竹端寛のレビュー一覧
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前半は他の竹端さんの本でも書いてあるような内容だったが、後半よかったなー。
迷惑かけてはいけない憲法。めっちゃ現場にいます。先生たち真面目すぎん?と思う場面めちゃくちゃあります。誰のためにというか、文句言われないためにやってる仕事多い。
迷惑かけていいから。とよく思う。謝らなくていいですよ。とよく思う。
そのために夜8時以降も残って仕事して、身体壊して、疲れて、自分の元気や余裕が子どもたちの元気と余裕につながることを共有したい。
時間がないじゃなくて、箇条書きとかの短い記録でいい。言葉でいい。楽していい。
子どもたちと「今、ここの満足」を共有できる関係でいたい。
昨日の比較で何かができるよう -
Posted by ブクログ
著者の「ケアしケアされ生きていく」「能力主義をケアでほぐす」と読んできたが、本書はそれをさらにバージョンアップした書であった。署名の福祉という文字に惑わされるが、最終章にその意味が分かるが、つまりは誰もが生きやすい社会、それはトロントに通じる、ともにケアする社会ということだが。コロナによりケアについて関心が高まったが、コロナ後は予想通り何もなかったように社会は動いているが、激動の社会は何も変わってないわけではなく、だれもがこのままではいけないとうごめいている社会と思う。そうした今後の社会を見据えるうえでの羅針盤ともなる書と思う。ケアの定義で小林氏の「ままならぬものに巻き込まれること」ということ
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Posted by ブクログ
子育てや介護は、する側がされる側に一方的にケアするものとして論じられやすい。でも実は、自身もまた、子どもや老いた親にケアされている側でもあるのだ。自らに子や老親が与えてくれているものに気がつくとき、ケアが双方向性を持つ行為であることがみえてくる。それを感じないまま一方的に自分が相手を支援していると思い込みつつケアをしていると、支援ではなく支配となっていく。労働を何よりも尊び生産性を至上のものとする昭和的価値観は、たしかに昭和においては焼け跡からの復興のために有効だった。ただし女性や障害者や性的マイノリティーなど多くの人々に犠牲を強い、社会から追いやるという結果も伴った。日本はとっくに衰退して
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「迷惑をかけるな憲法」
すごいキーワードだ。
正直「ケアしケアされ・・・」というタイトルから、
高校生に福祉の大切さを教える本かな?
と、期待薄で読み始めた。
ところが、、、
迷惑をかけるな憲法ときた。
現在の日本に蔓延する自己責任論のおおもと。
というか、私自身もこれに縛られて生きてきたように思う。
子供にも、「他人に迷惑をかけるな」をベースにしつけてきたような。
しかし今なら思う。
他人に迷惑をかけない、依存しない、なんてありえないのだ。
得手不得手は誰にでもあり、得意なことを得意な人にやってもらうのが
一番いいのだ。
そこに依存があっていいのだ。金銭が発生しようがしまいが。
著者は -
Posted by ブクログ
子育てというケアを見直すきっかけになる良書。
ケア関係は決して一方的でなく、互いが互いを必要とする相互依存的な関係であると。
たしかに子どもを育てていて、「あ、自分を見つめ直すきっかけになってるな」と思うこともあるけど、それをうまく言語化してくれている。
子ども達には「もっと自由に生きてほしい、自分の考えを大切にしてほしい」と思っているのに、リミッターをかけていたのは親である自分じゃないのか。
「ちゃんとしなくちゃ」と、"迷惑をかけるな憲法"に侵された子ども達なんて見たくない。
まずは話を聞くことからはじめてみよう。
【Action plan】
お風呂と寝る前に布団に -
Posted by ブクログ
勅使川原さんは、コンサル会社で能力開発業務に従事した後、今は独立して組織開発の仕事に従事し、2人の子どもを育てている。ただ、2020年に授乳中の違和感から乳がんが発覚し、あちこちに転移している。そんな闘病中の彼女は、子どもたちにメッセージを残したいと、あえて「自分が死んだ後」の2037年に、成人した子どもたちと対話形式で、この社会に蔓延する能力主義について解きほぐしていく、という体裁を取っている。
この本の中で、組織開発に従事する経験に基づき、勅使川原さんは、社員の性格や能力を分析しただけでは、業績が向上しない、と語る。入試の偏差値はペーパーテストの情報処理「能力」によって決まるが、そもそ -
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ネタバレ他人に迷惑をかけていい!!
ケアは弱者のための特別な営みではない。社会の抑圧や呪縛から抜けだして、自分のありのままを大切にするような、お互いがケアしケアされるそんな社会を目指そう!(紹介文)
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それぞれの正義が強くぶつかり合う現在で、
弱さを見せたり許したり助け合ったりでいい、という優しい考え。
理想だし、そうなりたいけど、
私はその境地に至れない。
ただそういう考え方があるということを知れただけでも、価値のある一冊。
特に親子の関係の記述も多く、参考になった。
夫は自分の考えと似ているという。そういう人だと知れたのもまた発見。
・現代の若者は「他人に迷惑をかけてはならない憲