鈴木修のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ[全体]
・鈴木修氏とスズキ自動車の成り立ちや成功話
・アルトの成功話
・インドでの成功話
・北米への進出とGEとの関わり
・大企業といえなくないスズキがまだまだ中小企業であると本人は感じている
[感想]
単なる氏の成功秘話等的な側面もあるが、ビジネス生活に通じる言葉や話題なども多く面白かった。
自分が一番印象に残った言葉は
「出来ない理由を探している時間があったら。できる理由を探せ」
です。
若いころから現場主義で現場を見て回り社長や会長となってもその姿勢を貫き通しスズキを牽引した功績は大きいと思いました。
現場主義からくる試してみるという精神も自分は好きです。 -
Posted by ブクログ
昨年サブプライムショック後の大変な時期に社長へ復帰したというニュースがありましたが、スズキ自動車の社長、会長を長らくされていた鈴木氏の記された本です。
後継者と思っていた人に先立たれる等、偉大な経営者を他の人に託すのに苦労しているようです。創業者の家に婿入りして苦労してスズキ自動車を大企業にした苦労がこの本に凝縮されています。
この本は2009年2月出版であり、原稿執筆は2008年後半であることを考えると、世界経済の大激変の状況を考えると大変な時期にこの本の準備をされていたのだろうと予想されました。
売上高3兆円といっても付加価値は3000~5000億円に過ぎない(p231)という考え方も一理あると思いました。
以下は気になったポイントです。
・1975年の排ガス規制時に新型エンジンの開発に失敗したときに助けてくれたのがトヨタ自動車であった(p6)
・減産時に外注先にコスト削減を強いるのはもってのほか、それは生産が増えているときにやるべき(p10)
・消費税導入前にあった物品税は15~30%で乗用車の部品はそれに該当していたが、業務用必要とされる商用車の物品税はゼロであったので、アルトは50万円を切る値段設定が可能であった(p26)
・スズキは生産設備を平均3年で償却している、法定償却期間が10年であっても3年、国が定めた償却期間は8時間労働が前提、2交代1日16時間、残業休日での稼動を考えると妥当(p46)
・OEM供給として日本ではマツダ、日産へ、海外ハンガリー工場からは、フィアット、オペルへ供給している(p62)
・業界の1位と2位が本気で戦い始めると、3位以下のメーカは吹き飛ばされる、二輪車でホンダとヤマハが1981年から始めた競争で得た教訓である(p66)
・売上高3兆円、利益900億円のビジネスであっても、生産台数300万台、部品点数2万点を考えると、1部品当たりの利益はわずか1.5円(3万円÷2万点)である(p99)
・1963年当時アメリカでタイピストを雇ったところ、月給400ドル(1ドル=360円として14万円)、当時の大卒の初任給(2.5万円)であった(p124)
・GMとの提携において、1998年5月に転機を迎え、9月にはGM出資比率が10%、2000年には20%となった、2006年にGMが経営が厳しくなったので17%買取、2008年に残りも買い取ることで資本関係は解消したが、業務提携は続けている(p161)
・インド人は経済観念が発達していて、お金ができたからといってブランド車にのりたいという人が中国、ロシアと比較して少ない(p179)
・インドの法律では出資比率が25%を超えていると、株主総会で拒否権を行使できる、日本では33%超(p189)
・マルチ800の現地価格は日本円で50万円、日本で償却が終わった金型などの生産設備を持ち込んだため、コストが抑えられて低価格でも採算がとれている(p200)
・2002年にマルチを子会社化して、2007年に「マルチ・スズキ・インディア」に改めた、インド政府が持っていた株式は売却されて完全な民間企業になった(p206)
・インド発展に貢献した外国人3名の中に、鈴木氏が選ばれた、他の二人はガンジー元首相の夫人(ソニア・ガンジー)と、マザーテレサである(p208)
・話題になった低価格車(ナノ)は、10万ルピー(27万円)、ナノの競争相手は2輪車や3輪車である(p209)
・スズキの売上は3兆円であるが、これは取り扱い高であり、実際に生み出した付加価値は完全部品を除いた3000~5000億円程度である(p231) -
Posted by ブクログ
スズキ自動車の会長である鈴木修氏の経営に関する自叙伝的内容。
軽自動車という市場でのプレゼンス、インド市場での圧倒的シェア。
現在の成功について、自身のポリシーや考え方を回顧して述べられている。
読むと分かるのが、名物経営者ではあるが、決して奇人ではないこと。
とっている方針は至ってシンプル。
しかし、強いリーダーシップを発揮して、会社を引っ張ってきた様子が窺える。
また、改めて感じる人間関係の重要さ。
困った時に助けてくれる人をどれだけ持てるかも重要となってくる。
自身初の著書とのことであるが、読みやすく、分かりやすい内容だった。
全て自身の経験に基づいているからであろう。 -
Posted by ブクログ
最近話題のスズキの鈴木会長の本。
やさしい語り口でおもしろく読めました。
鈴木さんの反骨精神というか、ガッツが伝わってきて
面白かったです。
最後に収録されている「オサム語録」がかなりおもしろい!
コスト削減や効率化、金額に換算して考える視点、
また、トヨタやホンダに中小企業がどのように伍していくかといった
ポイントは個人的にツボでした。
経営者の本は好きでよく読むのですが、
経営者本としてどうか、、といわれれば、
強烈なインパクトは少し少なめでした。。。。
「私の履歴書」みたいな感じで、個人的には、
もう少し経営哲学にフォーカスした内容が読みたかったです。
(はっせー)
読みました。はっせーさんの仰るとおり、インパクトは薄いような。
最後に、すべては「ツキと、出会いと、運」と自ら言い切っていらっしゃいますが、
この方のその運を逃さないパワフルさの源泉は何なのか。
スズキという会社の成長、というにしては何か物足りない読後感です。
それから、良くも悪くもこの方、とても「おやじ」なんだなあ、というのをひしひしと感じました。
特に女性に関して。女性社員を「女の子」と呼んで憚らない感じとか、「娘には三国一の花婿を」とか。
鈴木さんの年齢を考えると、世の中価値観は変化してきているんだなーと思いました。
完全に余談ですが、「無手勝流」という日本語を理解。(ずっと「無勝手流」だと勘違いしてました。。)
(さわ)
・順風満帆のときではなく、あえて苦境の折りに執筆するあたりが著者らしい。
・ポケット2つでみる。儲けた分だけ投資。
(千)