宇津木健太郎のレビュー一覧
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ネタバレ出版社に公募原稿として届いたある「記録」。それは、隔絶された村落に深く根付く奇妙な土着宗教「奉森教」の継承者となった親友を訪ねた女性が遺したものだった……。
隔絶された環境、奇妙な土着信仰、独自の慣習に従って生きる人々、旧家に纏わる因習とそれに抗う者、徐々に起こる惨劇、そして怪物……いわゆる“田舎ホラー”に頻出のガジェットはほぼフルラインナップ。ないのは村人による新参者イジメくらい(よしなさいって)。
前半部は淡々、時に心霊系な脚色も入れつつじわじわと正調田舎ホラーの雰囲気を盛り上げていくが、半分を過ぎた辺りで突如弾け、一挙に阿鼻叫喚の地獄絵図な展開へ。そして明かされる惨劇の真犯人と、「奉森 -
Posted by ブクログ
実在の文豪に飼われていた猫たちが、前世の記憶を持って古書店に集まるという設定が面白い。あの『鬼平犯科帳』の著者までが猫好きだったとは驚きだった。
物語が進むにつれ、店主である魔女の秘密や呪いってなんだ?と真相が気になり、どんどんページをめくってしまった。
最初は冷淡な黒猫のクロにイライラしたが、過去の悲しい裏切りを知るにつれ「そりゃ人間不信にもなるわ……」とクロに同情してしまう。後半、円が変貌した時も「どうして助けてあげないのか」と、もどかしさと苛立ちを覚えた。
癇癪持ちの飼い主はなぜ名前(真名)をつけなかったのか。それは対等な存在でいたかったという、文豪なりの不器用な愛だったのかもしれな