ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
9pt
テレビ局に在籍し、ドキュメンタリー番組の制作を手がける美貴。ある日、高齢者施設で不審死が相次いでいるとの週刊誌の記事が目に留まる。その後、主要メディアや官邸に犯行声明が届く。書面には「何も生み出さない高齢者は『社会悪』だ」などと書かれていた。取材を進める美貴は、偶然の出来事から悟と名乗る青年とかかわるようになる。悟の生きてきた道程を知った美貴は、この国が抱える深い闇の存在に強い衝撃を受ける--。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
感動しました。ミステリーあり、高齢者社会の提言あり、親子の絆あり、盛り沢山の感動作でした。こんなにも悲惨な子供達がいるのかと考えさせる一面もありそれに反してスキバァの「人間には、誰一人無駄な者などいない」名言です。ラストの章はとても考せられました。謎です。あなたも読んで感動して下さい。涙して下さい...続きを読む。
名前は親から子供への最初の贈り物。 その瞬間は我が子の健やかな成長と明るい未来を心から祈ったはず。 だが親の身勝手や社会のシステムによって、無戸籍児となる状況に追いやられる子らがいる。 一方、高齢者施設で相次ぐ不審死。 生産性のない高齢者を解放するという建前の誤った正義。 劣悪な環境、理不尽な...続きを読む人生。 親を、社会を恨みたくなる気持ちは理解出来ても、それが殺人を肯定する理由にはならない。 物語ではダウン症児や路上生活者など様々な人の人生が描かれる。 赤子も高齢者もこの世に生を受けた者の命は等しく尊い。 命の意味を問われる読後。
テレビ局でドキュメンタリー番組の制作に携わる榊美貴は、高齢者施設で多発している不審死に疑問を感じる。 ほどなくして、主要メディアや官邸に犯行声明が届く。 何も生み出さない高齢者は、「社会悪」だ。と… 寝たきりだと、病気だと、それだけで必要のない人間になるのか… 取材を進めていく中、高熱で倒れてい...続きを読むる青年・小林悟を助ける。 彼は、無戸籍だった。 彼の生きてきた道程を知った美貴は、強い衝撃を受ける。 そして、彼の周りを調べていくうちに高齢者施設での不審死にも繋がるものを探り出す。 今現代において、高齢化する問題もあるが、生まれながらにして無戸籍で生きなければならない者たちの苦悩。 それも鋭く書いている。 孤独や悲しみ、諦念すら感じさせる。 重いテーマではあるが、淡々と流れるように読み進められたのは、榊美貴の目線を軸にしているからだろうか。 終章の誕生で母親の気持ちを知る。 辛すぎて複雑である。
昼の光に、夜の闇の深さが分かるものか ニーチェ 僕たちの生きている社会は、どのみち公平ではない。生まれながらにして貧富や家庭環境やIQや美醜など様々「格差」があって、そこから抜け出すのは容易じゃない。 だったら、生産性の有無で人を仕分けるのはもっとも公平なやり方だ。 人間には誰一人無駄な者などい...続きを読むないのだ。 生まれてこないほうがいい命など、一つもない。 すべての命は等しく尊いのだ。
前作『蝶の眠る場所』でデビューした水野さんの新作。本作は続篇というよりシリーズ2作目といったほうがしっくりくる。 今回、美貴が追うのは、高齢者施設で相次ぐ不審死だ。首相官邸と衆参議長公邸には犯行声明が届き、社会部は独占取材に成功するが、殺人の実行犯ではないらしい。さらに無戸籍、育児放棄、性的虐待など...続きを読むを絡めながら物語は進む。 早々に犯人の目星はついてしまってミステリーとしては弱いが、この国の抱えている問題が詳らかにされていく過程はさすがの一言だ。ただ、あまりに重苦しい背景に、(おもしろかった)と小さく書きたい。
「蝶の眠る場所」の記者榊美貴の続編。 高齢者の医療・介護問題、尊厳死、優性思想、無戸籍児、DV、性虐待含む虐待、、、社会問題てんこ盛りです。 作者の書きたい事や伝えたい事がいっぱいある気持ちは伝わってくるのだが、、
無国籍、児童虐待、命の価値、トリアージ、AI。現代における様々な問題が盛りだくさんだった。どれも重たい話なのだけれど、さらっと書かれているので読後ずっしり来るという感じではなかった。それぞれの問題についてもう少し掘り下げてほしかったけれど、これだけ詰め込むならこれくらいがちょうどいいような気もするし...続きを読む…なんだかモヤモヤ。 命の価値は、正直どれだけ考えても答えが出ない問題だ。生産性のない人は生きている価値がないとまでは思っていないけれど、自分自身が生産性のない立場になったら、それは生きている価値がないと感じるだろうな、とは思った。 それと、犯人の動機や母親の選択の理由がイマイチ理解できなかった。理解できないという言葉が正しいかは分からないのだけれど…なんだろう。腑に落ちない? 他のかたの感想を読んで知ったのだけれど、どうやら前作があるらしい。今回あっさり書かれていた夫の死だとか、そのあたりの主人公の闇が見えそうなので前作も読んでみたい。
映画のプロローグを観るような幕開けから,現代の世相を織り交ぜながら,ストーリーは進む. 一言で言って,面白かった! でも,このタイプの作品が世の中に溢れすぎているのも確かで,今日的な,この「階層」にスポットをあてる作品. とても重要なテーマだし,それだけ作品にする必要のあるテーマなのだと思う.でも…...続きを読む 切り口が意外と似通ってて「あーそれね」感が多少…. あと,そこが描きたいところじゃない,ということかもだけど,犯人の内情にもう少し深く踏み込んだ方が良いよね,というのも最近の「流行りの」作品群に思うところ. 読者の感性に委ねるのもいいけど,筆者の描きたかったことを伝えるのにはそこ,重要な誘導じゃない?と思う.
老人の残った機能は出来るだけ使わせた方が良いが、面倒なのでついこちらがやってしまう、というのは考えさせられる。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
名もなき子
新刊情報をお知らせします。
水野梓
フォロー機能について
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
彼女たちのいる風景
金融破綻列島
グレイの森
蝶の眠る場所
「水野梓」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲名もなき子 ページトップヘ