郡司芽久のレビュー一覧

  • ジュニア版 キリン解剖記 キリンの首の骨が教えてくれたこと

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    ネタバレ

    このキリンの本は『解剖記』なのだ。つまり、キリンについて書いてはあるがほとんどが『解剖』の話。さらに言うなら、この文章から感じるのは『こんなすごい事を発見できた私の事を知って欲しい』という『私の紹介』に感じた。

    キリンの事で分かるのは『偶蹄目キリン科に属する動物』『キリン科に属ずるのはオカピとキリンしかいない』『キリンは4種類。日本の動物園にいるのはほとんどがそのうちの2種類』

    長々と書かれている『キリンの解剖』に至っては、『著者は最初は訳も分からず解体した』『著者は初めての解剖は知識がなくて何が何だか分からなかった』『著者はキリンの第一胸椎が動く事を発見した』という……著者の話満載。

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    2023年12月15日
  • キリンのひづめ、ヒトの指 比べてわかる生き物の進化

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    最近動物園に行ってキリンの舌を見てその黒さにびっくりしたが、その理由が書いてあって納得した みんな同じに見える動物のツノとか、それぞれの違いの説明があって楽しく読めた本だった

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    2023年11月05日
  • ジュニア版 キリン解剖記 キリンの首の骨が教えてくれたこと

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    キリンの首の骨が、1本多くて、8個ある。
    って発見したところで、私たちにどんなメリットが?
    その発見の、どこが素晴らしいの??

    と思って読んでいたけど、すごかったー!!!

    研究って、無駄のようで無意味なようで。
    でも、いつ、どこで、誰が必要かわからない。
    100年先に、必要になるのかもしれない。
    今の価値観で、必要かどうか決めてはいけないんだ。

    研究者って、すごいなぁ…
    キリンの解体と解剖、ワクワクしました!

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    2023年09月22日
  • キリンのひづめ、ヒトの指 比べてわかる生き物の進化

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    以前読んだ著者の「キリン解剖記 」がとても良かったので、迷わず即購入。
    前作でキリンについて新たに知ることは興味深かったし、長年の謎が解き明かされるシーンや母親とのエピソードには感動しました。

    本作は、キリンと他生物・人間とを比較しながら生物の身体を解説し進化について易しく教えてくれます。

    「へ~!」がいっぱい詰まった1冊。
    キリンのことだけじゃなく、新たに知ることがたくさんで好奇心を刺激されました。
    それに著者の考えや思いに触れ、お人柄もうかがえる。彼女から語られる言葉は心に響いてきます。

    動物園や博物館に行く前に読んでから行きたい!
    おもしろかった。


    『細かく“解き剖ける”ことは

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    2023年07月26日
  • キリンのひづめ、ヒトの指 比べてわかる生き物の進化

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    郡司さんの著作はキリン解剖記に続き二冊目だ。
    キリンに特化しているわけではなく、生物の部位ごとに、生物ごとの比較をして進化の過程の理解を促す良い一冊だった。解剖は、体を理解するための、そしてもう少しだけカジュアルな学問になっても良いのになと思う。その生物特化の話ではなく、自分の体の理解のためにも学んで損はないものだ。
    反芻の仕組みを持つものと持たないものの見分け方や、腎臓の尿素の電気的なフィルター、エラ呼吸の効率化、あとはガス交換に関与してない気管がデッドスペースと呼ばれることなど知らないことも知れて大変ほくほくである。

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    2023年03月10日
  • キリンのひづめ、ヒトの指 比べてわかる生き物の進化

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    <目次>
    はじめに~解剖からひも解く生き物の進化
    第1章  肺~息苦しい水中への対応策
    第2章  手足~手のひらを返すヒト、返せないキリン
    第3章  首~頭と肩に挟まれた隙間
    第4章  皮膚~外から支える偉大な「臓器」
    第5章  角~その不思議な魅力
    第6章  消化器官~たくさん食べるか、無駄なく消化か
    第7章  心臓~はるか遠くへと血液を運ぶ旅
    第8章  腎臓~「毒」の排出を担う器官
    第9章  呼吸器~酸素の取りこぼしを減らす工夫
    第10章  進化とは妥協点を探ること

    <内容>
    NHKのウエブマガジン「キリンと人間、どこが違う?」を大幅に加筆訂正をしたもの、もとは大学での講義録らしい。本職

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    2023年03月04日
  • キリン解剖記

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    面白かった。純粋に何かを極めようとしている、子どもの頃の好奇心をそのまま持っている人特有の純粋な文章。キリン研究、キリン解剖、自分の研究テーマが見つからず悩んでるところからキリンの8番目の首の骨を見つけて、次の研究を頑張るなど興味深かったが、1番面白かったのは著者の母が少し風変わりな人である日、お香に興味を持ちそれからグングンと知識をつけ、今はカルチャースクールの先生。
    「知識は生活を豊かにし、目に留まるものに価値を与え、新たな気づきを生み、日常生活を輝かせてくれる。…略…知識を身につけることの楽しさと素晴らしさを学んできたような気がする」
    私も何か非常に興味を持てるものを探していこうと思う。

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    2023年02月28日
  • キリンのひづめ、ヒトの指 比べてわかる生き物の進化

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    キリンの膝ってどこにある?の章 キリンの足の真ん中には,私たちの膝とは逆方向の"くの字”に折れ曲がる関節が存在するが、じつはそこは膝ではない。「かかと」である。関節のすぐ上をよく見ると、うっすらと浮き出たアキレス腱を見つけることができる。彼らは長い足の裏をもち、かかとを上げてつま先立ちで生活しているのだ。
    では膝はどこにあるのだろうか?彼らの膝は足の真ん中あたりではなく、もっと胴体に近い部分にある。お腹と同じくらいの高さだ。私たちの足は長さの半分ほどが太腿だけれども、キリンの足は半分が足の裏なのだ。
    本文中に繰り返し語られるのは、生き物に残念な進化はないということ。生存に有利であれば

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    2023年02月25日
  • キリンのひづめ、ヒトの指 比べてわかる生き物の進化

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    比べて分かるというコンセプトで説明された進化の解説書はそんなに多くないのではないか。ましてや本書のように平易な文章で書かれ、初心者にも優しい本となるとますます出会うのが難しいのではないだろうか。
    そんな奇跡の組み合わせの本。

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    2023年01月22日
  • キリン解剖記

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    著者のお話しをラジオやEテレで聴いて、大変面白かったので興味を持ちました。
    文書はとても分かりやすくて、面白かったです。世界にはまだまだ分かっていないことがたくさんあるのですね。
    何歳になっても知らないことを知るのは楽しいことです。
    どうして?なぜ?と思ったら直ぐ調べて本を読もう!と思いました。

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    2023年01月20日
  • キリンのひづめ、ヒトの指 比べてわかる生き物の進化

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    キリンのタイトル、キリンの絵が表紙に載っていると言っても、キリンのことだけでなく、哺乳類、魚類、鳥類等動物のからだの仕組みを、機能や進化の観点で説明してくれる。
    説明されているからだのパーツは、肺、手足、首、皮膚、角、消化器官、心臓、腎臓、呼吸器。それらの機能が、動物によって違いがあるとか、同じだとか、一般の人にも分かる内容で書かれてあるので、取っつきやすくなっている。

    キリン、馬、ダチョウなど、脚の真ん中辺りにある関節って、膝かと思ったら、実はかかとであったり手首であったり。
    で、その下と言えば、足の裏や手のひらなのだと。
    骨格を見ると、その仕組みが分かるようだが、なるほど。

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    2022年12月24日
  • キリンのひづめ、ヒトの指 比べてわかる生き物の進化

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    タイトルと表紙でキリンのお話かと思ったら,キリンだけではない生物の進化のお話.様々な動物を例にして人間とも比べながら肺から手足,首など色々な器官の進化の紹介.
    へぇ,ほぉと驚きの事実が満載で,わかりやすく面白かった.

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    2022年12月12日
  • キリンのひづめ、ヒトの指 比べてわかる生き物の進化

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    読みながら、へーと思ったところに付箋紙を着けてたら付箋紙だらけに。

    かかとと膝の位置。
    ヒトの大腿骨は10度ほど傾いている。
    手足のもとは、胸ビレと腹ビレ。
    大人のキリンの首は、ほぼ横綱白鳳。
    ゼノケリクス・アミダラエはスターウォーズ
    のパドメ・アミダラから命名。
    5種類の角、サイの角・シカの角・ウシの角
    キリンの角・プロングホーンの角。
    キリンは生まれたときから角をもつ唯一の哺乳類。
    ペリカンの下顎



    面白いー!
    だけでない。



    母親が熱中症で入院した時、腎臓がダメージをうけて3ヶ月の療養になったのは、
    「スポーツドリンクや塩飴、麦茶は嫌い!」
    「味が嫌いなの!」

    「私は、水や

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    2022年11月05日
  • キリンのひづめ、ヒトの指 比べてわかる生き物の進化

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    ネタバレ

    生物の進化、身体の仕組みに関心があり、また以前から著者のことも気になっていたので発売日に購入。
    タイトルにキリンとあるが、キリンを主軸にヒトを含む幅広い動物について取り上げられている。
    読みやすく、全く知らなかった生物の進化、身体の不思議についてたくさん触れられて楽しい本だった。

    著者も最後に述べていたが、身体に起こる不調や変化がどのようなメカニズムで何のために発生しているかを俯瞰的に知ることで、身体の弱かった自分を認めることと、自分を大切にすることに繋がると思った。
    また、身体の構造的な知識も得られて、通っているピラティスで指導される内容がより理解できそうだなあと思った(腹式呼吸と胸式呼吸

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    2022年10月31日
  • キリン解剖記

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     クジラの話に続いて選んだ、キリンの話。
    はっきり言って、キリンに興味は無く、その生態も身体の仕組みも何も知識を持っておらず、おまけに哺乳類の頸椎の数もこの本で初めて知った。
    だからからか、今回も知らなかったことを教えてもらいながら、研究者として生きていく作者の話はとても面白かった。
     「キリン研究者の育て方」の中で紹介されている、お母様の話に、好きな気持ちを持ち続けている強さを感じた。

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    2022年10月26日
  • キリン解剖記

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    最後まで読んでみるとキリンの首の疑問についてなるほどと思える。
    「キリン」の面白さと研究者の情熱が詰まった作品

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    2022年10月19日
  • キリン解剖記

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    東大生の研究だからすごく高度な内容のはずなのに、とてもわかりやすく書かれていて、かつ、作者の研究者としての歩みを辿る形で話が進んでいくため、読みやすい。

    作者の方は真面目で努力家で真摯な姿勢を持つ人なんだろうなと伝わってきてそちらも好印象。

    キリンが大好きで、それに打ち込める人生の追体験をさせてくれてありがとう。

    キリン、とても好きです。

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    2022年06月09日
  • キリン解剖記

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    作者の研究者人生とその研究内容について
    素人にもわかりやすく、楽しめるように書かれてありました
    8つ目の首の骨を知って「生き物って不自由で自由だ」と感じました

    何より感動したのがあとがきにあった博物館の3つの無の理念(キリンと関係のないことですみません…)
    【無目的、無制限、無計画】
    実行するのは難しいけれど、本来研究とは確あるべきということを突きつけられる理念です

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    2022年06月07日
  • キリン解剖記

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    有り 489.8/ク/19 棚:11〜12
    有り J489.8/ク/21 棚:ティーンズ
    一宮ー児童書

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    2022年04月19日
  • ジュニア版 キリン解剖記 キリンの首の骨が教えてくれたこと

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    『#キリン解剖記』

    ほぼ日書評 Day577

    表紙イメージを見ると子供向け絵本のようだが、タイトルにはしっかり「解剖」とあって、はたしてどんな内容なのか予想の難しい本。
    (なお、タイトルに「ジュニア版」とあるが、内容は変えず振り仮名と、少し難しい用語に解説をつけた内容としている)

    ということで、結局、一気読みすることになった本書は、平成元年生まれの若い研究者が、子供の頃から大好きだったキリンの研究にハマって、常識破りの大発見をするまでの流れを、軽やかなエッセイのような読みやすい文体で、しかしながら、しっかり科学的な記述は抜け漏れなく行うという、この手の入門書の書き方のお手本のよう。

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    2022年04月18日