村山竜大のレビュー一覧
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鮮やか!
読み進むうち、凝った作りになってるな〜と感嘆する。手が止まらなかった。
何重にも「なぜ?」の箱があって、次から次に謎が出てくる。解ける時はそうだったのか!の連続だ。
絶望的に話が通じない人、伝わらない人、理解できない人をしっかり描いていて、この苦いものを噛み締めた感じ、辻村深月節といえるのでは。
毒親という言葉を使わずに、あらゆるどうしようもない親や大人の姿を見せてくれ、この切り込み方は辻村さんの真骨頂だよなぁと思う。
問題のある子どもなんていないんだよ。
問題があるのはすべて大人。子どもを生きづらくさせてる元凶は大人。
責任も取れないバカな大人は昔からいたけれど増えこそすれ減 -
Posted by ブクログ
ネタバレ〈登場人物〉
こころ、アキ、リオン、ウレシノ、マサムネ、フウカ、スバル、おおかみさま、など
〈アニメと、くらべて〉
アニメとくらべて、ちがうところが、いくつかありました。あたりまえだけど、アニメより、本のほうが、くわしくかいてありました。
〈上巻の感想〉
こころちゃんが、真田さんや真田さんの友達に、いじめられているとこが、かわいそうだと思いました。アニメでもなったのですけど、女子だけでお茶するとき、アキが、ストロベリーティーをもってきていて、心の教室の先生、「きたじま先生」も、こころちゃんに、ストロベリーティーをあげていたから、関係あるのかな?と思って、下巻をみると、すごくかんけいがありました -
Posted by ブクログ
映画を見る前に読みたいと思って本屋で買ってもらった本です。
最初はデカい本だなぁと思って中身を見たら児童書でミスったと思いました。(その時にはもう高校生ぐらいでふりがななしで難しい漢字も読めていた)
だけど買ってもらった手前読んで見ると面白く次々に謎という名の謎が出てきたと思えば子供達の話しの辻褄が合わないことが多く???と疑問が謎に包まれるようになったけど最後らへんで成程!と理解が出来るほどの面白い展開へとなりました。
これは、10代や20代には共感ができる小説で特に高校生あたりは特に共感ができることが多く自分のことのように感じました。 -
Posted by ブクログ
物語の設定が面白かった。
後半は勢いある展開で引き込まれた。
思っていることの半分も大人に伝えることができず、もやもやした時期もあったけど
大人になってすっかり忘れてた。
記憶は時間と共に薄れたり忘れたりしながら、でも奥の方に残っているものが、未来に少し影響したり、ビビッときたりするのかなー
え?もしかして自分もお城に行ってたのかなぁ。
なんて考えたら、それはそれで不思議な楽しい妄想が広がるー笑笑
あ、感想に戻ります。
喜多島先生が、喜多島先生になれたのは納得。
そう思うと、どんな事も未来に繋がる意味のあることと捉えられる。
苦しみの渦中には難しいけど、仲間や居場所があれば信じるチカラ -
Posted by ブクログ
引き込まれるように上下巻を一気に読破。
登場人物が中学生という設定ながら、心の傷を負った7人。キャラクター設定もそれぞれであるながら、主人公以外の生立ちがなかなかみえてこない。
そこがまた引き込まれる。
異世界だからこそ心を通わせ、心が解きほぐされていく。成長していく登場人物たちの心理変化も興味深かった。
何かに立ち向かう時、心の傷から一歩踏み出す時、もしかしたら、こんな空間があって、繋がりそうで繋がれない誰かから勇気をもらっている…そんな風に現実世界を考えるのも面白い。
記憶がなくなってしまうのは寂しいけれど、だからこそ甘えずに自分と向き合ったと後から言えるのかもしれない。
リオンのお