大塚紳一郎のレビュー一覧

  • ユング派精神分析の四本の柱

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    素晴らしいユングの入門書が登場した。
    ユングの洞察の本質とその深みを、ここまで平易な言葉で表現することに成功している著者は、ユングの神髄を自分自身が体感し、そして臨床実践の中でそれを自ら生き抜いてきたのであろうと推測させる。
    臨床家のみならず、心理学に関心を持つ万人に安心して薦められる一冊。

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    2025年10月14日
  • 医師が死を語るとき――脳外科医マーシュの自省

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    脳外科医の自省。医療行為を通じての他者の死を見つめながら、徐々に自らの死を意識していく。マーシュ医師は国民保健サービスによって様変わりした医療現場に辟易し、勤めていた病院を去り、ネパールへ。

    医療の現場、臨床、その医師の思考をなぞり、死の重力を共にずしりと感じながらの読書。全体が秋の曇り空のような、人生の晩年の雰囲気を漂わせる。医療行為による経験や感受性も晩節の思索も本書を通じてしか追体験できぬ物語だ。

    私は「人間の生命には限りがあるからこそ美しい」という、映画やドラマで繰り返される定説を信じない。それは、永遠を諦めた先に生まれる慰めにすぎず、欺瞞だ。人生に終わりがあるという事実は、本来、

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    2025年10月22日
  • 医師が死を語るとき――脳外科医マーシュの自省

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    医者は大抵、心のなかに患者の墓標をいくつか立てているものだ
    この本は、年老いた一人の医者がその一つひとつの墓標を振り返るような自叙伝で、最後に述べられている『良き死』は、いずれ死ぬ僕らにとって道標のようだった

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    2024年12月07日
  • BTS、ユング、こころの地図 『MAP OF THE SOUL:7』の心理学

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    MAP OF THE SOUL: 7 / BTSのアルバムを開設しながらユングのこころの地図の心理哲学を紐解いていく。
    BTSのファンダムARMYへむけたユング入門書。

    所々難しい言い回しや専門用語はありますが、ユングの考え方とBTSの伝えたいことを知ることができて興味深く読みました。

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    2023年07月20日
  • BTS、ユング、こころの地図 『MAP OF THE SOUL:7』の心理学

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    #mapofthesoul7 が象徴に満ちていることはいろんなところで教えてもらっていたけれど、ユング派分析家の腑分けによって、さらに詩やMVが興味深くなる。そして彼らが「変容の試練を予期している」というところは、6月のFESTAを思うと預言のようだし、7人が「ある種の集合的自我となっている」というのもarmyなら深く頷くところだろうな。

    ユング心理学、若いころは「ペルソナ」と「エゴ」が心に引っかかったけれど、いまは「シャドウ」、それも、他者へ投影された影のことを、うむむ…と考えてしまった。

    BTSをとっかかりに、ユング心理学の入門編を学べるっていうのは、面白いと思う。何かを好きになると、

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    2022年11月09日
  • BTS、ユング、こころの地図 『MAP OF THE SOUL:7』の心理学

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    こころの地図の紹介ページは、まさにonのmvそのもので鳥肌が立った
    本を読んだ後にmvをまた見ると、感慨深くて、繰り返し見たくなった
    ナムさんが MAP OF THE SOULをここまで深く深く咀嚼して、表現してくれたんじゃないかと、考えたりした。
    armyとしても、大学で心理学を専攻した者としても、とても大切な一冊に出会えた。
    数多くの心理学の他の本を紹介していた点も良かった。
    久しぶりにまた、少し難しいけど、心理学の本を読み始めたいと思った。

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    2022年08月19日
  • 医師が死を語るとき――脳外科医マーシュの自省

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     両親を看取り、また自分自身、これまで生きてきた人生より、これから生きられるであろう人生が短いことが確実になったころから、医学・医療関係の本を少しずつ読むようになった。

     本書の著者は、イギリスの著名な脳神経外科医だそうだ。手術室の息詰まるような描写、患者やその家族との苦しいやり取り、専門医としてのプライドの一方、判断ミスその他の過ちから患者を死に至らしめ、あるいは重大な後遺症を与えてしまった悔恨も率直に述べつつ、自らの半生を振り返っていく。
     また、どんどん官僚主義的になっていくイギリスの医療改革に対する著者の失望が率直に語られるほか、関係のあった医師への支援として訪れたネパールやウクライ

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    2021年11月08日
  • 医師が死を語るとき――脳外科医マーシュの自省

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    イギリスで大英帝国勲章をもらうような著名なお医者様が「死」について語っているもの。死は不可避、これは分かっている。ただ、人生最後の数日〜数週間を、少ない人数の人々が、病院で、チューブに繋がり、尊厳も本人の意思もなく「生かされている」。その結果、本人も家族も苦しい時間を過ごし、やがて死にいたる。死が不可避である以上、延命措置で得られるメリットと、そのせいで避けられない苦痛などのデメリットを測り、メリットが大きければ延命すべきだが、そうでなければ意味がないのではないか。このような考え方は、著者の担当が脳神経外科であり、手術によって命は長らえても失明や障害が残ることが多いということも一因だろうから、

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    2021年05月12日
  • BTS、ユング、こころの地図 『MAP OF THE SOUL:7』の心理学

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    BTSはユング心理学の影響を受けて楽曲を製作しているそうで、それを題材にユング心理学研究者が読み解き、さらにこころの地図についても解説している。リスペクトするということは口にすることは簡単だが実践するのは難しい。何度も見ること、繰り返し見れば欠点が見えてくる、それでも判断を加えることなく見続けること、これがリスペクトするということ。『自分が何者なのかを決めるのは世界じゃない、自分の道は自分で照らす』本当の意味で自分を愛するためには自分の「すべて」を愛さなければならない。自分の嫌なところを憎むと、他人の中にそれを見つけたときに許せなくなる、とありなるほどと思った。大嫌いな人の中にある嫌な性質が自

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    2022年11月27日
  • Oracle Cloud Infrastructure エンタープライズ構築実践ガイド

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    お勉強の本


    実際に環境に触るところは、サッと読んだだけ。
    前半はいちおうキチンと読んでみた。

    2016年にクラウド基盤のことを学んだっきりだったので、最近の動向学ぶ意味で読んでみました。

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    2021年12月16日