喜多直子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレHSS型HSPというカテゴリーの研究についての本。
とても興味深かったし、もしかしたら自分はここにカテゴライズされるのかもしれないと読めば読むほど思った。
一人で落ち着く時間が必要なのに、退屈が最大の敵であり抑制から逃げ出したい。
繊細で不安がりで心配性なのに、好奇心には恐ろしく弱くて信じられないほど突拍子もないことをしでかす。
そんな両極端な二面性を持て余し、何となく社会に馴染めない気持ちを抱えながら生きるHSS型HSP。
私は多分HSP特性の方が強い。
なのに時折現れるHSSは容赦なく私が整えてきたHSP的安寧を壊し、何もかもを破壊していってしまう。それがあまりにもつらく、HSSの去った荒地に佇むHSPが可哀想でならないと思う。
HSS型HSPは、皆、死ぬ時に後悔したくないと思って生きているのだそうだ。
まるで自分の知らない自分の声を聞いているような気持ちで、立ち止まってしまう時に何度も読み返したい本。 -
Posted by ブクログ
近年の恐竜研究の状況を紹介した本。 著者は、長年にわたり恐竜研究を行い、現在もブリストル古生物学研究所の所長でもある。 恐竜研究の歴史から研究の各論まで、さまざまな図版やイラストで解説しており大変面白かった。 各論のテーマとして、恐竜とは何か、分類方法、発掘方法、生態、遺伝、個体発生、食生活、移動方法、絶滅まで詳細に考察されており、著者の経験も交えていて分かりやすかった。恐竜は一般人の関心も高く、メディアでもよく取り上げられているので、既に知っていることも多かったが、この本では系統だってまとめられているので、メディアで知り得ない部分、少し専門的な話も知ることができると思う。 古生物学は、1970年代頃まで科学と言えるのか、推測だけの話と辛口の評価をする人もいたが、現代ではコンピューターやセンサー技術、新しい解析方法を駆使して十分科学的な検証ができるようになっている。 現時点の最新情報でこの本は書かれているが、この先新たな発見や分析で評価が変わることもあると言う。この先の科学においては、固定概念で縛ることは NG ということだろう。 恐竜に興味がある人には一読する価値があると思う。
ちなみに、映画で有名なゴジラは怪獣であって恐竜ではない。 ハリウッド映画のゴジラが恐竜風の体型で表現されて違和感を感じたが、 科学的な考証も厳密に当てはめすぎるとよくないと思う。 SF は SFとして見るべきだろう。 -
Posted by ブクログ
殻のある鳥の卵や、魚、虫などの卵だけに限らず、卵子の形態も卵であるため現在卵として子を産み落とさない種がほとんどの哺乳類についてもかなりの言及がある、卵を主軸に進化の遍歴を辿っているが中生代まで純粋な生物の進化史であり、生殖の進化史でもある。
元々は無性生殖から有性生殖への生物相の移行から「卵」が生まれ、どちらへも移行できる状態から、遺伝子的安全性を維持できる有性生殖になることで、卵(卵子)の有用性が増し、カンブリアで爆発。
そのカンブリア紀で大量の種があらゆる形式の卵の中で良い物がなにかを探すために試み、地上への進出の際に感想からの保護のために殻…保護層が生まれていった。
カルシウムメインの硬い殻ではなく、恐竜は羊皮くらいの柔め殻が多かったららしいのは知らず。化石だけをみてるとそんなイメージは湧かないので許してほしいものだ。
当たり前ではあるが、進化史は卵の進化史とイコールである。卵が進化し適応できなければ、生物は生まれることはない。つまり進化は成し得ない。鶏が先か、卵が先か。生物史的にはまずは鶏が先であるものの、生殖が始まってからは卵が先だ。
そんなことに改めて気付かせてくれる一冊であった。