垣渕洋一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
もともと仕事で飲む機会も多く、最近『何となく』飲んでしまう事も増えたので読んでみたら、勉強になるだけでなく、実生活の役にたつ本であった。
先日学生時代の飲み仲間と30年ぶりくらいに集まったら参加者の半分が酒もタバコもやめていたこともあり手に取る。
著者は禁酒をすすめてはいるが、減酒もアドバイスしている。アルコール依存症の専門医による著作だが平易で実践的に書かれている。
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酒は百薬の長、という言葉は過去の某政府の酒税徴収関連キャッチコピー。
アルコールは微量でも身体的には害であり健康効果は全くない。あるのは精神的な効用のみ。
アルコールは嗜好品ではなく薬物である。
ドーパミンやセロトニン分泌が多幸感をもたらす。
アルコールの依存性はモルヒネやアンフェタミン(覚醒剤)と同等以上。
依存症は、頑固、完璧主義、優等生に多く、社会的に経済的にも成功している人にも多い。
出勤時間通りに働き、一見普通に社会生活を送っているように見えるビジネスパーソンにも依存症の方は大勢いる。
飲み過ぎを注意されて強い反発を感じるなら、お酒に依存しやすいタイプ。
お酒をやめたら大切な何かを失ったような気がする?人生の楽しみが半減しそうで味気ない?ストレスから『飲まなきゃやっとれん』の言葉が浮かぶ?日中から夜の飲みのことを考えてしまう?これらは、依存が強くなっている証拠。
飲酒問題は加齢と共に深刻化しやすい。1人飲みが最も危険。
アル中はアルコール依存症の旧名称で(慢性アルコール中毒症)両者の間に程度の差はない。
酔った勢い云々や千鳥足は、アルコールによる脳の機能不全の結果。
日本人はアルコールで社会生活に支障が出るほど健康を害してから医者にかかる人が多い。
依存症予備軍から依存症に落ちると、酒量をコントロールしながら楽しむ生活には二度と戻れない(禁酒による健康回復しかない)。
減酒のアルコール目安は1日平均2-4杯。
これで飲み足りないなら休肝日を増やそう。
飲む際に水やソフトドリンクをはさむとほろ酔い時間が伸長し、脱水対策・酒量抑制になって良い。
日本のミレニアル世代以降の若者は、半数以上が酒を飲まない。
酒を飲まないと睡眠の質がよくなる。
飲み以外の予定をたて、時間とお金を飲み以外に使おう。
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東京アルコール医療総合センターって成増厚生病院の附属だったのね・ -
Posted by ブクログ
長年の飲酒問題になんとか終止符を打ちたく2年前から減酒療法を始めて、いよいよ今年から、まずは一年間禁酒することを決意。その為の精神的支えになるかもと思いこの本を手に取る。
本当に素晴らしい内容。今抱えている問題や心境をかなり正確に表してくれて、納得できることや気持ちが救われる言葉が散りばめられている。時折り涙が出そうになる。
終盤ではアルコール含め様々な依存症に対する世間の認識の変換や周りの人が患者にどのように接するのが良いかなど、社会がより良い形で認知・支援するための方法などにも言及しており、今後の自分への指針にもなった。
辛くなったときに読み返したい。 -
Posted by ブクログ
これはまさに今、読まなくてはいけない本だと思った。というのも、今年の健康診断の数字が最悪だったからだ。生活にも支障が出かねない中で、お酒どうしよ?飲むのやめようかな?と思った時にこのタイトルを見て、これしかないと思って手に取った。
著者は長くアルコールと人に向き合ってきた、専門のお医者さん。この本では、これまでの単純な精神論や抗酒薬の紹介だけに留まらず、アルコールに依存する人の性格や生活、その背景にまで踏み込んだ詳細な分析と、具体的な提案がなされている、
もっとも衝撃的を受けたのは、お酒は薬物である、という認識である。法律で禁止されている薬物よりもたちが悪いこと、お酒に寛容な日本社会がそれを見逃していること。その認識を持ち、お酒を呑むメリット・デメリットを客観視するよう説いている。そして、価値観の変換をし腹落ちをしないと前には進まないと説く。
今まで読んだ断酒本の中では、最も腹落ちした書籍である。完璧主義と言われる人ほどアルコールにはまりやすい、呑みたくなる引き金を知る、ドクターストップ、アルコール依存症は精神科の領域、などあちこちに飲んべえには耳の痛くなる言葉が散りばめられているが、そこを認識しないとまえには進めないのである。もう少し生きていたい人のための、良書である。 -
Posted by ブクログ
健診の結果も悪く、通風もでていることから、お酒を減らしたいが、毎日の晩酌をやめれないため手にとった。
よく酒は百薬の長というが、それは昔の中国の皇帝が酒税を取るために作った言葉であって、肉体的にはメリットはゼロだと主張してむしろ多くの病気は「酒」から影響している。
そんなお酒をに対する考え方を根本から見直し、お酒との付き合い方、メリット・デメリットを考えた上で禁酒(依存度が深い人はこれ一択)しようだけではなく減酒しよう、それにはまずは酒を知り、自分を知り、仕組み化することが重要だと主張している。
個人的に印象的だったのは以下3つ
①酒は嗜好品ではなく「薬物」なので麻薬と変わらない。(ものによってはそれより悪い)
②「依存症」はその人の性格や意思の問題ではなく病気。そして体の問題ではなく考え方・認知・など頭や精神のほうの問題。
③禁酒・減酒を成功させるポイントは「仕組み化」すること。本の帯にも「禁酒は意思が1割。、仕組み化9割」と記載
そして最後に依存にはレベルがあっていわゆる「依存症」は他人事ではなく自分もなり得る上に、片足突っ込んでいる事実を知ったこと。
自分も習慣化されなくなってきたなと感じたら、またかかりつけ医に怒られに行く感覚でこの本を読み返したい。
なんとなくお酒を飲んでいる人、毎日飲んでいる人、少しお酒が増えてきた、昼からお酒のことを考えてしまうなんて人に読んでもらいたい一冊。 -
Posted by ブクログ
酒害を減らして幸せになる!
酒をほぼ毎晩飲み続けて25年。禁煙をして10年。
酒は完全に辞めたいわけではないが、コントロールしながらの飲酒を望みながら、多くの時間を飲酒により無駄にしてきたと思う。
お酒には飲んだときの「うまい!」の爽快感と、現実逃避という人間の弱さを助長する働きがあると思っている。
本書が秀逸と感じたのは類似本と異なり、断酒や禁酒を絶対とするものではなく、「「ハームリダクション(酒害軽減)」を禁酒と減酒の組み合わせで実現する」という記載がされていたことだ。つまり、「飲むかやめるか」「ゼロイチ」「白か黒か」ではなく、無理のない目的と目標を設定も有効である旨にも言及している。多くの飲酒者は、喫煙者もだが、「やめたい」と心の中では思っている。だが、病気なのでなかなかやめられない。その原因が身体的なものだけでなく、脳にまで及んでしまっていれば禁酒が難しいことは想像がつく。このような記載(ハームリダクション)があれば、読者はそもそも飲酒を控えたいと思っているので、酒のデメリットを素直に学び、現状を改善したいと具体的に考えるのではないだろうか。
自分なりに本書で学んだ酒のメリット、デメリットとハームリダクション(酒害軽減)に向けた対応方法を列挙する。
まず、アルコール依存症になりやすい者は、「頑固」「完璧主義」「いい子」「優等生」「のめりこみやすい人」等の要は真面目な社会への過剰適用者にみられる。
前提として、酒は合法薬物であり、その毒性は違法性がある薬物をしのぐということを認識する必要がある。(ラット実験で実証済み。タバコで離婚はないが、酒ではしばしばある。←たちの悪さの裏付け。酒もたばこのように社会的な地位を失う日が来ると感じる)
酒のメリットは、短期的にはストレスが緩和したと感じ、現実逃避ができることである。ただし、良いが覚めれば元通りで、現実は少しも変わることはなく、酒の分解により疲労がたまる。個人的には、酒の好きな友と何も考えずにおいしい料理と酒を楽しむことは、喜びを倍増させると感じている。
次にデメリットを列挙する。
身体的には、下痢や肩こりがある(肩こりは酒を控えて知ったことだ)。眠りの質が悪化する。
時間的には、飲酒者なら言わずもがなだ。飲むことを考える時間、酔って苦しんだ時間、酔いからさめたあとの回復まで費やす時間など、その時間を他の好きなことに充てた方がいかに有益か。
次にお金だ。私の場合、酒だけではなく、つまみや家族に対する罪悪感からたくさんの菓子を買って無駄遣いをしている。酔っ払いがお寿司をお土産に買ってくる精神構造だ。私の場合、おしゃれを我慢して、酒にお金を使ってきたと思う。酒をやめて、身なりへの意識をもう少し高めたい。(金は貯まらない)
精神的には、今日は酒を飲まないと決めても飲んでしまう「言行不一致」な自分を責める苦痛を伴う。やるべきことを酒のせいにして現実から目を背けることもしばしばある。そんな精神状態で素敵な毎日を過ごすことができるはずがない。また、頭もよくなることはないだろう。
メリットと特にデメリットを書き連ねたが、酒をやめればすべてが解決するのかということが論点になると思う。他の書籍に依るところであるが、酒をやめたからと言ってバラ色の人生があるわけではない。ただ、酒のせいにして自分を無駄に責めることなく、酒で家族に迷惑をかけることなく、うれしいことはうれしく、悲しいことや辛いことを、詰まるところ、人生を真正面から受け止めることができるということだ。
私は「幸せ」になりたい。そのために「いい仕事」をしたい。そのためには、「頭をクリア」にしたい。そのためには「勉強」や「読書」をする必要がある。そのためには「心」や「体」が元気である必要がある。そのためには「ランニング」をしたい。「音楽」を聴きたい。「読書」をしたい。妻と「カフェ」に行き気分転換したい。たまに「旅行」もしたい。つまり、時間を有効に使う必要があるということだ。酒は時間的、精神的、身体的なデメリットが多すぎる。特に時間の浪費は膨大だ。横着な人間をさらに怠け者にすることを助長する。でも、仲間との語らいや家族との楽しい食事会に酒をやめてしまうのは勿体ない気持ちがある。また、酒を介して繋がりができ、仕事が上向くこともあると感じている。
だからこそ、本書で学んだ「ハーム・リダクション(酒害軽減)」を禁酒と減酒で目指したい。つまり、機会飲酒である。誰かのための目標ではなく、自分のための目標だ。家事ももっと手伝って、家族関係もよくしたいのだ。
最後に減酒のための具体策を述べる。
・酒は毒物であることを認識する。
・ストレスをためず、心身をリラックスさせる。
・「飲みたい」という欲求は、病的で強烈な飲酒欲求は30分~1時間である。
・半年くらいで食べたい気持ちも収まる。
・飲みたいときこそ「飲むデメリット」を思い出す。
・運動でいい気分を。
・「不健康な思考(酔いの思考)」から「健康な思考」に変える。自己一致の状態にする。
・人生に向き合う。幸せになる。いい仕事をする。 -
Posted by ブクログ
ネタバレお酒の失敗を経験し、本気で酒を辞めようと思い、この本に辿り着きました。
私はアルコール依存症ではなかったと思っておりました。
しかし、精神的なストレスがかかってしまう際に酒を渇望してしまう時点で、予備軍であると認識しました。
また、喫煙のデメリットはよく認識していましたが、アルコールに対するデメリット(知識)は皆無でした。
今は、禁酒と禁煙を他人と誓っています。同時に辞めることで1ヶ月続けられています。
この本にもありましたが、自分のためだけではなく宣言することで覚悟も生まれます。
酒を飲みたくなることは今でも正直ありますが、その度に何故酒を辞めることになったのか、約束を思い出して続けられています。
この本を読んで、
この渇望の代替品を探すこと、
環境を整えること、
飲みたくなる引き金を知ること、
1人ではなく、誰かと共有することの大切さを知りました。ありがとうございました。 -
Posted by ブクログ
アルコールが薬物と同様という考えは私には全くなかった。
酒を飲めば楽しさが倍増するのは事実。なので、多くの人が飲み会を楽しむ。
逆に、事故が起こりやすいのも事実。その証拠として、飲酒運転は禁止されている。禁止されているのは運転だけ。外に出ることは禁止されていない。でも実際は飲酒による痴漢、喧嘩、歩いていても事故は起こる。さらに、家庭内においても、家族への暴言、暴力、怠慢。一人でいても、落ち込み、自暴自棄。デメリットもたくさんある。
これだけ日常生活に影響を及ぼすのだから、まさに薬物そのものであると納得。
私は何故お酒を飲むのか、と考えた時に別に嫌なことを忘れたい、とかそういうことではない。単においしくて楽しいから。確かにお酒を飲んでいる時間は至福である。この本を読んで、それはドーパミンやセロトニンという幸せホルモンが分泌されてるからなんだなとわかった。
お酒を飲まない一日…
考えられない。
これはもう既にアルコール依存症、またはその一歩手前なんだな。
飲まなければ、夜読書もできる。フワフワ感覚でテレビを見ることはできるけど、読書してもなかなか頭に入らない。
酒が入ってフワフワの時間vsシラフで好きなことに費やせる時間。
私に必要なのはどちらか?
成り行き任せなら前者。最後に後悔しないのは後者。
それを肝にお酒と付き合いたい。