ブライアン・ポゼーンのレビュー一覧

  • デッドプール Vol.8:オール・グッド・シングス

    Posted by ブクログ

    デッドプール第3シリーズ最終巻。「家族」をテーマにしたこのシリーズで起きた様々な事件を経て感じたことを活かし、デッドプールが自分についての理解を深めていく流れは非常にきれいにハマっている。最終話付近の敵はそれほど盛り上がる相手ではないものの、しっかり前の要素を使っている上にデッドプールのイカれた傭兵らしい活躍を見せるのに適した相手で良かった。
    クロスオーバーに巻き込まれてとんでもない結末を迎えはするのは残念だが、そこはマーベルコミックスの常だ。今後のシリーズでこの第3シリーズで熱かった要素が上手く使われると良いなぁ、と期待しつつ読み終える。
    なお、サブキャラを深める話やインフィニティ・ガントレ

    0
    2017年12月31日
  • デッドプール Vol.5:ウェディング・オブ・デッドプール

    Posted by ブクログ

    「デッドプールが結婚!」という煽りかつギネスにも認定された膨大なキャラクターが祝福する表紙が目立つ第5巻。

    結婚という大きなイベントに際して様々なキャラクターが本編中でもこまごまと描かれ、またこれまでデッドプールを担当した作家が寄稿する短編集的な話もあり、なんとも特別号な感じ。短編集てきな話はデッドプールの幅の広さを堪能することができるので、デッドプールに入門するならぜひ。

    他の収録作品もアニュアル号である二重人格設定に大きくかかわる謎が明らかにされる話や、ヒトラーの客演回(!)までバラエティに富む。そしてこれらの話は独立して読むことができる。結婚自体はもちろん今までの流れあっての展開では

    0
    2017年12月29日
  • デッドプール Vol.3:グッド・バッド・アンド・アグリー

    Posted by ブクログ

    デッドプールの人生に大きくかかわっていた組織の陰謀を暴く第3巻。こんなにシビアな話が待っているとは思いもよらなかったが、これがまたデッドプールに良く似合う。コミカルな印象の強いキャラだが、悲壮感を出せばその雰囲気にも完璧にマッチするのだということが改めてよく分かった。
    作中の雰囲気すべてが暗く、重く演出されていて、デッドプールの心情に非常に共感してしまう。
    それでいて熱いチームアップも忘れない。この一冊を読むだけでも損はしないだろうし、これまでのデッドプールを知っていればいるほど、ギャップに驚いたり、かつての展開を織り込んで作っているところに感服する。

    0
    2017年11月26日
  • デッドプール Vol.2:ソウル・ハンター

    Posted by ブクログ

    マイケルが悪魔との契約者であることを活かして展開していく悪魔との契約者狩り話。本物の悪魔たちの一筋縄ではいかない部分が、デッドプールの必要とあれば容赦のない部分が自然に出るための引き金になっており、これが痛快だったりドラマチックだったりするからたまらない。前巻のアイデア一発勝負のごちゃごちゃ感とはうってかわって見事に練られていると感じた。
    チームアップ的な盛り上がりもしっかり兼ね備えているし、前巻で出てきたキャラクターたちはそのまま魅力を出し続けているし、ここから先の第3シリーズは期待できそうだ。

    0
    2017年11月25日
  • デッドプール Vol.7:アクシス

    Posted by ブクログ

    前巻に引き続き未邦訳クロスオーバーイベント『アクシス』のタイインが描かれる第7巻。キャラクターの属性…善悪の反転現象が起こる大イベントであるため、デッドプールはどちらかといえば狂人じゃなくなる、という方向性で善化するので大きな影響を受ける展開だ。なぜか「禅」に目覚めているところもポイント高い。
    そして、周りのヒーローたちは悪化している状況…これが見事にハマりこんでいる。悪化したX-MENに預けてしまった北朝鮮版X-MENとの関わり方や、狂人としてのデッドプールと関わってきた仲間たちとの関係性の変化など、善悪の逆転なんて面倒な展開をここまでうまく落とし込めているのはデッドプールならでは、という部

    0
    2017年12月31日
  • デッドプール:ドラキュラズ・ガントレット

    Posted by ブクログ

    Marvel Now版の4巻と5巻の間に位置するデッドプールの任務と恋愛を描く話。本編の設定をばっちり活かしながらも単体で読むことができる一任務の話としているのが読みやすくて良い。難しい要素少な目でどんどん様々な戦闘や恋愛相手との交流が描かれていくのですごくテンポよく読み進めることができた。客演相手も珍しいし、どことなくお祭り騒ぎな作品だがそこが良い。

    0
    2017年12月23日
  • デッドプール Vol.6:オリジナル・シン

    Posted by ブクログ

    クロスオーバーイベント「オリジナル・シン」のタイイン部分の邦訳。発売からしばらく経つのにいまだに本編が邦訳されていないのに先に読めてしまうという驚き。
    前巻の結婚の結果起きることへの対処と、クロスオーバーの影響で娘探しの件が同時進行するのだが、そこがあまりうまくかみ合っているように見えないのが難点。クロスオーバーの要素そのものは良いのだが、一方は扱われ方がきっかけに過ぎないし、線としてのつながりがないような印象を受けてしまった。
    アルティメイタムとの抗争ももっと盛り上がる形になると思っていたのだが…。
    まだ活かせる要素は残っているので、次巻の展開に期待。

    0
    2017年12月29日
  • デッドプール Vol.4:デッドプール VS. シールド

    Posted by ブクログ

    Vol.1のころから問題だった件を軒並み解決していく展開。
    前巻が陰鬱としていたので、それを引きずりながらもシンプルな悪役に対して暴力的に振るまえる展開になっているのは読んでいてすっきりする。意外な客演もあったりして楽しみどころも多い。
    ただ、引きずっている部分の処理が今回だけで解決するわけではないので、そこが微妙にうまく行っていないような印象を覚えた。今回整理したことを活かしてどう向き合わせていくのかに期待。

    0
    2017年11月26日
  • デッドプール Vol.1:デッド・プレジデント

    Posted by ブクログ

    デッドプール第3シリーズの邦訳第1巻。
    アメリカ歴代大統領が悪の心を持って蘇った…、というデッドプールらしいハチャメチャ展開。日本人にとっては、多少知識がないと大統領がどれが誰なのかわからず楽しみ切れないのが難点だが、あまりに充実した解説書の大統領解説などとともに向こうの人の気分を味わおう。主要な敵として登場する大統領は有名どころをおさえているし、史実のパロディで遊んでいてよい。
    しかし、全体的に作風は落ち着いている印象だった。これだけのハチャメチャ設定ならば、もっと派手にやっても良かった気がする。デッドプール自身が少々落ち着いている状態なので、他のデッドプール誌で慣れた人には物足りないかもし

    0
    2017年11月03日