神奈川新聞取材班のレビュー一覧
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ネタバレ植松聖の動機は結局わからないという印象を抱く人が多いが、本人から説明されつくされているが理解できないという印象をいだいた。
この本を読んで衝撃だったのはメディアが被害者の実名報道にとても固執していること。実名報道が通例なのだとされているけど、筆者である神奈川新聞取材者が書いてある通り、被害者家族はメディアスクラムを恐れていた。
その気持ちを無視して知る権利という、主語が曖昧な権利を主張するのは、なんというか怖かった。
報道されることで、周りからの目線、取材攻勢、あるいは施設に入れてしまったという後ろめたさを抱えながら生きてきたことに直面する辛さ、肉親が殺されたばかりの被害者家族をそういった状況 -
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神奈川新聞取材班『やまゆり園事件』幻冬舎文庫。
2016年に知的障害者施設で起きた悲惨な殺傷事件と犯人の心の内側に迫るドキュメンタリー。と、思って読み始めるが、事件と犯人の人物像に迫るのは前半のみで、犯人の心の闇が明らかにされることもなく、いつの間にか障害者問題を描くノンフィクションへと変貌してしまう。
再び、事件と犯人のことについて言及されるのかと読み進めるが、そういうこともなく、消化不良気味に完結してしまうのだ。
2016年7月26日、当時26歳の元職員の植松聖が知的障害者施設『津久井やまゆり園』に浸入し、19人を死亡させ、26人に重軽傷を負わせた最悪の殺傷事件。
植松は「障害者は -
Posted by ブクログ
各章立てを一人、あるいは数人のチームで取材したもので構成しているためか前半は内容の重複や繰り返しが多く読みにくく感じた。
取材したものをふんだんに盛り込もうとしてこういう構成になったのだろうがもう少し内容を整理した方が良いのではないかと感じた。
後半はこの事件から見える社会の障害者に対する問題について前半よりは内容の深まりを感じた。
終章とまとめは新聞記者らしく前向きに、障害者に対する差別や排除のない社会の実現を目指して取材を続けて行くと言うように締めているが、まとめとしてはそうなるかも思うものの残念ながら実現は難しいと思う。
今のコロナ禍の中で罹患した人たちに対する差別や排除の様相を見ても