フィン・ベルのレビュー一覧

  • 壊れた世界で彼は

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    ネタバレ

    書影にひかれて購入。 最初から緊迫した展開で最後の方まで謎が解けず、最後には怒涛の展開で犯人や動機などが分かるという作品だった。 その裏返しになってしまうが、途中描写が多く進まないのは賛否が分かれるとは思う。 ただ全体的に事件の背景が分かりやすく、述べられていて最後まで楽しむことができた。 著者はこの作品よりも前に邦訳された作品があるのでそちらも読んでみたい。

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    2022年09月02日
  • 壊れた世界で彼は

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    真夜中、小さな町で立てこもり事件が発生した。一般家庭に銃を持った男数名が侵入したという。刑事ニックが現場に到着すると、家から大音量で音楽が流れ、爆発音が続いた。狙撃班が銃弾を浴びせ、機動隊が突入し、妻と娘たちを救出。だが家には犯人5名の遺体はあったが、夫の姿がなかった。警察は、犯人の一人が夫を人質にして逃亡したと考え、大規模な捜索を開始する。謎めいた行動を取る犯人の目的とは――。

    帯の表現には、ん?という感じ。前作ほどではなかった。

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    2022年06月28日
  • 壊れた世界で彼は

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    設定が強引すぎてついていけなかった。それでも、途中で引っ掛かった箇所が終末できちんと回収されたのを評価して☆を1プラスして☆3。

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    2022年06月25日
  • 壊れた世界で彼は

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     『死んだレモン』で衝撃的翻訳デビューを果たしたフィン・ベルは、作風もオリジナリティ豊か、発想も豊かだが、相当に毛色の変わった作家である。1978年アフリカ生まれ。ふうむ、若い! 法心理学者で受刑者のカウンセラー。ふうむ、やるな。ニュージーランドへ移住。思い切った人生転換。毛色の変わった作家だが、『死んだレモン』も電子書籍で自費出版したと言う。コロナの時代、作家になるのも新手の手法が出現しているとは驚愕の至り。それでもニュージーランド国内のミステリー文学賞を受賞しているのだ。強引だが個性的な作品が受けたのだろう。本業の知識経験ももちろん作品の材料になっているように思う。

     それは本作でもまさ

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    2022年06月15日
  • 死んだレモン

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    なぜ最近のミステリの被害者は少女や幼女が多いのか…
    惨たらしい犯罪に胸が悪くなる。
    あと、幾つかのキーワードが陰謀論によく出てくるものなのも気になった。
    気のいい住民との交流や、「落伍者」からの回復の過程などの気持ちの良い部分もあるが、全体的にモヤモヤしてしまう小説だった。

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    2022年06月04日
  • 死んだレモン

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    車椅子なのになんてタフなのでしょう。
    のっけから崖っぷちな状況からの展開。引き込まれました。ベティとのセラピーも心に響く。

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    2022年01月22日
  • 死んだレモン

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    ネタバレ

    ニュージーランドが舞台のミステリー。事故で下半身の自由を失った主人公が、26年前の未解決事件を調べ始めると命を狙われることに…。現在パートと過去パートが交互に出てくる構成だった。面白かったが、思っていたより殺される場面が多かったのでその点についてはあまり好みではなかった。

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    2021年05月18日
  • 死んだレモン

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    翻訳大賞HPの連載で複数の評者が今月のベスト(もしくは次点)に挙げたりしてたので期待高かったニュージーランドの新人作家。ネットで作品を発表しているらしいけど、プロの編集者がついていないことの自由さと残念さを感じた。いろんな葛藤を抱えて車椅子生活になった主人公フィンにとってセラピーは大切なんだろうけど、結構な分量を割いた割には事件解決や今後のフィンの人生とのつながりは見えなかった。このあたりプロの編集者が付いてればもっと刈り込んでシャープな作品になったのでは。
    最後に全ての謎が独白によって明かされる、という二時間ドラマ的なオチの付け方は、この前読んだ「作家の秘められた生活」と同様。続けて読まされ

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    2021年02月03日
  • 死んだレモン

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    冒頭の場面から一気に引き込まれる。そこから物語は前後しながら進むのだけれど町に住む三兄弟の不気味さと主人公フィンに向ける悪意。その全てが伏線となっていて後半にいくにつれ謎解き小説のような趣も出てくる。事件の背後にあるものや関わった人物たち。そういったものが徐々に意外性をもってくる。今作の前日譚もあるらしいのでぜひ発売してほしい。

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    2020年12月23日
  • 死んだレモン

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    事件を遡って描かれていく。最初が衝撃的だったからその後の展開がまどろっこく感じた。主人公の飄々とした性格や語られる街の歴史の描写も多すぎたように感じた。私がイラッチなのかな?

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    2020年10月06日
  • 死んだレモン

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    面白いんだろうなあとは思う。
    最初からワクワクしながら読んだ。
    でも只今ストップ中。
    なんていうか、人を殺してもへえとしか思わないのに、生きた母クジラの脂肪を徐々に剥ぐ(隣に子クジラ付き)とか、子猫くぎ打ちとかのシーンが出てきてストップ中

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    2020年08月19日
  • 死んだレモン

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    ネタバレ

    ※ゲラ版先読み企画の感想を転記

    ミステリというよりスリラーに近い内容で、残虐なシーンも出てくるので、読む人を選ぶ小説かもしれません…。
    全体的に重苦しく、過去の事件の真相に迫っていくワクワク感は少ないです。主人公はネガティブな性格だし、最後まで読んでも爽快感はあまりありません。個人的には苦手な部類ですが、そういうのが好きな人にははまるのではないでしょうか。

    一章が非常に短くまとめられているため読み進めやすかったです。反面、リーダビリティはそれほど良いとも言えず、何度読んでも理解しづらい文章がいくつもありました。特にカウンセラーのベティとの会話は漠然として捉えどころがないので尚更でした。

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    2020年08月17日