中村朱美のレビュー一覧
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ネタバレ売上を、減らそう。
たどりついたのは業績至上主義からの解放
小さなステーキ丼屋を経営する著者が試行錯誤の末にたどり着いた結論。
日本人は目標を考えてそれに向けて努力することは好きですが、「そもそも何がしたいか?何が好きか?どう生きたいか?」などの目的を考えぬくことが苦手です。
著者の自分がやりたくて回りの人を幸せにするという目的に沿って、それの邪魔になることを一つ一つ見直していきます。
それは売り上げを伸ばすことであったり、優秀な従業員を雇うことだったりと一般にはほとんどの経営者が追い求めていることです。
株式会社は誰のものか?という議論がありますが、オーナー企業がユニークな目的のもとに会社を経営していく一つの良いロールモデルかと思います。
では、みんな百食屋のような会社ばかりで良いか?というマクロな視点での課題はありますが、多くの会社がまねることにより、より働きやすい会社が増えることは良いことだと思います。
税制面や制度面で守られていながら強欲経営者のお金儲けのために従業員を酷使している多くの中小企業の社長さんに参考にしてもらいたい良書だと思います。
竹蔵 -
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【※本稿はPodcast番組「地方経営者読白」の内容をもとに、AIによって生成した感想文です】
中村朱美さんの『売上を減らそう!』を読みました。1日100食限定というコンセプト自体は知っていましたが、その仕組みがもたらす「職場の空気感」のリアルさにとても惹かれました。
特に印象的だったのが、毎日90食を超えたあたりからスタッフ全員でカウントダウンが始まり、最後の100食を売り切った瞬間に「今日もいけたね」と称え合うというエピソードです。売上の達成と、現場の爽快感や一体感がダイレクトにリンクしているメカニズムは、一経営者として本当に素晴らしいなと嫉妬するほどでした。
また、夜の営業をやめてランチだけに絞る際の葛藤や、1日で売り切るからこそ「家庭用の冷凍庫すら不要」という徹底したロスの無さなど、具体性のあるエピソードの数々に、自社の「足るを知る」という行動様式を重ね合わせて深く考えさせられました。
この他にも、本の中の仕組みをヒントに、私の会社で実践しているお菓子配りの話や、なぜか私が最近「赤と白のボーダー服」ばかり着ている理由など、Podcastで詳しく脱線しながらしゃべっています。気になった方は、ぜひ番組を聞きに来てください。番組のURLはプロフィールに貼ってあります! -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分も起業したいと思っているが、あまり考えていない発想もあり非常に面白く読めました。
参考になったのは以下。
①会社や経営者の論理では「事業成長を目指すべき」といった価値観が優先されるが、従業員にとって一番重要なのは「自分のための時間」
②100食限定のメリットの一つはフードロスを0にできること。この考えは自分もモノ売りをするにあたり不要在庫を抱えないための参考にしたい。
③100食限定で、速く終わることも重視しがちだが、お客さん一人ひとりを見て商品の処理の仕方を変えることも必要。例えば、肉のサイズも子供が食べるのであれば小さめに切ること。
④自分を覚えてもらうには、同じ髪型、服装で印象付ける。 -
Posted by ブクログ
自分の働き方に合わせて売り上げを減らす。高望みをしない、自営業ならではの跳ねる利益の可能性を捨てた考えともとれる。自分たちが実現したい人生を改めて考えたいと思った。
自分にとって大切なのは時間か、お金か。
2人で月50万の収入を飲食業で達成できる、というのはこれから新しい一歩を踏み出したい人に勇気をくれる。
優秀な人材の定義は会社によっても異なるというのもなるほど。自分の会社に合う社員の像はそれぞれ異なる。
最近は、前向き積極的コミュ力高が正解で、同じ仕事を黙々とコツコツとする、いつかAIに仕事を取られそうなのが得意な人が評価されにくい世の中だが、同じ作業の繰り返しからできる心の余裕がサービスの質を高めるというのは新しい発想。ただマネジメント力が必要そうだなと感じた。 -
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まず本のタイトルに衝撃を受けました。
以前働いていた職場がいわゆる「ブラック企業」で売り上げについて責められる事が多々あったため、どういうこと?って感じでした。
読んでみると、目から鱗の考え方ばかりでした。
前の職場辞めて本当によかった(笑)
業種は違えど、日々の業務改善にも活かしていける部分は多々あり、経営者・プレーヤーなどどの立場の人が読んでも勉強になるんじゃないでしょうか?
会社が負うべき責任、従業員が負うべき責任についての話は全ての経営者に知ってもらいたいです。
「お客様は神様ではない」も印象が強く、パワーワード多めの一冊です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『ビジョンとともに働くということ』(山口周 中川淳)を読んで、
【大量モノ社会の先にある物事】が気になって手に取った『売上を、減らそう。たどりついたのは業績至上主義からの解放』(中村朱美)。
先日『サステナブル・フード革命』(アマンダ・リトル)で大量に破棄された食品内容を読んで衝撃を受けた後にコチラを読む事になったので、
そういう点でもこの本ではどのように書かれているのか気になりました。
販売数限定によって起こった事としては、
【仕事のメリハリ】や【フードロス対策】があり、
「こんな働き方いいな!」と思いました。
どうしても【売上減少】の方に目が行きがちですが、
長時間営業による労働だって
【お客さんの人数が少ない時にお店を開けておく事による手持ち無沙汰感】だったり、
【ずっと忙しい状態からの残業のわりにはお給料が増えない悩み】
などのデメリットはあります。
その事を考えると、メリハリのある方がいい。
話は変わりまして…フードロスの点において、
佰食屋さんでは余ったお肉を従業員に買ってもらえる流れを作るために、
お肉の販売資格まで取得されてるお話は興味深かったです。 -
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1〜2時間で読み終えられ、面白かった。
売上を上げ続けるという資本主義的な考え方が当たり前だと思っていたが、「幸福」という観点から逆説的に売上を減らすという発想に至った著者の経緯や思い、考え方が参考になった。
「たくさん売る」からの脱却、100食限定という選択
・飲食業にも「がんばった分だけ報われる」仕組みを入れたかった
・1日100食限定 → 早く売り切れれば早く帰れる → 無理なく働ける環境に
・「がんばれ」ではなく「仕組み」で人を幸せにしたいという発想
何かを得るには、何かを捨てる
・多売や無制限の労働を捨てて、自由な時間と幸福な働き方を得た
・「売り上げを減らす」ことが、豊かな人生を作る逆説的な戦略
無断キャンセルを防ぐための“顔”の力
・整理券をあえて対面で配布 → 顔を合わせることで責任感が生まれ、キャンセル率激減(0.1%未満)
・効率だけを追求しない、人間的な仕組みの工夫
商品開発4つの条件
1.月に1回、自分がその価格を払ってでも行きたいか
2.家で真似できない料理か
3.大手チェーンがマネしにくいか
4.みんなにとって“ごちそう”であるか
「覚えてもらえる」ブランディング戦略
・髪型と服装は毎日同じにする
・いつどこでも「印象に残る人」であり続ける工夫
現状がつらいのは“自分の選択の結果”
・今の自分は、自分自身が積み重ねた選択の結果
・変わりたければ、自分のやり方を疑う必要がある
・「敵は己の中にあり」
「〜しなければ」ではなく「できる人がやる」働き方へ
・自分たちに合った働き方を自分で選ぶ
・比較する必要はない、自分たちの価値観に従って生きればいい
成功の秘訣は「成功するまで諦めなかったこと」
・何度失敗しても、あきらめなかっただけ
・継続と信念こそが、最大の武器である -
Posted by ブクログ
# 売上以外を売り上げる、脱帽の戦略
## 面白かったところ
- 売上を捨てて、上質なサービスを追求する選択と集中の戦略が気持ちよかった
- 「会社は明日の責任を、従業員は今日の責任を」というフレーズが明瞭でとてもいい
## 微妙だったところ
- 飲食店だけが売上の柱ではないという点が少し残念だった
## 感想
資本主義社会の根幹を成す「売上」を捨てる。経営の第一目標を捨ててまで何を追い求めるのか。
そんな思いで本を手に取ったが、本当に諦めたのは売上だけだった。
裏を返せば売上以外は捨てていないわけで、ちゃんとマーケットインの市場調査や他社は真似できない商品価値向上のテクニックを惜しみなく本に書いてあったのは自信の現れだと思った。
原価率をとことん向上させるために精肉は使わないとか、一日100杯売り上げるために不断の努力を注いでいる詳細などはとても勉強になった。
売上以外で追求するものって、考えてみると業種やその会社の色・思想がとことん出るものだから、個人的にはめちゃくちゃ好きなカテゴリだったためスラスラ読めた。
ただ、社長が矢面に立って宣伝媒体になったり、店舗の母体である会社の売上は不動産収益も参入しているという事実は再現性の難しさを感じた。
一方で、特別な人間を採用しない戦略や、誰でもできるような仕組みづくりは飲食店ならではのTipsで面白かった。 -
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狐につままれた書
一読した時、損益分岐点と、社員の成長という語が頭に浮かんできた
一日100食というTOC、広告宣伝費ゼロ、フードロスゼロ、高い利益率というビジネスモデル
1000円という客単価にもかかわらず、1回20分という高回転が生み出すマジックなのでしょうか。
「従業員が働きやすい会社」と「会社として成り立つ経営」を両立させるには、どうしたらいいのでしょうか
会社の売上がどんなに伸びても、従業員が忙しくなって、働くことがしんどくなってしまったら、何の意味もありません。
頑張れという言葉を使うのではなく、仕組みで人を幸せにしたい
自分が嫌なことは従業員にもさせたくない、自分が働きたい会社にしたい
神は細部に宿る
100食限定、そして、整理券というビジネスモデルはフードロスという視点でも思わぬ成果を呼び込みました
予約もキャンセルもないので、余計なフードロスが発生しない
商品・店舗開発にあたって、クリアすべき条件を4つ定めている
①月に1回、自分がその金額を出してでも行きたいお店かどうか
②家庭で実現できないもの
③大手チャーンに参入されにくいもの
④みんなのごちそうであること
広告費は一切使わない
佰食屋の採用基準は、いまいる従業員たちと合う人
コツコツと丁寧に、毎日決められたことを、きちんとやる
広報は現場の片手間でできるほど簡単な仕事ではありません。広報こそ、売上げに直結する重要な経営戦略の1つです
クレド=行動規範・信条があります、それは、会社は明日の責任を、みんなは今日の責任を
佰食屋の業務は、誰にでもできる仕事をベースとしていますが、個性、つまり、その人に向いているかどうかで選びます
あるとき気がついたのですが、これまで苦労がたくさんあるからこそ、人にやさしくできる人が本当に多いということでした
私の座右の銘、それは、敵は己の中にあり です
ほかの人がやらないこと、選ばないことをやる決断をするのは、とても孤独なことです
目次
はじめに
第1章 超ホワイト企業「佰食屋」はどのようにして生まれたのか
第2章 「100食限定」が生んだ5つのすごいメリット
第3章 佰食屋の労働とお金のリアルな実態
第4章 売上を目標にしない企業は、社員になにを課しているのか?
第5章 佰食屋1/2働き方のフランチャイズへ
ISBN:9784909044228
出版社:ライツ社
判型:4-6
ページ数:264ページ
定価:1500円(本体)
発売日:2019年06月17日第1刷発行 -
Posted by ブクログ
就業時間内に利益を出せないビジネスはダメだというのは、確かにそうだなと、果てしない右肩上がりを追い求める先に幸福はあるのだろうかと、自分が電機メーカーを辞めたときの気持ちを思い起こされた。
売る数量を固定して、その規模で利益が出るよう体制やオペレーションを最適化すれば、無理な働き方もいらないしロスも出ないから過剰に環境負荷をかけることもない、というのは確かにそうだと思う。従業員と顧客と取引先に対してとても丁寧に商売をされている様子がわかり、応援したくなる。
けど思うのは、そのやり方で問題ないのは自分だけで商売している場合であって、人を雇って従業員の家族も含めた生活に対して責任が生じる経営者がその策を取るのは大丈夫なのかなとも思う。予期できない突然の需要減が起きたら、体制を取り直して再び軌道に乗せるまでの間の蓄えがいるから、成長を追わないというのはなかなか難しいのではと思ってしまう。
そういう意味で、まさに本書のその後、コロナに対してどう対応したのか、知りたいと思った。 -
Posted by ブクログ
●内容
・営業時間を増やしても給料はあまり上がらないのはおかしい
・脳性麻痺の子供を抱える親でも働ける
・ロボットでもできる仕事を人がすることで、改善改良に気づく
・飲食店の原価率の常識を破って50%。宣伝費をかけない。
・より多くのお客様に喜んでもらうために30分で食事してもらう
・100食売れたら営業終了という単純な目標
・予約を取らないことでフードロスを無くした
・従業員のKPIは設定しない
●学び
仕組みをシンプルにすることで、従業員もお客様も会社もハッピーになる。
売上げに上限を付けることでコスパを徹底する。
働いている人が楽しそう。 -
Posted by ブクログ
企業に勤めていると無理矢理にでも右肩上がりな絵を描こうとする。売上じゃないと言いながらも、それが筆頭で評価される。かたやSDGsなどと謳いながらも、それももはやマーケティングになりつつあり、結局は売上に通じていると思うと、うーんと、頭をかしげてしまう。そんななか、この本から見えてきたのは真っ向逆の思想。会社センタードではなく、働く人、ヒューマンセンタードな考え。足るを知る。そんな生き方をまた改めて考えさせられる。「働き方の形は自分の人生に照らし合わせて決めることができる」なにを大事にして、そのためにどう生きるか、どう働くか。年齢的な節目を迎えたいま、突き刺さる。