水野梓のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
テレビ局でドキュメンタリー番組の制作に携わる榊美貴は、高齢者施設で多発している不審死に疑問を感じる。
ほどなくして、主要メディアや官邸に犯行声明が届く。
何も生み出さない高齢者は、「社会悪」だ。と…
寝たきりだと、病気だと、それだけで必要のない人間になるのか…
取材を進めていく中、高熱で倒れている青年・小林悟を助ける。
彼は、無戸籍だった。
彼の生きてきた道程を知った美貴は、強い衝撃を受ける。
そして、彼の周りを調べていくうちに高齢者施設での不審死にも繋がるものを探り出す。
今現代において、高齢化する問題もあるが、生まれながらにして無戸籍で生きなければならない者たちの苦悩。
それも鋭く書 -
Posted by ブクログ
東京都町田市で起きた小学生の転落事故。事故として警察は処理されたが、母親はそれに疑問を呈し、いじめで殺されたんだと主張する。その母親を取材していたテレビ局の記者は、さらに調べていくうちに母親の父が、以前誘拐殺人事件の死刑囚であることを知る。後に死刑囚は処刑されたが、その直前まで、やっていないと主張し続けていた。
2つの事件は繋がっているのか?報道記者が、その真相に迫っていく。
作者の水野さんは、日本テレビの報道局経済部のデスクとして働いている現役の報道記者として活躍されています。
報道によるドキュメンタリー番組にも携わっていたこともあり、この作品でもそういったドキュメンタリー番組作りが描か -
Posted by ブクログ
無国籍、児童虐待、命の価値、トリアージ、AI。現代における様々な問題が盛りだくさんだった。どれも重たい話なのだけれど、さらっと書かれているので読後ずっしり来るという感じではなかった。それぞれの問題についてもう少し掘り下げてほしかったけれど、これだけ詰め込むならこれくらいがちょうどいいような気もするし…なんだかモヤモヤ。
命の価値は、正直どれだけ考えても答えが出ない問題だ。生産性のない人は生きている価値がないとまでは思っていないけれど、自分自身が生産性のない立場になったら、それは生きている価値がないと感じるだろうな、とは思った。
それと、犯人の動機や母親の選択の理由がイマイチ理解できなかった -
Posted by ブクログ
初めての作家・水野梓さん。
日本TVの記者として入社、その後警視庁担当を経て
経済部デスク兼「深層NEWS」キャスター
冤罪事件を扱った番組制作によって死刑執行後の家族やその後について世に問いかけるには小説しかないと思い執筆を始めたらしい。
小学生の屋上転落…事故?自殺?他殺?
その取材をする中ですでに死刑執行されたある事件に辿り着く…
着想はすごくいい。
冤罪、過去との繋がり…そういう作品は出つくした感がなきにしもあらずですが。
面白かったですが何か足りない(*´-`)
記者が事件を追うと言うストーリーは久しぶりに読んだ気がするけど…
何だろうか?ルポタージュ感にドラマ性を足してはい -
Posted by ブクログ
映画のプロローグを観るような幕開けから,現代の世相を織り交ぜながら,ストーリーは進む.
一言で言って,面白かった!
でも,このタイプの作品が世の中に溢れすぎているのも確かで,今日的な,この「階層」にスポットをあてる作品.
とても重要なテーマだし,それだけ作品にする必要のあるテーマなのだと思う.でも…
切り口が意外と似通ってて「あーそれね」感が多少….
あと,そこが描きたいところじゃない,ということかもだけど,犯人の内情にもう少し深く踏み込んだ方が良いよね,というのも最近の「流行りの」作品群に思うところ.
読者の感性に委ねるのもいいけど,筆者の描きたかったことを伝えるのにはそこ,重要な誘導じゃな