松岡宗嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ恥ずかしながら、この本に出会う前はアウティングについて詳細に知りませんでした。しかし、この本では言葉の意味を説明しながら、どのような危険性を持っているのか細かく書いてあり、勉強し始めの私にとってとても有用なものでした。
アウティングを知っていれば、未然に防げたような事例ばかりで、アウティングを知る前の私はどうだったのかと振り返るきっかけになりました。
また、「なぜ性的マイノリティは存在するのか」という問いに対して、「シスジェンダーと異性愛が自然とバイアスになっている」という気付きにハッとしました。マイノリティがいるということは、当たり前にマジョリティがいる、同じ世界で暮らす人々でなぜ分かれるのか、マジョリティ側に目を向けると、なぜマイノリティがマイノリティとして存在することになったのか見えるような気がしました。 -
Posted by ブクログ
地球っこさんのレビューをみて読んだ本 シリーズ。。
すごく勉強になった。。
一橋大学アウティング事件で、一つの命が失われた。
きちんと相談もしていたのに。
そして、組織は内容を隠した。
これは絶対に許せない。
自分としては多様性を認め、人を偏見で見てはいけないと漠然と思っていた。
でも、この本を読んで、マイノリティの人にとって他人の心ない一言が命に繋がる事を知った。
社会がもっと成熟しなければ、、、
一体いつになればみんながわかり合えるのか。
無駄な命なんてない。
不幸なことがこれ以上起こりませんように。
メモ
026
つらいことがあったら言いなさいね。そしたらつらいことが半分になるから。楽しいことも言ってね、楽しいことが倍になるから。
091
壁は社会にあった。
092
性的指向、性自認等に関する公表の自由個人の権利として保障されること
何人も性的指向、性自認等の公表に関して、いかなる場合も、強制し、若しくは禁止し、又は本人の意に反して公にしてはならない。
139
要配慮個人情報
本人の人種、信条、社会的身分、病歴、犯罪の経歴、犯罪により害を被った事実その他本人に対する不当な差別、偏見その他の不利益が生じないようにその取り扱いに特に配慮を要するものして政令で定める記述等が含まれる個人情報をいう。
199
ゲイであってもなくてもどちらでも構わないのではないか
206
本来、性別という情報は、「見ればわかるもの」でもなければ、知られても「たいした問題ではない」というわけでもない。
212
韓国の事例
215
監視資本主義
プライバシーという権利
230
誰かの命は、まずそれだけで大事にされるべきものである。そしてそれは、他の誰かにとっての大切な命でもあります。 -
Posted by ブクログ
「アウティング」とは本人の性のあり方を同意なく第三者に暴露することをいいます。
本書では「アウティング」が社会で注目される契機となった「一橋大学アウティング事件裁判」に筆頭に他にもアウティングが発生した事例をいくつか提示し「アウティング」が大切な人の命をも奪ってしまう危険な行為であることを私たちが理解することを助け、また今後の社会をより良い方向へと導くために私たちが性の多様性という問題にどう対処していったらよいのか考えさせてくれる一冊です。
性の多様性だけでなく出自、人種の多様性も「アウティング」のリスクを抱えています。
私は本書を読んだことで「アウティング」という行為を軽率にする、してしまう人間にはならないように努めようと強く決意しました。 -
Posted by ブクログ
全体的に読みやすさ、わかりやすさが素晴らしいです。
実際の誤解を解いてくスタイルは、こうした姿勢をとってきたひとびとへ気づきを与えることは間違いないし、他人事ではないのだと説得する威力もあると思います。
ただ全体的に優しい表現が多く、もう強調してもよさそうだなと感じる部分もありました。
(トーンポリシングといった問題もあるのでしょうが……)
>どんな言葉を使うかで悩むよりも、相手を尊重し、もし間違った言葉を使ってしまったら指摘してもらい、謝ることができる。そういった関係であれば、問題にはなりにくいはずです。
>セクシャリティマイノリティを「特別」なものや「腫れ物」として捉えるのではなく、一人の人間として、相手が心地よく思える言葉遣いをしていくことが重要ではないでしょうか。
当たり前ですが、とても大切な言葉だと思いました。
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Posted by ブクログ
ネタバレ独身未婚中年男性の自分にとって、第5章までは特に目新しい情報はありませんでしたが、非常に良い本だと思いました。
自分にとっては、第6章の村瀬先生と田嶋先生の対談がすごく良かった。お二人の対談だけで1冊読みたいと思いました。
田嶋先生はTVだと男性を言い負かすほどの勢いでいろいろと物議をかもしていましたが(自分はTVタックルが好きでよく見ていました)、対談で語られている内容は非常に地に足のついた話だと思いました。
もっとも、自分は平成期日本のフェミニズムは労働政策的にはあまり上手く行かなかったと思っています。男女雇用機会均等法が出来た当時は経済的にはまだ上向きでしたが、バブルがはじけました。本来、労働上男女平等というのであれば、低い女性の待遇を、高い男性に合わせて引き上げる必要があったわけですが、コスト削減で人件費に目を付け、低い女性の待遇に男性の待遇を合わせて、見かけ上の「男女平等」にしてしまったことが、平成期日本の大きな失敗であったように思います。
この本の中での田嶋先生の「親だから、子だからといってその関係に手抜きは禁物」という言葉に、ハッとさせられました。結局、戦後昭和の家庭は、団塊の世代の性役割分業が経済上は上手くいったものの、それに目がくらんで夫婦仲を軽視して、その結果子育てが上手くいかず、コミュニケーション能力があまり上手でない団塊ジュニアを育ててしまった、という側面があったように思います(自分は団塊ジュニアで、親はよく自分を育ててくれたと感謝していますが、自分自身はコミュニケーション能力を上達させることはできませんでした)。
あとがきで村瀬先生が提唱される「弱いほうに合わせる」という考え方は、おそらく人間が他の生物と決定的に違う特徴だと思うのですが、残念ながら日本含め、今の世界はそのようにはできていなさそうです。自分も含め、もう少し他者に関心が持てるほどの(物心共に)余裕が欲しいなと思った次第です。
それにしても、この本を読んでいて、自分の世代の性交渉って「男性器中心主義」だったのかと、オラオラ系な性交渉をしたことのない自分はその点はまったく共感できませんでした(笑)。 -
Posted by ブクログ
ネタバレLGBTという言葉を仕事上も耳にするようになってきて、一度勉強しておこうと手に取りました。
マイノリティに対する配慮は善意のつもりでも理解できていなければ裏目に出ることもある、制度があっても利用にはカミングアウトがつきまとうなど。
多様性を考えるにあたり前提となる知識。これは全員が知っておくべきだと感じました。
以下引用
LGBTではない=普通の人?
女性の医師のことは女医というのに男性医師は男医とは呼ばないように、マイノリティには名前がつけられる一方、マジョリティには名前がなかったり知られていなかったりする。
セクシャルマイノリティではない人、つまりセクシャルマジョリティの人たちにも「普通の人」ではなく名前がちゃんとある。
生物学上の性別と自認性が一致ひている人を「シスジェンダー」という。この反対が「トランスジェンダー」。
同性愛者のことを「ホモセクシャル」、異性愛者のことを「ヘテロセクシャル」という。
シスジェンダー・ヘテロセクシャルの人たちは典型的な性のあり方といえるかもしれないが、だからといってその枠に当てはまらない「非典型的」な性のあり方の人たちは異常なのか?「普通」「普通ではない」という優劣をつけるような置き方は注意したい。
LGBTの他にもセクシャリティはグラデーションのように様々ある。Facebookアメリカ版では58種類の性別から自分の性自認を選べる。シスジェンダー・ヘテロセクシャルと認識している人のなかにも、もう少し細かく捉えてみると実は隣の人と全く同じセクシャリティというわけではないかも。全ての人が多様な性のグラデーションの中に生きている。