名もなき子

名もなき子

1,980円 (税込)

9pt

3.7

テレビ局に在籍し、ドキュメンタリー番組の制作を手がける美貴。ある日、高齢者施設で不審死が相次いでいるとの週刊誌の記事が目に留まる。その後、主要メディアや官邸に犯行声明が届く。書面には「何も生み出さない高齢者は『社会悪』だ」などと書かれていた。取材を進める美貴は、偶然の出来事から悟と名乗る青年とかかわるようになる。悟の生きてきた道程を知った美貴は、この国が抱える深い闇の存在に強い衝撃を受ける--。

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  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    ポプラ社
  • ページ数
    353ページ
  • 電子版発売日
    2022年05月27日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    7MB

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名もなき子 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ


    感動しました。ミステリーあり、高齢者社会の提言あり、親子の絆あり、盛り沢山の感動作でした。こんなにも悲惨な子供達がいるのかと考えさせる一面もありそれに反してスキバァの「人間には、誰一人無駄な者などいない」名言です。ラストの章はとても考せられました。謎です。あなたも読んで感動して下さい。涙して下さい

    0
    2022年05月11日

    Posted by ブクログ

    名前は親から子供への最初の贈り物。
    その瞬間は我が子の健やかな成長と明るい未来を心から祈ったはず。

    だが親の身勝手や社会のシステムによって、無戸籍児となる状況に追いやられる子らがいる。

    一方、高齢者施設で相次ぐ不審死。
    生産性のない高齢者を解放するという建前の誤った正義。

    劣悪な環境、理不尽な

    0
    2023年02月18日

    Posted by ブクログ

    テレビ局でドキュメンタリー番組の制作に携わる榊美貴は、高齢者施設で多発している不審死に疑問を感じる。

    ほどなくして、主要メディアや官邸に犯行声明が届く。
    何も生み出さない高齢者は、「社会悪」だ。と…
    寝たきりだと、病気だと、それだけで必要のない人間になるのか…

    取材を進めていく中、高熱で倒れてい

    0
    2022年08月08日

    Posted by ブクログ

    昼の光に、夜の闇の深さが分かるものか ニーチェ

    僕たちの生きている社会は、どのみち公平ではない。生まれながらにして貧富や家庭環境やIQや美醜など様々「格差」があって、そこから抜け出すのは容易じゃない。
    だったら、生産性の有無で人を仕分けるのはもっとも公平なやり方だ。

    人間には誰一人無駄な者などい

    0
    2022年07月09日

    Posted by ブクログ

    前作『蝶の眠る場所』でデビューした水野さんの新作。本作は続篇というよりシリーズ2作目といったほうがしっくりくる。
    今回、美貴が追うのは、高齢者施設で相次ぐ不審死だ。首相官邸と衆参議長公邸には犯行声明が届き、社会部は独占取材に成功するが、殺人の実行犯ではないらしい。さらに無戸籍、育児放棄、性的虐待など

    0
    2022年06月20日

    Posted by ブクログ

    「蝶の眠る場所」の記者榊美貴の続編。
    高齢者の医療・介護問題、尊厳死、優性思想、無戸籍児、DV、性虐待含む虐待、、、社会問題てんこ盛りです。
    作者の書きたい事や伝えたい事がいっぱいある気持ちは伝わってくるのだが、、

    0
    2025年06月10日

    Posted by ブクログ

    無国籍、児童虐待、命の価値、トリアージ、AI。現代における様々な問題が盛りだくさんだった。どれも重たい話なのだけれど、さらっと書かれているので読後ずっしり来るという感じではなかった。それぞれの問題についてもう少し掘り下げてほしかったけれど、これだけ詰め込むならこれくらいがちょうどいいような気もするし

    0
    2023年01月09日

    Posted by ブクログ

    映画のプロローグを観るような幕開けから,現代の世相を織り交ぜながら,ストーリーは進む.
    一言で言って,面白かった!
    でも,このタイプの作品が世の中に溢れすぎているのも確かで,今日的な,この「階層」にスポットをあてる作品.
    とても重要なテーマだし,それだけ作品にする必要のあるテーマなのだと思う.でも…

    0
    2022年07月31日

    Posted by ブクログ

    老人の残った機能は出来るだけ使わせた方が良いが、面倒なのでついこちらがやってしまう、というのは考えさせられる。

    0
    2022年07月22日

名もなき子 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    ポプラ社
  • ページ数
    353ページ
  • 電子版発売日
    2022年05月27日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    7MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
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