あらすじ
イマジナリー・フレンドは、フレディ・マーキュリー!? 合唱コンクールを舞台にした爽快青春ストーリー。
わたしが三歳(さい)のとき、突然いなくなったお父さんが、
いつも聴いていた曲。クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」。
合唱コンクールの練習で困っていたとき、音痴な私の目の前に
フレディ・マーキューリーがイマジナリー・フレンドとして突然あらわれて、
「自分で解決できることだけ考えたらいい」
「なにも心配することないよ」
といって、クイーンのバラードを歌ってくれた。
『あおいの世界』で講談社児童文学新人賞佳作を受賞、『ハーベスト』が夏休みの本(緑陰図書)に選出された
花里真希による、「好きなように生きたい」と願う中学生たちへのエール!
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Posted by ブクログ
中学生活最後の合唱コンクール。
季里たちのクラスは、クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」を歌うことに。
幼い頃クイーンに親しんだので楽しみではあるものの、自分の音痴が心配な季里。
合唱コンクールを通して階段をひとつ上る中学生の物語。
*
次に読む本を決めていたけれど、タイトルと表紙が娘と重なって思わず手に取った。(といっても娘たちはまだ中2なのだけど)
まずは「ボヘミアン・ラプソディ」を合唱で歌えるんだ!と驚き。
真剣に合唱に向かう季里の心は美しいと思う。
そしておばあちゃんの様子が少し前の母と重なり、季里と娘が重なった。
「自分の人生」を切り拓いて未来を見つめる子どもたちは脆そうに見える。
その実、とても強い。
そんな子どもたちを過信することなく信じて、背中を押してあげられるといい。
誰も完璧ではない。
だけどそれでいい。
そんなことを考えながら、自分にもエールを送ろうと思った。