野口聡一のレビュー一覧
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ネタバレ地球が眩しすぎて、地球が昼の間は宇宙空間は真っ暗闇であること。
100%死の世界である宇宙空間にいると、100%生の世界である地球に躍動を感じること。
死の側から見ると、地球の命は特別だと感じられること。
地球に命があるのは偶然が重なった結果で、即ち奇跡であること。
命は危ういバランスで成り立っていること。
地球から離れて宇宙空間から地球を見るという「離見の見」によって、生きている地球を、地球の尊さを感じられること。
野口さんの分かりやすい説明によって、宇宙について様々なことを知ることができた。
常に新しいことに挑戦し続けている野口さんに感銘を受けた。
この本を野口さんがISSに滞在している -
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とても興味深く読めました。
私は矢野顕子さんのファンで、彼女が宇宙に対して並々ならぬ思いを抱いているのは知っていました。どんな思いなのかを知りたくて読んだのが理由です。
それも面白かったですが、野口宇宙飛行士の宇宙飛行についての思い、死と隣り合わせの空間での作業で感じること、今後の宇宙開発な宇宙産業についての考えなど、報道されてる事は一部の表面的な事で、その奥には色々な考えや思いがあって、そこがとても素晴らしかったです。
おそらく矢野顕子さんが、宇宙について勉強していて、自分の考え方や想像などあったからだと思います。
今はTwitterで野口さんから送られる写真を楽しみする毎日です。
宇宙には -
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野口さんの講演会に行ってきました(^_^)
以前にこの本を読んでとてもよかったので
野口さんにはとても親しみを感じていました
講演会の内容です
前半はJAXAに関する紹介と
以前に滞在したISSの様子をまとめたムービーでした
後半は、宇宙飛行士になるための資質について
知識があること、迅速に対応できること
異文化への対応など
その中にアウトリーチというのがあったんです
自分のやっている事を他にわかってもらう
つまり、説明責任って言うのかな
これらって、今の自分たちにも
当てはまることなんですよね
資質は、訓練によって得られるもの
予定通りに行かなかったときに
何があるか?違う視点を見つけ -
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最近、コミックの宇宙兄弟にハマッたことがきっかけで宇宙関連の本を手にとるようになりました。
この本はわたしのような宇宙初心者には最適!だと思います。
1章はスペースシャトルやISS内のこと、宇宙での生活のことが詳しく書かれていて興味深かったです。2章は野口さんの簡単な自伝といった感じでした。
この著書で野口さんはしきりに、「近いうちに宇宙がもっと身近なものになる!」と書かれていましたが、わたしもそうなってくれたら本当に素晴らしいと思います。
自分が住んでいる地球をこの目で見られたら……一体どんな気持ちになるのか。
宇宙開発がより進めばいいなと思うと同時に、わたしもそれに貢献できたら…と -
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宇宙へ上がるため、ではなく、ただいま〜の後に人生事故りましたの話。野口さんらしい自然な語り口で飽きずに読める。宇宙×心理学。
繰り返し語られるのは3つのアドバイス。他人軸の生き方はやめよう。自分をしっかり捉え直そう。自分軸でやりたいことを見つけよう。全ての目的は、宇宙に行くことではなく後悔のない人生にするためだという。
人生折り返しを迎えた私のような一般人でも、2つできていたことが1つしか出来なくなってくると「自分はもうダメなのでは」と落ち込む。野口さんの場合10から7程度でまだ私の7倍できてるんだろうけど、こういうのって相対数とか割合ではなく自己比較で落ちるからタチが悪い。
特に共感した -
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ネタバレ40代にして、私に再び転職を考えるタイミングがやってきた。
正直、今、つらいわけでもなく、ぬるま湯でこのままの方が幸せだと思うところもあるから決断ができない。
また「判断が遅い」
私の人生、こればっかり。
マズローの欲求5段階説について述べられていたが、全てを信じているわけではないがといった旨の前置きをしたうえで、細かく解説をしていたところがよかった。
今の私の欲求で譲れないのは、子供達の安心と安全。
自分になんて価値を感じないけれど、子供達が自立するまで死んではいけないなと思うようにはなった。
●自分の価値を他者に決めさせないこと
●自分1人でアイデンティティを築けること
自分のあるが -
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オーディブルにて。
日本の誇る宇宙飛行士がまさかこんなに生きづらさを感じていたとは驚いた。別世界の人だと思っていたエリート中のエリートでも悩むんだ…と思うと、ちょっと親近感を持って素直に話を聞けた。
この本で訴えていることは、「人生の早い段階で、組織や他者と離れた自分のアイデンティティを築くべき」ということ。
日本と海外のアイデンティティの築き方の比較として、宗教が挙げられている。海外では宗教に基づいて「人間はどう生きるか」という価値観のベースを持っている人が多いとのこと。なるほど、自分の性格や育成環境に依らずに拠り所となる考え方があることは、良いか悪いかは別として、価値観を形成するのに大き -
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後悔なく
生きるのは
宇宙に行くより
難しい
「コロンビア号事件」
「仲間の死」
「自己否定」
「他人と比べてしまう苦しみ」
そこから再出発し、たどり着いた
「自分らしく生きること」の本質
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宇宙飛行士だった野口さんが
宇宙に行った後、何を考えてどう生きるかを、
悩み考え抜いた結果が描かれています。
宇宙飛行士は憧れ(「宇宙兄弟」の影響でさらに)で、
宇宙に行った貴重な一握りの人が、
寂寥感や喪失感を抱えて
10年も悩み苦しんでいたなんて。
自分の存在価値や、自分のやりたいことは何か。