柳剛洋のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
DXの一歩先を行く未来へ
社内業務を対象にデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組む企業は多いものの、どこも期待したほどの成果を出せていない。原因は、企業の制度・ルールにメスを入れられず、組織のしがらみを断ち切れなかったために、単なる業務システムの改善で終わってしまっているからだ。この強固な壁を乗り越えるには、大胆な発想の転換が必要となる。
業務について考えてみよう。従来は、「人(社員)」に業務知識、業務システムの使い方、制度・ルール、組織の論理などを教え込み、業務を回すのが当たり前のやり方である。「業務は人を中心に回す」という発想だ。
この考え方を「Human-Oriented」とするなら、対極にあるのが「Digital-Oriented」である。人に教え込んでいた要素をすべて「デジタル側」に埋め込み、業務を自動で回そう、と発想転換するのだ。つまり、「業務はデジタルを中心に回す」ということ。この発想こそ、日本企業のDXのカギになる。
Digital-Orientedの思想はデジタル領域にとどまらず、企業の制度・ルールや業務システムのあり方、組織の構造にまで大きな影響を及ぼす。デジタル化とセットで業務改革・組織改革を進めれば、企業はDXの一歩先を行く未来へと前進できる。
目次:
第1章 停滞する日本企業のDX、求められる発想の転換
第2章 近未来モデル「Digital-Oriented」の世界
第3章 Digital-Orientedによって変わる業務、組織、システム
第4章 デジタルリーダーサミット ~先端デジタル企業9社が論じるDXの近未来~
第5章 経営者が語るデジタル化の未来とDigital-Oriented革命
第6章 Digital-Orientedの時代、人はどう生きるべきか -
Posted by ブクログ
過剰サービスや「お客様のため」という思い込みが、かえって変化を遅らせることがあるという視点。良かれと思って続けていることが、本当に価値につながっているのかを問い直す姿勢は大事だと思う。
また、DXは安易にベンダー任せにするものではなく、自社が主体となって進めるべきものだと改めて感じた。企画や構想は自社で持ち、専門的な技術が必要な部分だけ外部の力を借りる。その線引きができないと、結局は依存体質になってしまう。
社員のITスキルを底上げし、自発的に改善が生まれる仕組みづくりの重要性にも共感した。さらに、さまざまな業務を知ることがイノベーションにつながるという点で、ジョブローテーションの考え方も納得感があった。
DXのゴールは単なるデジタル化ではなく、職員一人ひとりが変化し続けるマインドと力を持つこと。そのためには、まず社内業務の効率化から始めるのが現実的で、RPAの活用もその大きな一歩になる。自分の会社でもRPAはまだ始まったばかりだが、これを機にもっと活用を広げていきたいと思った。