中村朱美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ自分も起業したいと思っているが、あまり考えていない発想もあり非常に面白く読めました。
参考になったのは以下。
①会社や経営者の論理では「事業成長を目指すべき」といった価値観が優先されるが、従業員にとって一番重要なのは「自分のための時間」
②100食限定のメリットの一つはフードロスを0にできること。この考えは自分もモノ売りをするにあたり不要在庫を抱えないための参考にしたい。
③100食限定で、速く終わることも重視しがちだが、お客さん一人ひとりを見て商品の処理の仕方を変えることも必要。例えば、肉のサイズも子供が食べるのであれば小さめに切ること。
④自分を覚えてもらうには、同じ髪型、服装で -
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自分の働き方に合わせて売り上げを減らす。高望みをしない、自営業ならではの跳ねる利益の可能性を捨てた考えともとれる。自分たちが実現したい人生を改めて考えたいと思った。
自分にとって大切なのは時間か、お金か。
2人で月50万の収入を飲食業で達成できる、というのはこれから新しい一歩を踏み出したい人に勇気をくれる。
優秀な人材の定義は会社によっても異なるというのもなるほど。自分の会社に合う社員の像はそれぞれ異なる。
最近は、前向き積極的コミュ力高が正解で、同じ仕事を黙々とコツコツとする、いつかAIに仕事を取られそうなのが得意な人が評価されにくい世の中だが、同じ作業の繰り返しからできる心の余裕がサ -
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まず本のタイトルに衝撃を受けました。
以前働いていた職場がいわゆる「ブラック企業」で売り上げについて責められる事が多々あったため、どういうこと?って感じでした。
読んでみると、目から鱗の考え方ばかりでした。
前の職場辞めて本当によかった(笑)
業種は違えど、日々の業務改善にも活かしていける部分は多々あり、経営者・プレーヤーなどどの立場の人が読んでも勉強になるんじゃないでしょうか?
会社が負うべき責任、従業員が負うべき責任についての話は全ての経営者に知ってもらいたいです。
「お客様は神様ではない」も印象が強く、パワーワード多めの一冊です。 -
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ネタバレ『ビジョンとともに働くということ』(山口周 中川淳)を読んで、
【大量モノ社会の先にある物事】が気になって手に取った『売上を、減らそう。たどりついたのは業績至上主義からの解放』(中村朱美)。
先日『サステナブル・フード革命』(アマンダ・リトル)で大量に破棄された食品内容を読んで衝撃を受けた後にコチラを読む事になったので、
そういう点でもこの本ではどのように書かれているのか気になりました。
販売数限定によって起こった事としては、
【仕事のメリハリ】や【フードロス対策】があり、
「こんな働き方いいな!」と思いました。
どうしても【売上減少】の方に目が行きがちですが、
長時間営業によ -
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売上至上主義からの離脱。
飲食だけでなく小売や商社も、とりあえず売上を上げればいいとは異なる考え方で運営できないかと考えたくなる。
これは一つのモデルケースで、必要な分はどれだけかという目標から逆算して経営に反映させる手法を取っている。
ユニークなのは、提供は100食限定として、それをも店の名前に当てていること。ゴールがこれほどわかりやすいからこそ、お客だけでなく従業員数、ひいては経営サイドもやりやすかったのではないだろうか。
事業をデカくするだけが成功や幸福ではない、というのは金が全てじゃない、というよく聞かれるセリフに重なる。
どこぞの経営者にこの本を叩きつけてみたいが、きっと「ウチでは -
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1〜2時間で読み終えられ、面白かった。
売上を上げ続けるという資本主義的な考え方が当たり前だと思っていたが、「幸福」という観点から逆説的に売上を減らすという発想に至った著者の経緯や思い、考え方が参考になった。
「たくさん売る」からの脱却、100食限定という選択
・飲食業にも「がんばった分だけ報われる」仕組みを入れたかった
・1日100食限定 → 早く売り切れれば早く帰れる → 無理なく働ける環境に
・「がんばれ」ではなく「仕組み」で人を幸せにしたいという発想
何かを得るには、何かを捨てる
・多売や無制限の労働を捨てて、自由な時間と幸福な働き方を得た
・「売り上げを減らす」ことが、豊かな人生 -
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# 売上以外を売り上げる、脱帽の戦略
## 面白かったところ
- 売上を捨てて、上質なサービスを追求する選択と集中の戦略が気持ちよかった
- 「会社は明日の責任を、従業員は今日の責任を」というフレーズが明瞭でとてもいい
## 微妙だったところ
- 飲食店だけが売上の柱ではないという点が少し残念だった
## 感想
資本主義社会の根幹を成す「売上」を捨てる。経営の第一目標を捨ててまで何を追い求めるのか。
そんな思いで本を手に取ったが、本当に諦めたのは売上だけだった。
裏を返せば売上以外は捨てていないわけで、ちゃんとマーケットインの市場調査や他社は真似できない商品価値向上のテクニック -
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狐につままれた書
一読した時、損益分岐点と、社員の成長という語が頭に浮かんできた
一日100食というTOC、広告宣伝費ゼロ、フードロスゼロ、高い利益率というビジネスモデル
1000円という客単価にもかかわらず、1回20分という高回転が生み出すマジックなのでしょうか。
「従業員が働きやすい会社」と「会社として成り立つ経営」を両立させるには、どうしたらいいのでしょうか
会社の売上がどんなに伸びても、従業員が忙しくなって、働くことがしんどくなってしまったら、何の意味もありません。
頑張れという言葉を使うのではなく、仕組みで人を幸せにしたい
自分が嫌なことは従業員にもさせたくない、自分が働きたい -
Posted by ブクログ
就業時間内に利益を出せないビジネスはダメだというのは、確かにそうだなと、果てしない右肩上がりを追い求める先に幸福はあるのだろうかと、自分が電機メーカーを辞めたときの気持ちを思い起こされた。
売る数量を固定して、その規模で利益が出るよう体制やオペレーションを最適化すれば、無理な働き方もいらないしロスも出ないから過剰に環境負荷をかけることもない、というのは確かにそうだと思う。従業員と顧客と取引先に対してとても丁寧に商売をされている様子がわかり、応援したくなる。
けど思うのは、そのやり方で問題ないのは自分だけで商売している場合であって、人を雇って従業員の家族も含めた生活に対して責任が生じる経営者 -
Posted by ブクログ
●内容
・営業時間を増やしても給料はあまり上がらないのはおかしい
・脳性麻痺の子供を抱える親でも働ける
・ロボットでもできる仕事を人がすることで、改善改良に気づく
・飲食店の原価率の常識を破って50%。宣伝費をかけない。
・より多くのお客様に喜んでもらうために30分で食事してもらう
・100食売れたら営業終了という単純な目標
・予約を取らないことでフードロスを無くした
・従業員のKPIは設定しない
●学び
仕組みをシンプルにすることで、従業員もお客様も会社もハッピーになる。
売上げに上限を付けることでコスパを徹底する。
働いている人が楽しそう。 -
Posted by ブクログ
企業に勤めていると無理矢理にでも右肩上がりな絵を描こうとする。売上じゃないと言いながらも、それが筆頭で評価される。かたやSDGsなどと謳いながらも、それももはやマーケティングになりつつあり、結局は売上に通じていると思うと、うーんと、頭をかしげてしまう。そんななか、この本から見えてきたのは真っ向逆の思想。会社センタードではなく、働く人、ヒューマンセンタードな考え。足るを知る。そんな生き方をまた改めて考えさせられる。「働き方の形は自分の人生に照らし合わせて決めることができる」なにを大事にして、そのためにどう生きるか、どう働くか。年齢的な節目を迎えたいま、突き刺さる。