まれる存在になってしまっているのだが、そんな彼らは何を感じ、何を考え、何がそのような状況に追い込んだのか?

という事を社会的構造の中から明らかにしようという試み。

全てのモ...続きを読むテない男性がそうではないが、本書で扱うのは特に悲惨な状態に陥りやすい状況の人かなと思うものの、各社会的状況や環境が次の事態を引き起こす事が明瞭に説明されているし、構造的に説明できていると思う。

蔑まれる存在は不可視の存在のようになってしまい、本人はなおの事孤独を深めて苦しむだろう。
そんな当事者に第三者の視点と構造的な説明を与えるのは多少の救いにはなるかもしれない。

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Posted by ブクログ 2023年08月31日

非モテであることから生まれる苦しみや孤独だけではなく、社会的に押し付けられるジェンダーロールや、その結果生まれる有害な男らしさなど、再考するのにとても役立った。

読んでいて思ったのは、結局モテるという淡い幻想を抱きながら、モテない現実のズレでウンウン悩んでることに原因がありそう。
その苦しみは社会...続きを読む的なジェンダーロールや男らしさという規範によって作られたものでもあるので、男らしさやモテという呪いから降りるという選択が、その人自身の幸せや生き辛さを解消してくれるのではないだろうか。
また男性の場合は世界的に多くを語りたがらない生き物らしく、女性と比べて孤立しやすい。
そのため苦しさの原因が、実は非モテに原因があるのではなくて、孤独や孤立だったりもする。
なので本著で出てくるような非モテ男性同士のコミュニティや、趣味のコミュニティなど、どこかに属しているだけで苦しさから解放されるってこともあるはずだ。

自らの加害性、加害に至る可能性と向き合うことで、他者をより尊重出来る。
モテ、非モテに関わらず、自らを見つめ直せる一冊だった。

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Posted by ブクログ 2022年10月02日

こういう内容がもっと語れる社会になるといいなあとつくづく思った。
多くの要素や背景を含み、様々な問題と複雑に結びついた「非モテ」という括りに「非モテ」以外の呼び方が無い現状に苦しさを感じる。
けれど、この問題を考えるには、この問題に関わる当事者から問題提起する研究が絶対に必要だった。そして、筆者と研...続きを読む究グループがここまで取り組み言語化したことに、読後に非常な感銘を受けた。

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Posted by ブクログ 2022年09月19日

いわゆる「非モテ」と言われる人たちのお話。

凄く分かるなぁ〜と唸ってしまうような話もあって、それを研究として行うのはなかなかに面白い。

かく言う私自身も「非モテ」であって、この研究会に参加したいくらいだ。

いわゆる、女性学的なものは多いけれど、こうした男性学的なものは少ない。

これを、学問と...続きを読むして学ぶのが凄く面白い。

同様な本をいくつか見つけたので、読んでいるところ。

あれね、僕の場合、現実逃避して、逃げてるだけのような感じがするけれど。

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Posted by ブクログ 2022年09月16日

大量無差別殺人の犯人たちが自分自身を世の中から捨てられた存在だと認識していることに、社会構造の歪みを感じる人や危機感を持つ人は多いだろう。私もその一人。安倍元総理を殺害した山上容疑者が自分のことを「インセル」だと認識していたという話を聞いて、「インセル」=「非モテ」という概念を知りたくて読んでみた。...続きを読む

第三章の男性集団内の周縁化作用が興味深かった。
たしかに、イジリは、TVでの芸人の世界が一般人にまで蔓延している感じがしてた。それを「男性性をめぐる社会問題」として捉えるものだと作者は言う。
それには、
「できるだけ権力関係や競争性から距離を置いた男性同士の関係性を築き、再評価していくことが、男性たちの周縁化作用と孤立化を防ぎ、ひいては「非モテ」問題に一石を投じることになる」

そして、自分たちの置かれた立場を言語化する力を持つことだと言う。

男性に限らず、抑圧を受けた人々は、自分だけに起こっている現象だと捉えずに、社会問題として外在化すること。そしてそれを言語化することが、自分を救うことになるのだと思う。

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Posted by ブクログ 2022年06月03日

かつて自分が感じていた多くのことをうまく言語化してくれたなって感じです。今はそうでもないですが、反動からかまた違った点で捉われてしまったりするところがあるなと思ったりしてます。

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Posted by ブクログ 2022年04月16日

非モテに対してどういうものなのかを当事者目線でまとめる本
当事者たちと話し合ってきちんと考えて分析している感じがある。一方でモテに対しての話がないので境目がわかりにくくなっている。
失敗例はあるけど成功への道筋がなく何もしない存在としてどう生きるかくらいになっている。
同じアプローチで成功している人...続きを読むはたくさんいるのでそことの差分分析が必要ではないか

非モテ①女性からチヤホヤされない、Hできない②好きな人から恋人として愛されない③モテないこといついて悩み続ける
集団的関係、個人的関係、ラベリング、自己意識

自己ラベリング、男性集団でのいじり、男らしさ
非モテゆえの一発逆転、女神化、ポジティブ妄想

共有体験、

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Posted by ブクログ 2021年11月08日

周縁化された「非モテ」男性たちが、女性を「女神化」し、さらには加害に走ってしまう(場合もある)メカニズムがよく理解できた。

私は女性なので、嫌悪感を禁じえない語りもあり、著者はくり返し「加害行為を免罪するものではない」と書いているものの、加害の背景が語られると「いかなる事情があったとて被害は消えな...続きを読むいのだ」という憤りが湧いてきてしまう。しかしそれを前面に出していては建設的な議論はできないし、女性学が女性のためにあるように、男性学は男性のためにあるべきなので、その気持ちは脇へ置いておく努力をしながら読み進めた。

「非モテ」男性が被ってきた、「からかい」や「緩い排除」は、学校の中でしばしば見受けられる現象で、彼らも語るとおり、狭い世界を生きているがゆえに、そこにしがみつかざるを得ないということが、状況を深刻にしている。学校以外にも居場所を作ること、習い事や地域のコミュニティに所属したり、インターネットで情報に触れたり、読書をして世界を広げることなども救済になりうることを知り、まずは「世界はここ(学校)だけじゃない」と知ることがすごく大切だと思った。自分が親になったとき、子どもにはなるべく多くの「世界とのつながり」を持たせたいと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年09月08日

終章での筆者の誠実性に惹かれた。
研究者であり当事者である自身の権力性に関する自覚とそれを乗り越えるための当事者達との話し合い。
分析するという行為自体が持っている権力性の問題について、特にこの男性学というテーマでは、どういう立場で語っているのかという問題が一層際立つ。

「非モテ」という言葉(スー...続きを読むツケースワードと本書で書かれる)を特に定義せずに使う事で当事者の語りや話の広がりを生み出しているため、呼び水のようなものであり、テーマとは少し違うかもしれない。

人間の関係性から成り立つ社会を研究するという事は研究者自身も含まれる社会の中で、本人の状況を棚上げにして問題点を指摘するという構図が生まれうる。

それでもその分析や問題意識自体の価値が無くなるとは思わないが、その分析が意図しない様々な使われ方を呼び込む時に、その権力性に対する慎重さが重要なのだと思わされた。

思わず、終章について感想を書いてしまったが、全体を通して切実な当事者の言葉と大したことのない問題として片付けられるかたちで表面上浮かび上がる「非モテ」という悩み、その内と外のコントラストが浮かび上がってくる。

悩みというのは人に認められる重さを持たなければ、それは悩みとして存在すら許されないのではないかと、周りの評価を先回りして、それをなかった事にしてしまう感覚。

そういう感覚を持ちがちな自分にとって、この非モテにまつわる構造とそこから派生する当事者の語りはとても身近なものに感じた。

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Posted by ブクログ 2024年03月14日

この本を読んでなにも感じるものがなかった人は、陽キャと言われる人生を歩んできた人だと思う。
非モテを知って、モテるようになりましょう。という安易な着地じゃないのが良いけど、それが逆に内容を難しくしていて、読むのに時間がかかってしまった。
当たり前と言われていることができてない未達の感覚だったり、誰し...続きを読むも意識してから無意識のうちにか、所属内で比較をしあっちゃうものだなあ。
そして、社会から求められる「男らしさ」があり、それが少なからず非モテ男性の奇行に繋がっているのであれば、女性に焦点を当てても同じような本が書けるのかと興味を持った。

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Posted by ブクログ 2022年12月04日

モテる為に読むものではなくモテないことを悩まなくすることがテーマだった。
非モテの精神構造がケース別に語られており共感する部分が大きい。女性を女神化して理想化してしまう所と男らしさの履き違え、ストーキングなど共感が多かった。
モテないことにより男社会から周縁化されていくことが課題とされていたが全く別...続きを読むの価値観を持つコミュニティで居場所を見つけるのが得策である。
土俵から降りる勇気を持つと人生は楽になるのかもしれない。

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Posted by ブクログ 2022年02月12日

それぞれが言っていることを
理解できる気もしたし、読んで興味深かったけど
そこまで考えが発展してしまうのかと。

周りからみれば、学生時代に
面白そうにしていると見えていた
イジリみたいなことも、されている側の本心は
めちゃくちゃ傷ついていて、こんなきっかけで
拗らせていくんだと知った。

男性にと...続きを読むっては、モテるモテないが
こんなに人生を左右するのかと。
女性は容姿や若さで判断されている事が
圧倒的に多いと感じるけど、
男性は、学歴とか収入といった
後から自分で変えられるもので判断される
割合が多い気もしているのですが。

男女どうこう、モテるモテないより、
最終的には人柄。

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Posted by ブクログ 2021年12月31日

まあ正直に語りあってみよう、みたいなのはよい方向だと思うんだけど、本当に正直になるのはむずかしいよな、みたいなのは思う。

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