グレイス・ペイリーのレビュー一覧

  • 最後の瞬間のすごく大きな変化

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    簡潔な言葉で強く語りかけてくる文体に、これまでにない衝撃を受けました。

    芸術はあまりにも長く、人生はあまりにも短い。
    難解な文章を目の前に、しみじみとそう思う。

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    2017年04月22日
  • 人生のちょっとした煩い

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    小説の世界での、時代背景や当時のアメリカの女性の雰囲気などが少し伝わってきた。
    文章が個人的に難しく、きちんと理解できなかった部分も多い。
    様々な人生の一瞬一瞬が切り取られたこの短編集は、さっぱりとした雰囲気と、読んだ後に少し寂しくなる感じが心地よかった。

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    2017年05月06日
  • 最後の瞬間のすごく大きな変化

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    原典はとても悪文らしく、春樹氏も翻訳に苦労したらしい。ところどころ素敵だな、と思えるところはあっても全体的には確かにとても読みにくい。タイトルのつけ方のセンスがとてもよい。

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    2015年12月21日
  • 最後の瞬間のすごく大きな変化

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     「たった3冊の短編集で、50年の間、圧倒的支持と尊敬をうけつづけている、・・・」と裏表紙に記載あり。P307村上春樹の解説には「グレイス・ペーリーの物語と文体には、いったんはまりこむと、もうこれなしにはいられなくなるという、不思議な中毒性があって、・・・」この作者にはまるには読み込みが足らない(笑

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    2014年09月24日
  • 最後の瞬間のすごく大きな変化

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    ネタバレ

    最初全然だめで、しばらく積読状態が続くも、終盤にかけてやっとなんだかわかってきて、わかってくるとこれがもうものすごくいい感じ。ひょっとすると最初に訳者解説から入ると入りやすいかもしれない。

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    2014年05月18日
  • 最後の瞬間のすごく大きな変化

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    タイトル、表紙、村上春樹訳というところに惹かれて学生の時に買ったけど、あまりの読みにくさに度々挫折。
    その癖の強さときたら、村上春樹もあとがきで「一度や二度読んだくらいでは、なかなか内容が理解できない」と記しているほど。
    アメリカの歴史に詳しければもっと読みやすいのかな。

    19世紀アメリカの貧困層から中流層の人々の日々の暮らしの目線から社会や時代について語られているのだが、文体が非常に奔放で、筆者の意識と言うか目線があっちこっちに飛んでいく感じでついていけない。
    フェイスの話だけはかろうじて理解できた。

    もう一度読みたいとは思わないけど、「これは!」と思う表現が多かったのも確か。

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    2014年03月25日
  • 最後の瞬間のすごく大きな変化

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    物語って読む時の年代で、印象が変わる。20代で読んだ時はよくわからなかったが、もう一度読んだらうんうんと少し伝わった。でも、作者の心に近づくにはまだ十分じゃない気がする。この本は3年後にまた読みたい。どんな風に変わるかな…。

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    2014年02月23日
  • 最後の瞬間のすごく大きな変化

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    生ける伝説的な女流作家の短編集。文章の流れがそのまま意識の流れになっているようなリズムで、読み進めるのは簡単だけど意味をつかまえるのは相当に難しい。何度か再読して真価を発揮しそうな作品群です。

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    2011年09月14日
  • 最後の瞬間のすごく大きな変化

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    「人生はうまくいかないものだ」
    とすれば
    「『人生はうまくいかない』という点において僕の人生はなかなかうまくいっている。」
    そういう草食的人生観を落ち込んだ時に処方することがある。
    屁理屈である。でもどれだけ立派な理屈だって人生を語ることはできない。

    この本から得たものはほとんどないと言ってよい。おそらく、年をとるごとに色を変えていく小説ではないかと思う。ああ、10年後の僕よ、この小説をどう思う?ハタチってのはやっぱりガキなんだろうか?なぁ。もう結婚した?

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    2009年12月22日
  • 人生のちょっとした煩い

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    ちょっと個人的には合わなかったような感じです。物語に入り込めなかったという感じです。私にとっては読みづらかったかなあ。

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    2009年10月19日
  • 最後の瞬間のすごく大きな変化

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    このタイトルだけで小一時間、思考できる。笑
    訳は村上春樹さんなのですが、何故か内容よりも彼のあとがきが一番印象に残っています・・・。(酒井)

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    2009年10月04日
  • 最後の瞬間のすごく大きな変化

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    そんなに読みにくくない文章、のはずなんですが、意味が難解。むずかしいです。何回も何回も読み返してようやく理解できる。全部読むのに相当骨が折れました。それでもまだいまいち深くまで解ってないんじゃないか、これと思ってしまう体たらく。まだまだ読者としての力がついてないぜ自分!村上春樹さんの役ということですが、全然村上の匂いがしない。表題作の「最後の瞬間の〜」のタイトルが凄く好きなんですが、想像していた内容と全く違っていて逆に面白かったです。何故か「しぬまでにしたい10のこと」的な内容を想像していたんですね。この人はああいう内容の文章は書かないだろうなぁ。1年後ぐらいに再読して、どれくらい自分に読解力

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    2009年10月04日
  • 最後の瞬間のすごく大きな変化

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    自伝とも言われる「主人公・フェイスもの」と「同時代的民間伝承」(村上氏による言葉を引用)で構成される短編集です。
     なかでも私は「フェイスもの」のラストに収録された「長距離ランナー」が印象的でした。
     274ページに、「私は既に人生の多くの時間を、寝ころんだり、立ち止まったり、じっと眺めたりすることに費やしてきた。だから走ることにする」という文章があります。この文章に私は彼女の意欲の表れを感じました。そして、私もがんばろうと思える勇気をもらいました。人生は長い。
    作品を通して、生きることの困難さを考えさせられました。うまくいかないことばかり。汚いことばかり。遠回りばかり。しかしそれはやむをえな

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    2009年10月07日