花里真希のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
中学に入学した千紗は、帰宅途中に友だちになったばかりのあーにゃに自宅のトイレを貸せなかったことを気に病んでいた。モラハラ気味の父とそれに従う母はふたりとも教師で、その両親と5歳の妹と暮らす千紗の家は汚屋敷だった。言葉がきつい千紗は、学校でも孤立しがちに。不在の美化委員の穴を埋めるため自発的に出席した美化委員会であーにゃと再会した千紗は、トイレの件を謝ったが、彼女は気にしていた風もなく、一緒に美化ポスターを書くために週末家に誘ってくれた。あーにゃの家はきれいで、母親はケーキを焼いてくれ、自分の家との違いに千紗は驚く。あーにゃの寛容さが美しい部屋にあると感じた千紗は、まず自分の部屋の掃除に取り組ん
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Posted by ブクログ
中学生活最後の合唱コンクール。
季里たちのクラスは、クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」を歌うことに。
幼い頃クイーンに親しんだので楽しみではあるものの、自分の音痴が心配な季里。
合唱コンクールを通して階段をひとつ上る中学生の物語。
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次に読む本を決めていたけれど、タイトルと表紙が娘と重なって思わず手に取った。(といっても娘たちはまだ中2なのだけど)
まずは「ボヘミアン・ラプソディ」を合唱で歌えるんだ!と驚き。
真剣に合唱に向かう季里の心は美しいと思う。
そしておばあちゃんの様子が少し前の母と重なり、季里と娘が重なった。
「自分の人生」を切り拓いて未来を見つめる子どもたちは脆そうに見える。