垣渕洋一のレビュー一覧
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長年の飲酒問題になんとか終止符を打ちたく2年前から減酒療法を始めて、いよいよ今年から、まずは一年間禁酒することを決意。その為の精神的支えになるかもと思いこの本を手に取る。
本当に素晴らしい内容。今抱えている問題や心境をかなり正確に表してくれて、納得できることや気持ちが救われる言葉が散りばめられている。時折り涙が出そうになる。
終盤ではアルコール含め様々な依存症に対する世間の認識の変換や周りの人が患者にどのように接するのが良いかなど、社会がより良い形で認知・支援するための方法などにも言及しており、今後の自分への指針にもなった。
辛くなったときに読み返したい。 -
Posted by ブクログ
これはまさに今、読まなくてはいけない本だと思った。というのも、今年の健康診断の数字が最悪だったからだ。生活にも支障が出かねない中で、お酒どうしよ?飲むのやめようかな?と思った時にこのタイトルを見て、これしかないと思って手に取った。
著者は長くアルコールと人に向き合ってきた、専門のお医者さん。この本では、これまでの単純な精神論や抗酒薬の紹介だけに留まらず、アルコールに依存する人の性格や生活、その背景にまで踏み込んだ詳細な分析と、具体的な提案がなされている、
もっとも衝撃的を受けたのは、お酒は薬物である、という認識である。法律で禁止されている薬物よりもたちが悪いこと、お酒に寛容な日本社会がそれ -
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健診の結果も悪く、通風もでていることから、お酒を減らしたいが、毎日の晩酌をやめれないため手にとった。
よく酒は百薬の長というが、それは昔の中国の皇帝が酒税を取るために作った言葉であって、肉体的にはメリットはゼロだと主張してむしろ多くの病気は「酒」から影響している。
そんなお酒をに対する考え方を根本から見直し、お酒との付き合い方、メリット・デメリットを考えた上で禁酒(依存度が深い人はこれ一択)しようだけではなく減酒しよう、それにはまずは酒を知り、自分を知り、仕組み化することが重要だと主張している。
個人的に印象的だったのは以下3つ
①酒は嗜好品ではなく「薬物」なので麻薬と変わらない。(も -
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酒害を減らして幸せになる!
酒をほぼ毎晩飲み続けて25年。禁煙をして10年。
酒は完全に辞めたいわけではないが、コントロールしながらの飲酒を望みながら、多くの時間を飲酒により無駄にしてきたと思う。
お酒には飲んだときの「うまい!」の爽快感と、現実逃避という人間の弱さを助長する働きがあると思っている。
本書が秀逸と感じたのは類似本と異なり、断酒や禁酒を絶対とするものではなく、「「ハームリダクション(酒害軽減)」を禁酒と減酒の組み合わせで実現する」という記載がされていたことだ。つまり、「飲むかやめるか」「ゼロイチ」「白か黒か」ではなく、無理のない目的と目標を設定も有効である旨にも言及している。 -
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ネタバレお酒の失敗を経験し、本気で酒を辞めようと思い、この本に辿り着きました。
私はアルコール依存症ではなかったと思っておりました。
しかし、精神的なストレスがかかってしまう際に酒を渇望してしまう時点で、予備軍であると認識しました。
また、喫煙のデメリットはよく認識していましたが、アルコールに対するデメリット(知識)は皆無でした。
今は、禁酒と禁煙を他人と誓っています。同時に辞めることで1ヶ月続けられています。
この本にもありましたが、自分のためだけではなく宣言することで覚悟も生まれます。
酒を飲みたくなることは今でも正直ありますが、その度に何故酒を辞めることになったのか、約束を思い出して続けられて -
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アルコールが薬物と同様という考えは私には全くなかった。
酒を飲めば楽しさが倍増するのは事実。なので、多くの人が飲み会を楽しむ。
逆に、事故が起こりやすいのも事実。その証拠として、飲酒運転は禁止されている。禁止されているのは運転だけ。外に出ることは禁止されていない。でも実際は飲酒による痴漢、喧嘩、歩いていても事故は起こる。さらに、家庭内においても、家族への暴言、暴力、怠慢。一人でいても、落ち込み、自暴自棄。デメリットもたくさんある。
これだけ日常生活に影響を及ぼすのだから、まさに薬物そのものであると納得。
私は何故お酒を飲むのか、と考えた時に別に嫌なことを忘れたい、とかそういうことではない。単に -