鶴原徹也のレビュー一覧

  • 自由の限界 世界の知性21人が問う国家と民主主義

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    いわゆる世界の知性と言われる方々が、現代社会、国際情勢、各国のリーダー、国民などをどうみているのかをまとめたもの。新聞記者による取材がベースになっているが、一人称で語っているように編集してあり、読みやすい。アメリカや中国の姿勢、中東情勢など、日本の新聞、日本の記者が書いたような切り口や評価とは異なり、さまざまな視点が得られる。興味深いのは、彼らの日本人に対する印象で、「勤勉・規律・利他」という点が共通している。これは強みなんだろうと思うが、一方で「同質・保守」といった弱点の指摘されている。「世界の姿」というものをいろいろな角度で見せてくれる一冊。

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    2021年09月20日
  • 自由の限界 世界の知性21人が問う国家と民主主義

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    わたし程度でですら、ここ数年のウクライナと最近のイスラエル対ガザ(パレスチナ戦争)などで、どうしても世界中のことや世界中の人達が気になるようになってきました。

    はじめに
    第Ⅰ部「予言者」であることは難しい
    エマニュエル・トッド
    第Ⅱ部 それでも欧州に期待する
    ジャック・アタリ
    ブレンダン・シムズ
    リチャード・バーク
    スラヴォイ・ジジェク
    マルクス・ガブリエル
    第Ⅲ部「アラブの冬」と「帝国」の再興
    ジャンピエール・フィリユ

    タハール・ベンジェルーン
    チュニジアのイスラム原理主義の狂信者は今回の実行犯だけではない。その背後に数千人が控えている。事件は偶然起きたのではなく、起こるべくして起きた。

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    2023年10月24日
  • 自由の限界 世界の知性21人が問う国家と民主主義

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    ネタバレ

    ようもまあ、これだけ当代の脳ミソを集めたもんだ。筆者はブンヤさん。元々は新聞記事として書かれた文章を書籍の体裁にまとめたものらしい。でも、筆者も言うように「歴史を踏まえて現代を読み解いて」普遍性を持つ文章ばかり。特に、トランプ当選の前後両方のタイミングでの発言がある人もいて興味深い。2015〜2020年間の二大トピックと言えばトランプ大統領就任とブレグジット、末期は勿論コロナ禍だが、日本の少子高齢化問題に関する発言多し。当事者の我々が思うよりずっと世界の注目を浴びているらしい。あと、多くの人がフクヤマの『歴史の終わり』を引き合いに出すのが印象的だった。

    本国では容赦ない論客とされて敵の多いエ

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    2021年03月08日
  • 自由の限界 世界の知性21人が問う国家と民主主義

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    世界情勢を思想家、歴史家へのインタビューから述べたもの。
    グローバル経済の後のポピュリズムの台頭、中国など非民主国家の台頭など、民主主義の行く末を語る。
    多くの知識人が共通して、日本の少子化に警鐘を鳴らしていたのが印象的。
    大変面白い内容だった。

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    2021年02月11日
  • 自由の限界 世界の知性21人が問う国家と民主主義

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    各国が内向き志向のポピュリズムになりつつあった時に、コロナ禍によってその傾向が加速された印象。ただアメリカではバイデンが勝ち、イギリスではボリスジョンソンが「社会はあった」と言ったように、2010年代まで続いたネオリベと訣別できる転換点になるのではないかと期待している。

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    2021年02月01日
  • 自由の限界 世界の知性21人が問う国家と民主主義

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    インタビュー記事の寄せ集めなので、新聞への掲載向きであっても書籍向けではないかもしれないが、決して読むに値しないものではないので冷静に判断しよう。 取材者の選り好みのためか、似た意見を持つ人が集まった印象はある。 まず日本の少子高齢化に警鐘を鳴らす声が多く、中国についても一人っ子政策や男児偏重の歪みが今後大きくのしかかってくる人口構造を指摘されることが多い。 また、フクヤマ=歴史の終わりとハッチントン=文明の衝突がやたら引き合いに出される。
    それぞれの国が思ってることや近代史や歴史の解釈についてザッピングするには悪くない内容。 

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    2023年01月24日
  • 自由の限界 世界の知性21人が問う国家と民主主義

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    エマニュエル·トッド、マハティール元マレーシア首相、ジャレド·ダイアモンド、ジョセフ·スティグリッツノーベル経済学賞受賞者、ユヴァル·ノア·ハラリ等著名な知識人への国家感、世界の危機等に対するインタビュー記録。
    21年1月発行だが、古いものでは2012年のインタビュー内容もあったり、新しい内容が全体的に少ない。激動する世界では1~2年の間で大きな変化があるので、最新動向に対しての各人の意見と言うより、インタビュー当時の世界の危機は何と考え、どうすべきかと言ういわば普遍的な考えを述べていると理解した方が良い。
    いずれにしても、世界の知性の考えを知ると言う意味では、興味深く読めた。

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    2021年08月03日
  • 自由の限界 世界の知性21人が問う国家と民主主義

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    1冊に世界情勢のエッセンスが詰まった本。

    ヨーロッパ政治、トランプ政権の罪、中東の紛争事情、東南アジア政治の背景と考察が勉強になる。

    21人の専門家が色んな観点で問題をどう解決したらいいかヒントを示している。

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    2021年03月04日
  • 自由の限界 世界の知性21人が問う国家と民主主義

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    民主主義への限界が自由の限界と書かれている。
    21人のホットな人々が欧米、中国、他のアジアの国を語っている。日本はアメリカなのかアジアなのか今一度考えさせるときになった。

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    2021年03月03日