竹端寛のレビュー一覧

  • ケアしケアされ、生きていく

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    前半は他の竹端さんの本でも書いてあるような内容だったが、後半よかったなー。
    迷惑かけてはいけない憲法。めっちゃ現場にいます。先生たち真面目すぎん?と思う場面めちゃくちゃあります。誰のためにというか、文句言われないためにやってる仕事多い。
    迷惑かけていいから。とよく思う。謝らなくていいですよ。とよく思う。
    そのために夜8時以降も残って仕事して、身体壊して、疲れて、自分の元気や余裕が子どもたちの元気と余裕につながることを共有したい。
    時間がないじゃなくて、箇条書きとかの短い記録でいい。言葉でいい。楽していい。

    子どもたちと「今、ここの満足」を共有できる関係でいたい。
    昨日の比較で何かができるよう

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    2025年11月09日
  • 能力主義をケアでほぐす

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    著者が能力主義とケアに関連した本を読んだ感想が書かれていた。
    ケアを仕事にしていることもあり、「能力主義」と「ケア」は常に頭にあるキーワードで、見かけてから気になっていた本。

    最も印象に残ったのは精神科医の話。投薬治療をしても治らない患者さんに対して、治し方が分からない、だから治療を続けるしかなかったという告白。
    しかし専門職を交えてチームを組み、チームで治療にあたることで治療の道が開けていったと書かれていた。

    様々なケアについて書かれていたので、もう一度頭を整理しながら読んでみたい。
    著者が読んだ本も読んでみたいと思った。

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    2025年11月06日
  • 福祉は誰のため?

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    著者の「ケアしケアされ生きていく」「能力主義をケアでほぐす」と読んできたが、本書はそれをさらにバージョンアップした書であった。署名の福祉という文字に惑わされるが、最終章にその意味が分かるが、つまりは誰もが生きやすい社会、それはトロントに通じる、ともにケアする社会ということだが。コロナによりケアについて関心が高まったが、コロナ後は予想通り何もなかったように社会は動いているが、激動の社会は何も変わってないわけではなく、だれもがこのままではいけないとうごめいている社会と思う。そうした今後の社会を見据えるうえでの羅針盤ともなる書と思う。ケアの定義で小林氏の「ままならぬものに巻き込まれること」ということ

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    2025年10月03日
  • ケアしケアされ、生きていく

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     子育てや介護は、する側がされる側に一方的にケアするものとして論じられやすい。でも実は、自身もまた、子どもや老いた親にケアされている側でもあるのだ。自らに子や老親が与えてくれているものに気がつくとき、ケアが双方向性を持つ行為であることがみえてくる。それを感じないまま一方的に自分が相手を支援していると思い込みつつケアをしていると、支援ではなく支配となっていく。労働を何よりも尊び生産性を至上のものとする昭和的価値観は、たしかに昭和においては焼け跡からの復興のために有効だった。ただし女性や障害者や性的マイノリティーなど多くの人々に犠牲を強い、社会から追いやるという結果も伴った。日本はとっくに衰退して

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    2025年08月24日
  • 能力主義をケアでほぐす

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    能力主義、生産性向上主義を追い求めた筆者が子育てというアンコントロール下で気付く不自由な社会。

    常々モヤモヤしていたことがある。
    日本はなぜ幸福度がこんなにも低いのか。
    自分自身のことを考えても、
    不幸ではない。
    しかし、幸福だと断言することもできない。

    それが何なのか。
    自由とは何か。
    知らず知らずのうちに、私たちは、不自由な人間を量産している。
    そりゃ、幸福度低いわ!

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    2025年07月10日
  • ケアしケアされ、生きていく

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    優しくされるとうれしいし、相手を助けた側も役に立ってよかったと心があたたかくなる。ケアする側も、ケアされる側も互いに思い合う関係性っていいなと思う。迷惑をかけるな憲法の呪縛から解き放たれ、自分自身の夢を生きよう!

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    2025年05月17日
  • 能力主義をケアでほぐす

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    著者は精神障害は福祉の研究者でありながら成果主義のもと、学歴偏重、家父長制に基づいた能力主義から脱却できなかった状況を子供が生まれたことを契機にケアの世界に目覚めた様子を、書評という形で綴られた書である。著者の考えることと共通するのか私も同じ所を読み、同じ感想を持っていたので、著者の考えに共感した。先に読んだ勅使河原氏と同じように現在の能力主義に疑問を持っている著者であるが、本書は勅使河原氏より社会福祉寄りの考えが中心となった書であった。なお著者と勅使河原氏は対談もされているようであった。

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    2025年03月13日
  • ケアしケアされ、生きていく

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    「迷惑をかけるな憲法」
    すごいキーワードだ。
    正直「ケアしケアされ・・・」というタイトルから、
    高校生に福祉の大切さを教える本かな?
    と、期待薄で読み始めた。

    ところが、、、
    迷惑をかけるな憲法ときた。
    現在の日本に蔓延する自己責任論のおおもと。
    というか、私自身もこれに縛られて生きてきたように思う。
    子供にも、「他人に迷惑をかけるな」をベースにしつけてきたような。

    しかし今なら思う。
    他人に迷惑をかけない、依存しない、なんてありえないのだ。
    得手不得手は誰にでもあり、得意なことを得意な人にやってもらうのが
    一番いいのだ。
    そこに依存があっていいのだ。金銭が発生しようがしまいが。

    著者は

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    2024年03月18日
  • ケアしケアされ、生きていく

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    子育てというケアを見直すきっかけになる良書。
    ケア関係は決して一方的でなく、互いが互いを必要とする相互依存的な関係であると。
    たしかに子どもを育てていて、「あ、自分を見つめ直すきっかけになってるな」と思うこともあるけど、それをうまく言語化してくれている。

    子ども達には「もっと自由に生きてほしい、自分の考えを大切にしてほしい」と思っているのに、リミッターをかけていたのは親である自分じゃないのか。
    「ちゃんとしなくちゃ」と、"迷惑をかけるな憲法"に侵された子ども達なんて見たくない。

    まずは話を聞くことからはじめてみよう。

    【Action plan】
    お風呂と寝る前に布団に

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    2024年02月19日
  • ケアしケアされ、生きていく

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    「迷惑をかけるな」という自己犠牲的な制約や、「頑張れば報われる」という単純化された神話は、他者の他者性や己の唯一無二性を見えなくし、抑圧的で息苦しい社会を作り上げてしまう。

    他者と己の双方を見つめ、その違いを知る努力をしながら、時にケアし、時にケアされながら、進むべき道をともに考えていくこと。

    そのプロセスの重要性を、著者と学生との関わりや、著者の子育ての体験などをもとに、熱く、丁寧に説いています。

    効率性や生産性を何より重視する現代の「ビジネス的マインド」にどっぷり浸かってしまった人にこそ読んで欲しい1冊。

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    2023年12月16日
  • ケアしケアされ、生きていく

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    ケアということが自分を含むとは思わず読み始めた。
    当たり前のことをを整理して必要にまとめてあることの有り難さを感じた。
    なかなか自分を愛することができないし、何かに追われる毎日であるが、ふと自分とその周囲に手を差し伸べられるそんな気持ちを持ちたい。

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    2023年11月27日
  • 能力主義をケアでほぐす

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     勅使川原さんは、コンサル会社で能力開発業務に従事した後、今は独立して組織開発の仕事に従事し、2人の子どもを育てている。ただ、2020年に授乳中の違和感から乳がんが発覚し、あちこちに転移している。そんな闘病中の彼女は、子どもたちにメッセージを残したいと、あえて「自分が死んだ後」の2037年に、成人した子どもたちと対話形式で、この社会に蔓延する能力主義について解きほぐしていく、という体裁を取っている。
     この本の中で、組織開発に従事する経験に基づき、勅使川原さんは、社員の性格や能力を分析しただけでは、業績が向上しない、と語る。入試の偏差値はペーパーテストの情報処理「能力」によって決まるが、そもそ

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    2025年10月04日
  • 能力主義をケアでほぐす

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    能力主義について、さまざまな角度から考察することができる良書。
    著者自身が試行錯誤されてきた軌跡がよくわかり、共感することも多かった。
    特に現代日本の教育システムに対する考察にはとても考えさせられた。
    周囲に忖度し、自発的に奴隷になっていないか、自分に問うてみよと思った。

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    2025年09月30日
  • 能力主義をケアでほぐす

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    この本を読んで、「能力主義からの距離の取り方」と「ケアの本質」、そして「自分の意思を取り戻すための内面的な闘い」に強い共感を覚えた。

    日本で「普通の人」として生きることがいかにレベルの高いことを要求されるか、自らもそれを無意識のうちに目指しながら、うまくはまらないことに苦しんできたか、その呪いを今どこまで解くことができたか、どの部分でまだ解けていないか、こどもに対して、その呪いを引き継ぐことをしていないか、といったことを考えた。

    コスパ至上主義だと、ケアしケアされながら生きていることを忘れてしまう。今後も忘れたくない考え方だ。

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    2025年08月14日
  • ケアしケアされ、生きていく

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    ネタバレ

    他人に迷惑をかけていい!!
    ケアは弱者のための特別な営みではない。社会の抑圧や呪縛から抜けだして、自分のありのままを大切にするような、お互いがケアしケアされるそんな社会を目指そう!(紹介文)
    ーーーーーーーー
    それぞれの正義が強くぶつかり合う現在で、
    弱さを見せたり許したり助け合ったりでいい、という優しい考え。
    理想だし、そうなりたいけど、
    私はその境地に至れない。
    ただそういう考え方があるということを知れただけでも、価値のある一冊。
    特に親子の関係の記述も多く、参考になった。
    夫は自分の考えと似ているという。そういう人だと知れたのもまた発見。

    ・現代の若者は「他人に迷惑をかけてはならない憲

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    2025年05月17日
  • 能力主義をケアでほぐす

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    かなりよい本だった。
    社会福祉学の大学教授が、子どもをもって世話に追われて1日何もできなかったと落胆する。これってめちゃくちゃ能力主義じゃんという自覚から始まっているから信頼できる。

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    2025年05月16日
  • 能力主義をケアでほぐす

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    ここに挙げられた本を読んでみたい。ただ著者が実体験も交えながらわかりやすく解説してくださっているので「読みたい」と思えるのであって、実際読むと手に負えない本もたくさんあるのかも。
    体験や自分の思いを包み隠さず書いてくださってるようで、とても信頼できる感じがした(内田先生が帯文で「正直な人」と書いておられるそのままの方なのであろう)。そのご本人が天畠大輔さんに対して、同じことを思っておられるのが笑えた。
    タイトルの意味が最初わからなかったが、読んでみるとタイトルそのままだった。

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    2025年05月03日
  • ケアしケアされ、生きていく

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    ケア本
    朝日新聞podcastの親モヤ出演で竹端さんを知り、興味を持った。竹端さんの特徴は、教育への解像度(関心)の高さ。娘との関係の中や、教育現場での実践・経験の中から、導き出されるケア論は一味違う。引用されているものもいい意味で硬派なものが多く、理論的に裏付けされていく。
    ただ一方で、(娘との)経験が最上位に置かれ過ぎている感は否めないかなと。もう少し跳躍的な思考が見てみたいと思った。

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    2025年04月20日
  • ケアしケアされ、生きていく

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    福祉の意味での「ケア」をイメージして手に取ったけど、少し思っていたものとは違った。
    でも、結果読んでみてとても良かった。
    「人に迷惑をかけてはいけない」「努力して結果を出さなくちゃいけない」「自立しなさい」など親に言われてきたことに知らず知らずのうちに縛られて、わが子にも「ちゃんとする」ことを望んでいたと気付かされた。
    日本人にありがちなこの考え、私もだわ…と反省。
    子育て本としてアピールした方がいいのでは?と思う位、今の自分には得るものがあった。
    「いい子育て」に縛られて、しんどくなっている方におすすめ。

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    2025年02月17日
  • ケアしケアされ、生きていく

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    大人、子どものいずれにも、対話を通じて他者と自分の違いを理解し、どちらかが犠牲になることなく互いに納得できる落とし所を見つけることの重要性を理解することができた。

    ただ、これはエネルギーを要することであり自分を大事にできていない人は他者も大事にできない。毎日残業で疲れ果てるような生活を送っていては、家族をケアすることはできないとわかった。

    では家族をおろそかにすることなく、仕事でも成果を出すために必要な視点・考え方とはなんだろうと次の問いが立ちました。
    本書の内容も十分に噛み砕けていない気がするので、また期間をおいて再読したい。

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    2024年02月23日