あらすじ
後悔なく生きるのは
宇宙に行くより難しい――。
「コロンビア号事件」「仲間の死」「自己否定」
「他人と比べてしまう苦しみ」
宇宙飛行士、野口聡一が苦しみから
再出発し、たどり着いた
「自分らしく生きること」の本質とは。
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宇宙から帰還後、僕は約10年にわたり
つらく苦しい日々を送っていました。
人と比べて自分を責める。
落ち込み、やる気が出ず、昼夜逆転。
自分の生きる方向を見失い、人生は宙ぶらりんに。
宇宙での輝かしい体験からの落差もありました。
その長くつらい時間の中で、僕はあることに気がつきました。
人が幸せに生きていくためには
●自分の価値を他者に決めさせないこと
●自分1人でアイデンティティを築けること
が大切ではないかということです。
この本を通じて、
「どうすれば、誰もが自分らしく生きていけるのか」
その答えを皆さんと一緒に探したいと思います。(書籍より)
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CONTENTS
【はじめに】
「宇宙に行って人生観は変わりましたか? 」
宇宙で経験したことの意味を理解できなかったころ
2回目のフライトの後に訪れた、苦しい10年間
宇宙よりも遠い、自分の心の中への旅を通してわかったこと
後悔のない人生を送るために必要なこと
死はコントロールできなくても、人生は自ら思うように動かせる
【第1章】 「自分はいらない人間なんだ」と苦しんだ10年間の話
地球と一対一で向き合ったときに見えたもの
フライト後に芽生えた自己否定と自己喪失
「自分の価値」を周囲や会社に決めさせてはいけない ほか
【第2章】 後悔なく生きるために大事にすべきこと
ステップ 1 「自分の価値と存在意義」を自分で決める
ステップ 2 自分の棚卸しをし、最後に残るものを見極める
ステップ 3 これまでの選択、人生に意味づけをする
人は、生死の瀬戸際に立つと生への欲望が生まれる ほか
【第3章】 「幸せの答え」は自分の心の中にある
生きづらさに向き合うことで見つかる「自分らしさ」
心の底から果たしたいミッションはなにか
自己実現を目指せば、上下も勝ち負けもなくなる
自分の心の中にある「答え」にたどり着くために ほか
【第4章】 夢を見ることこそ最高の処方箋
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
野口さんほどの人(という表現はご本人にとっては嫌かもしれないが)でも、私と同じように悩むんだなぁと思いました。元から野口さんのファンでしたが、野口さんの人間らしい?一面を見れて、さらに好感を持ちました。
他者の評価を自分のアイデンティティにしてはいけない。本当そうだと思いました。
Posted by ブクログ
転職や出向を通じて感じ初めていた焦燥感をぴったり表してくれているように感じた。
対処法までしっかり提示してくれており実行したいと思ったし、普段の生活を見直すきっかけにもなった。
Posted by ブクログ
誰もに読んで欲しい本。宇宙に三度行きギネス記録保持者となった野口さんのとても貴重な宇宙体験談を知ることができる。課題図書にして夢や志を考える授業ができそうである。体験や経験がもつ意味を考えさせられる。そして自分の人生を主体的に歩いていくことの大事さを説いているように思う。
Posted by ブクログ
他者に決められたニンジン(目標)を無心で追いかけ、他者からの評価を自分の評価としている現代の日本人に向けて、警鐘と慰め、新たな価値の提案、そして「僕も1人の人間として辛かったからこそ、言いたい」というメッセージが詰まってました。
特に、最後の方に書いてある、「まだ夢を持てていない人へ」のメッセージは、新たな気づきになった
Posted by ブクログ
退職の後押しをしてくれた本。「人生は、次の部屋に行こうと思ったら、今いる部屋のドアを閉めなくてはならない」。宇宙飛行士にまでなった人も、自分と同じような心の苦しみを味わっているのだと知った。
Posted by ブクログ
まず、宇宙飛行士として華々しい活躍をしていた野口さんが40-50代の10年間にわたり自己否定などの苦しみに沈んでいた、ということが驚き。辛い時に読み返したくなる本。
Posted by ブクログ
タイトル通り、つらく苦しい時に読みたい本。
輝かしい宇宙飛行士という職業を経て、その後の10年間が苦しかったというのは衝撃。
マズローの欲求階層説で、5段階目の自己実現欲求を満たしていると思ったのに、実は3、4段階目の社会的欲求と承認欲求の他者との関わりで悩んでしまうことにハッとした。
自分の幸せ•自分の価値は、自分で決める。
Posted by ブクログ
20250103
宇宙飛行士 野口聡一さんが燃え尽き症候群になり、次の目標を見つけるまでに10年もの歳月を費やしたことに驚いた。
他人からの評価に振り回されることなく、自分自身の好きな事、やりたい事、夢を持つ事が重要。
自分の価値を決めるのは自分なんだ。
Posted by ブクログ
野口聡一さんのような、日本だけではなく世界に名を残すような功績をあげた人にも悩み苦しんでいた。その事実だけでも、自分が悩んでいる事がおかしなことでは無いという救いになる。
相対的な評価や功績を抜きに、真に自分の価値とは何なのかという事と向き合う自分自身の棚卸し。これは自分もちゃんとやらなければと思った。
自分は今育休を取得しており、会社への復帰について不安になっていた。
その気持ちが救われた。
自分と同様、人生の次のフェーズに突入するアラフォー世代には是非読んで欲しい。
Posted by ブクログ
読みやすいのに内容が濃かった。
宇宙飛行士という誰もがすごいねという職業の人でも、いやそういう人だからこその苦難があり、ひいてはその苦労から学ばれたことは、どんな人間にもきっとあてはまる内容だっと思う。
他人の評価やこれが正しいと世間では言われてることに自分の人生を預けず、自分はどうしたいのか深く深く掘り下げていくことが大切。
掘り下げて見えてくることはきっとシンプルなことなんだろう。自分が何を大切にしてるか、ちょっと考えてみよう。
今わたしはまさに宇宙に漂ってる感じで、これまで絶対こうだと思ってた考えを見直してる状態。ずっと周りや世間の価値観やこれが正しいんじゃないか、理想なんじゃないか?みたいなふわっとしたもの、自分が何がしたいかもわからない現状に翻弄されてたんだけど、自分軸が大切だと新たな視点から思わせてもらった。
人生ここまで来ちゃったって焦ってたけど、まだ遅くはないし、今ここで立ち止まって自分についてじっくり考えざるを得ない状態は、ありがたいギフトとすら思っちゃった。
Posted by ブクログ
宇宙飛行士という世界でも数える程の人しか成れない職業についても、宇宙に行き戻ってきてしまったらタダの人。チヤホヤもされず、サポートも得られず、誰にも相手にされない。宇宙に行くまでのサポートが超手厚いから行く前、行った後でギャップが大きいんだろうねぇ。
とても意外だった。宇宙飛行士なんてスーパーヒーローなのに。
でもそんなチヤホヤされる存在でいられる期間は限られているので、他人からの評価に左右されず自分の軸を持ちましょうというは普遍的なアドバイスなのかもしれな。承認欲求に潰されるな。と。
Posted by ブクログ
誰かがSNSで、読んでよかった本として紹介していたので読んでみた。私も読んでよかったです。自分の中なんとなくずーっとある考えを、それって本当に必要?と疑ったり、自分の幸せは?などと考え直すことができて、手放すこともあったりして軽くなりました。もう一度読んだ方が理解が深まるかな。
Posted by ブクログ
宇宙飛行士の野口聡一さんが、自分らしく生きていくための考え方について自身の経験をもとに書いた本。
「他者の価値観や評価を軸に、自分はどういう人間なのかというアイデンティティーを築いたり、他者と比較したり、他者に決められた目標を追いかけているうちは幸せになれない」「アイデンティティや果たすべきミッションは自分で決めなければならない」という一貫したメッセージが込められている。
自分自身でアイデンティティーを築く3つのステップとして、
自分の価値と存在意義を自分で決める
自分の棚卸しをし、最後に残るものを見極める
これまでの選択、人生に意味付けをする(絶対評価に基づいて自分の物語に意味付けをしていく)
ことを上げている。
また、将来への不安や怖さを自分の意思で乗り越える方法として、
不安の正体を徹底的に突き止めること
怖さを乗り越えたときに得られるものを見通すこと
目の前のことに集中し、少しずつでも前進することを挙げている。
自分自身を振り返ると、今の仕事が本当に自分がしたい仕事なのかわからずに不安になるが、まずはこの不安の内容や不安に思う背景を徹底的に追求したうえで、自分自身の棚卸しと合わせて本当にやりたいことを見極めて行動していきたいと思った。
Posted by ブクログ
野口さんような方でも自分の存在意義に悩んだのだなー、みんなそうなのかもなーと自分がウジウジ考えてることもそれと同じなのかも…と少し心が軽くなった。
現在40歳、新卒で入った会社で働いて18年、深く考えることなく何となくここまで続けてきたけれどこれからもこのまま?…とこの歳になって急に立ち止まりたくなってしまった、そんなときに出会った本。
「他者から与えられたものは、必ずいつか失われる」、「自分を棚卸しし、丸腰になったときにこそ、本当に大事なことが見えてくる」
この部分がすごく印象に残った。
今までなんとなくのレールに乗っかって自分が何が好きで、嫌で、譲れないものが何かもよく分からないまま来てしまった私は、まさに他者から与えられたものだけで構築されてしまってるのかもしれないな。
自分からそういったものを剥ぎ取ったら何が残るのだろう…
Posted by ブクログ
これは衝撃。何の前情報もなくオーディブルで聞きました。宇宙飛行での困難なことかな?と思ったら、まさかの宇宙飛行終わった後に燃え尽きてゴールが見えなくなってしまった…という切り口からの話。宇宙飛行機になれるくらい努力して賢くて日本中誰もが知っているレベルの人なのに、こんな苦しみを抱えていたなんて本当に驚いた。思っていた本のテンションではなかったので、聴き始めは一緒にこちらも少し落ち込む…。
人生は東京駅から大阪駅までかと思ったら(だいたい定年くらいまで想定)終わるまでは博多駅まであったみたいな話(曖昧ですいません。)、面白くて具体的に想像できてわかりやすい。
会社を定年したら何をゴールにしたらいいか分からないという状況を打破するために、人生早いうちから自分の好きなこと、本当にやりたいことを棚卸しして、自分で目標を決めて自分で進めるようにすることが大事とのこと。子どもには好きなことやりたいこと、とことんやらせたいと改めて思った。
Posted by ブクログ
自分と他者を較べず、自分はどう生きたいかを考える
マズローの5段階欲求のうち1番上にある自己実現欲を見つめ直すことで自分の生き方、他者との関わり方が変わる
夢を持つことが大切
今ある常識は宇宙では非常識
自分の価値を他者に決めさせない
自分の棚卸しをして、最後に残る本質的な欲求を見極める
時の実現すれば上下も勝ち負けもなくなる
今いる部屋を出ないと別の場所には行けない
Posted by ブクログ
自分のことをよく知ることで
自分がどうありたいか、どういう指針で生きたいかが見えてきて、真の目標を見つけられるのだと感じた。
自分にとっての幸せをよく知っておくことが、幸せになるためのコツだと思った?
Posted by ブクログ
宇宙飛行士と言えば、現在のスーパーマンのようなイメージ。そんな著者が2回目の地球帰還後に10年間、苦しんだ時期があったと言うことも驚いたが、その時の話をこのような本にして紹介している。
人から与えられたり、他者が凄いと思うような基準を、自分の持ちようにすると、燃え尽き症候群のようなことが起きてしまうらしい。
ただ、夢に向かって頑張って夢を実現した宇宙飛行士がとなると、夢を叶えた人がなんて贅沢な。と思う人もいるかもしれない。しかしそれでもこういう本で伝えてくれると言うことに価値があるなと思った。
Posted by ブクログ
宇宙へ行くことは引き算の世界を体験すること
宇宙飛行士=選ばれしエリート、超人っていうイメージが強いから、辛かったっていうのは、宇宙飛行士になるまでの話かと思いきや
なった後にも苦労があったっていうお話でびっくり!
しかも、会社員の私にも通じる、必要とされているかとかの悩みで、共感できる部分も多かったです。
他人の評価軸ではなく、自分のミッションを見つけることの重要性を改めて学びました。
怖さに負けないための方法も具体的で、実践しようと思いました!
人生に悩んでる人におすすめです!
Posted by ブクログ
「他人からの評価軸から見ると華美、もしくは活躍している」と思われる立場にいる人全体が燃え尽きた時に起きうるアイデンティティ・クライシスが主題で、どう立て直すかの話。野口聡一でもそうなんだ、という驚きはあれど、そのへんの「人生の指針」的な本と書いてることは同じだし、目新しいことは特にない。でも、その「目新しくもないこと」にどれだけ真摯に向き合えるかで人生の質って変わるんだろうなと思った。
Posted by ブクログ
君たちはどう生きるか に近いメッセージ。自分軸で生きることの大切さ。言いたいことや考え方にはとても共感するが、新たな発見はなかったかも。「君たちはどう生きるか」を読む方がメッセージが切実に感じられた。
Posted by ブクログ
やりたいことが見つからなかったり、燃え尽き症候群やミドルエイジクライシスの方々向けの本。
その手の本によく書かれている内容だった。
宇宙体験の話は興味深く読めた。
Posted by ブクログ
メンタル的に弱っているときに助けになる本。
近しい書籍を何冊も読んでいるので特に目新しいことはなかった。
燃え尽き症候群になるほど何かに打ち込めたわけでもない自分には不相応だったのか。。
でも野口さんの人格は素晴らしいとかんじた。
・他人の価値観や評価を軸に生きない
・自分がやりたいことは何か、何が好きで、何が大事で、何ができるのか。自分はどういう人間なのか、どう生きるかを考える
・自分の人生は自分で動かすことができる
・嫌だと思うこと、生きづらさを感じることをどんどん書き出してみる。それをひっくり返していけば自分がどうありたいか、何をやりたいかが分かるかもしれない
・夢を見ることが、本当に幸せな人生を送る最大の処方箋。忙殺されて過ごさない。夢をみる。
・なりたい自分を考えるときに、こうあって欲しい社会を考え、どうすれば自分のやりたいことを通して実現できるか考える
Posted by ブクログ
野口聡一さんがテレビ出演しているのを見て
深みがあって面白い方だなと思い、読んでみた。
とても謙虚な方だなという印象
内容としては定年前後の世代に刺さるのでは無いか
20代の自分には頭の片隅に置いておきたい意識、といった感じだった
嫌われない勇気を読んだことがあれば
内容はスッと入ってくる
Posted by ブクログ
誰が見てもすごいと感じる偉業を成し遂げていても「期待に応えなければならない」と思い続けてしまうんだなと驚いた。
それは同時に「何を成すか、成さないか」ということではなく、心の持ち様でもあるということでもあって、その点には少し救われる思いがした。
何かができる自分、ではなく、できなくても認められる自分を作っていきたいし、それは環境は大事だけど、周りの評価とは関係なく作っていけるものなんだなと思った。
メモ
生きづらさを感じるのはそれが自分に合っていないから。原因が外側にあるのか、内側にあるのか、丁寧に見ていく。
嫌だと思うことを紙に書いていく。
それをひっくり返してみる。
Posted by ブクログ
自分の棚卸しを行い本当にやりたいこと、やるべきことを見つけ、それを実現するために行動することが重要である。他者に左右されない自身の軸を持つ必要があると感じた。
Posted by ブクログ
読みやすい文章でさくさく読めました。自分軸で生きることの大切さを説く本はたくさんありますが、この本では日本の社会、教育システム上、自分軸で生きづらいということが書かれているので、自己嫌悪に陥らず読むことができました。