郡司芽久のレビュー一覧

  • キリン解剖記

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    哺乳類の首の骨(頸椎)の数は決まっていて、猪首と呼ばれるほど首がないイノシシでも、長い首のキリンでも頸椎の数は七つと決まっていて、不変だ。
    でも、本当にそうだろうか?あんなに長い首を持っていて、他と同じで生きていけるのか?

    小さい頃からキリンが大好きで、東大に入ってぼんやりとキリンの研究をしてみたいと考えていて、経験のないママ見よう見まねで動物園で死亡したキリンの解体を経験し、そのまま正月休みも返上し、30体以上のキリンを解体・解剖して、キリンの首には8個目の頸椎の役割をする骨がある事を発見した筆者の、キリン好きがキリン博士になるまでを描いた自伝的研究史。

    キリンという、幼児でもその名前を

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    2022年03月27日
  • キリン解剖記

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    書かれていることが想像の範囲をこえることばかりで、何度も軽くめまいを起こした。キリンをめぐる奮闘記だ。動物の献体、骨格標本の意味など新たな知識も増えた。実は最後のお母様のお香が一番びっくりした。

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    2024年10月10日
  • キリン解剖記

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    研究者応援したくなる 読み終わってしばらくたつが、NHKで郡司さんが出ているのをみた。キリン好きがどうしたら解剖につながるのか?できる人はどこか違う。そしてそんな人を育てた母親の存在も大きいのかな。

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    2025年12月02日
  • キリン解剖記

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    「自ら理論立てて考える人でなければ、優れた観察者にはなれない(チャールズ・ダーウィン)」
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    世界一キリンを解剖している(かもしれない)著者による、キリン解剖記なる本。
    しかし、最初から順調な解剖が出来たわけでは、もちろんない。

    はじめは「解剖」ではなく「解体」だ。極端に言えば、バラして肉を削ぎ落としていくのが解体で、知識と技術を持って行うのが解剖だ。そして、はじめての「解剖」にいどんだキリンが、(僕にとって何か因縁があるが、本書の流れではそうでもない)僕も見たことのある、地元浜松動物園のキリン、ニーナなのであった。

    ところが著者は、このキリン解剖を、一人で初めて行った故か、

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    2022年06月01日
  • キリン解剖記

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    観察が上手い人は「ノミナを忘れよ」をやっている

    キリンの解剖に青春を捧げた女子大生の研究ストーリー。この本以降、研究者が研究史と自伝を重ね合わせて語るエッセイが多数出版されていることからして、バカ売れしたんだと思う。

    ストーリーも面白いし、学びもたくさんあって、中でも自分が一番印象的だったのは「ノミナを忘れよ」という言葉が出てくる場面。

    著者が希少なキリンの遺体解剖で、どの部分がなんという名前の筋肉かわからず、ただバラバラにしてしまっただけで何の成果も得られなかったという苦しい局面で、先輩研究者から言われて救いになったのがこの言葉だという(ここら辺うろ覚え)

    ノミナはラテン語で「名前」

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    2025年11月08日
  • キリン解剖記

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    職場の後輩にオススメされて。日本でも数少ないキリンの解剖の専門家のお話。実績の少ない分野だからこそ、自ら開拓する精神が重要であり、諦めずに取組む姿勢に心打たれた。アフリカ旅行中に読んだので、生のキリンを見ながら首の骨に想いを馳せることができた。

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    2025年10月13日
  • キリン解剖記

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    何の動物が好き?と聞かれたらキリン!と答えている。
    たまたま書店で見つけて手に取ってみたわけですが、研究者の熱い思いが詰まった1冊だった。
    あまりに軽い気持ちで読み始めたのでなかなか読み進めるのに苦労したけど、「知識は生活を豊かにし、目にとまるものに価値を与え、新たな気づきを生み、日常生活を豊かにしてくれる」という筆者の書いた一文を見て、私はこの本を読んで良かったと心から思えた。

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    2025年09月05日
  • キリンのひづめ、ヒトの指 比べてわかる生き物の進化

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    他の生物と比べることで見えてくる動物の進化の歴史。色々な動物が進化して手に入れた身体の構造に『ざんねん』はないのだ。それぞれが生きやすい無駄のない構造をしている。だから世界は面白い。

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    2024年11月12日
  • キリン解剖記

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    キリン研究者の著者の大学時代のキリン解剖の記録エッセイ、みたいな本
    解剖についてだけどあまり血生臭くはなくおもしろかった
    新しいことを発見するおもしろさを垣間見れた

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    2024年01月21日
  • キリンのひづめ、ヒトの指 比べてわかる生き物の進化

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    キリン解剖がとても面白く、著者のファンになったのでとても楽しみに読みました。

    解剖学を通じてキリンを研究されている著者が、体内の各器官(肺、心臓、皮膚、腎臓など)について、器官ごとに章でまとめて、人や他の動物での働きの違いを比較したり、その進化の過程をひもといていく構成。

    おそらく研究者になるまでに膨大な勉強をして得た知識の一部なのだろうと、改めて研究者の方々に対し敬意を感じる。当たり前だけどキリンの研究するためにはキリン以外の知識も必要なんですよね。

    織り交ぜられる豆知識(キリンがむちゃ高血圧。サメの肉はなぜアンモニア臭いのか。鳥類のおしっこの秘密など。。)も興味深いし解説がわかりやす

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    2023年10月20日
  • キリン解剖記

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    キリンの研究に携わるお話
    仕事に携わる情熱を、その過程を丹念に語っていた
    他に研究者がいない中で、好きな研究に打ち込んで、切り開いていく姿勢がとても素敵だ
    子供でも読めるようジュニア版も発刊されている
    好きこそ物の上手なれ、の慣用句が、そのまま体現された本でした

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    2023年07月14日
  • キリンのひづめ、ヒトの指 比べてわかる生き物の進化

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    キリンは不思議で面白い動物だな、と昔から思っていた。
    そのキリンの体の仕組みを少し垣間見れる。
    進化の面白さを感じることができる。
    生き物って、すごいな、面白いな、人間もその中の一つなだけで、唯一優れている、というわけでは決してないんだよな、と改めて感じた。


    【memo】
    カモノハシは卵を産むが、哺乳類。

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    2023年07月06日
  • キリンのひづめ、ヒトの指 比べてわかる生き物の進化

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    キリン解剖記も面白かったけれど、今度は私たちヒトの中身についてもあれこれ比較して理解できる内容。普段見えている臓器は皮膚ばかりだが、私たちを支えているのは紛れもなく中身なんだと実感がわく。
    そういえば、やけどして自宅療養していた時に皮膚や外科医の本「はたらく細胞」のアニメを見たりしたことを思い出した。普段意識しなくても体の中身は休む暇もなく働いているんだなぁとケガをして改めて感じたのだった。

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    2023年01月29日
  • キリンのひづめ、ヒトの指 比べてわかる生き物の進化

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    筆者は、キリンを専門にする比較解剖学の先生。ので、キリンが出てるんだな。
    個々の生物のパーツを比較することで、進化を考察する。色々と面白い。草食動物は自分が消化できないセルロースを分解するのに微生物を飼っているが、それを、胃に住まわせてるのと、大腸に住まわせてるのがあるんだって。質をとるか量を取るか、そんなところでも変わっていく。
    一般向けのエッセイみたいなもんで読みやすく面白かった。
    淘汰とか適応とかいうけど、要は、絶滅するほどのハンデではないってことか。
    キリンの首が長いのも、ツノも、自然淘汰でどう説明するかっていうのは定説ないらしいが、性的選択から、ようは、メスがそれを好んだだけなんじゃ

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    2022年11月29日
  • キリンのひづめ、ヒトの指 比べてわかる生き物の進化

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    2022-10-07
    進化の巧妙さとともに、自然への畏敬の念を教えてくれる名著。自分のことが少し好きになれる。

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    2022年10月07日
  • キリン解剖記

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    研究者は好きな事を探求していく事に迷わず突っ込んでいくんだよ。どんなに苦しくても周りに笑われても、羨むくらいに真っ直ぐだ。
    キリンが好きで、ここまできたこの方の研究結果が素晴らしい。

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    2022年03月31日